スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

徳富蘇峰「吟詠訓」の紹介(3回シリーズの3回目)

2021-07-31 09:00:00 | 月刊吟道への投稿原稿

 

前回に続いて今回の3回目でおしまい。

徳富蘇峰吟詠訓

第9項:音声は丹田より発し、抑揚頓挫は自然なるを要す事。

 注⑫丹田(へそ数センチ下で気の集まる場所)

 注⑬抑揚頓挫(よくようとんざ、

   声の調子を上げ下げして変え、勢いを変えたりすること)

第10項:詩吟はあくまでは晴朗豪快なる声を尚ぶ。苟も俗媚なる節声を持ちざる事。

 注⑭苟も(いやしくも、間に合わせ)

 注⑮俗媚(ぞくび、こびる)

 注⑯節声(節回し)

第11項:吟者は謹慎なる態度を以って、心なき吟詠を慎む事。

 注⑰謹慎(控えめ)

第12項:常に摂生を重んじ、健康に留意し、発声訓練を怠るざる事。

 注⑱摂生(過度な飲食を慎み健やかな身体を維持するよう努める)

以上が第9項から12項までです。今回で徳富蘇峰吟詠訓は終わりです。

ではまたお会いしましょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

M君、A子さんへ「はばたけ吟のつばさで」より「⑭心に太陽をもて」の紹介

2021-07-24 09:00:00 | はばたけ吟のつばさで

日本吟道学院テキスト「はばたけ吟のつばさで」より

「⑭心に太陽をもて 山本有三」を紹介します。

 

心に太陽をもて 山本有三

心に太陽をもて あらしがふこうと ふぶきがふこうと

天には黒くも 地には争いが絶えなかろうと

いつも心に太陽をもて

苦しんでいる人や 悩んでいる人には こう励ましてやろう

勇気を失うな くちびるに歌をもて 心に太陽をもて

視聴して下さい。

「はばたけ吟のつばさで」より

詩吟「心に太陽を持て 山本有三」
 
ではお互い修練に励みましょう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徳富蘇峰「吟詠訓」の紹介(3回シリーズの2回目)

2021-07-17 09:00:00 | 月刊吟道への投稿原稿

 

前回の続きです。

公益社団法人日本吟道学院発行の月刊誌「日本吟道」令和2年4月号に

千葉県吟道会所属SK氏が徳富蘇峰吟詠訓全12項を投稿されていました。

彼は原点に帰ることも大切である、との前書きで投稿されていました。

私も同様で「目から鱗がが落ちる」ことが2,3ありました。

そこで、記載されていた全12項を4項づつ3回に分けて紹介しますので

どうぞ各項を十二分味わってください。今回は2回目。

徳富蘇峰吟詠訓

第5項:多きに過ぐべからず。聴衆の希望の未だ絶頂に達せざる以前に打ち切るべき事

第6項:大衆の聴者には、なるべく平易通俗なる詩を選ぶべし事。

 注⑨平易通俗(世間一般の方に分かりやすく親しみやすいこと)

第7項:博聞強記を以って誇りとせず、手控えを携えて出場すべき事

 注⑩博聞強記(はくぶんきょうき、広く物事を聞き知って、良く覚えていること)

第8項:新陳代謝の必要は、詩になきも、新作に気を付け、恒に之を取り入れる事に

油断あるべからざる事。

 注⑪新陳代謝(古いものが新しいものに次々に入れ替わること)

以上が第5項から8項です。続きは次回に。

ではまたお会いしましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A子さんへ「はばたけ吟のつばさで」より「⑬歩いて行かなければ」の紹介

2021-07-10 09:00:00 | はばたけ吟のつばさで

私は公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。日本吟道学院の段位「総伝」で「師範」位です。

このブログは少しでも詩吟へ参加してもらえるとうれしいな~と思って、発信しています。

日本吟道学院テキスト「はばたけ吟のつばさで」より「⑬歩いて行かなければ 武者小路実篤」を紹介します。

M君にも紹介してきましたが、このテキストは詩吟を始めてみたい方にピッタリです。

しばらく続けますので、A子さんもお付き合いください。

今回は「歩いて行かなければ 武者小路実篤」です。

ふまれても ふまれてもわれは起きあがるなり

青空を見て ほほえむなり

星は我に 光を授けたもうなり

歩いて行かなければ 這っても行こう

視聴して下さい。

「はばたけ吟のつばさで」より

詩吟 「歩いて行けなければ 武者小路実篤」

 
M君とは遠く離れていますので、オンライン詩吟にも取り組みます。A子さんもぜひ仲間に加わって下さい。

ではお互い修練に励みましょう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徳富蘇峰「吟詠訓」の紹介(3回シリーズの1回目)

2021-07-03 09:00:00 | 月刊吟道への投稿原稿

 

公益社団法人日本吟道学院発行の月刊誌「日本吟道」令和2年4月号に

千葉県吟道会所属SK氏が徳富蘇峰吟詠訓全12項を投稿されていました。

彼は原点に帰ることも大切である、との前書きで投稿されていました。

私も同様で「目から鱗がが落ちる」ことが2,3ありました。

そこで、記載されていた全12項を4項づつ3回に分けて紹介しますので

どうぞ各項を十二分味わってください。

徳富蘇峰吟詠訓

第1項:詩の読法を吟味し、正確にすべき事。

 注①読法(どくほう、読み方)

第2項:詩は風教に益あり、人の精神を涵養し、性情を陶冶し、気象を

清爽ならしむるものを選択すべき事。

 注②風教(徳によって人民を良い方へ導くこと)

 注③涵養(自然に水がしみこむように徐々に教え養うこと)

 注④性情(内面的な心)

 注⑤陶冶(とうや、人格や能力を鍛え上げること)

 注⑥気象(人の性格や気質を指して用いられ、現在の「気性」と同じ意味)

 注⑦清爽(清くさわやかなこと、さっぱりして気持ちが良いこと)

第3項:詩を吟ずるには、先ずその作家の何人なるか、いかなる場合に作りたるか、

何故に作りたるかを明らかにし、その作者に代わりて之を唱吟する心得あるべき事。

第4項:詩を吟ずるには、千篇一律ならざるよう、その詩の個性を生かすべき事。

 注⑧千篇一律(たくさんの詩文を同じ調子で吟じること)

以上が第1項から4項です。続きは次回以降に。

ではまたお会いしましょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする