スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

「吟道精神」の意味合い・・その1

2015-06-27 09:00:00 | お口の準備運動等

 

吟道精神(ぎんどうせいしん)の意味合いを示しましょう。

日本吟道学院の吟道範典から、全文をそのまま転載します。

但し全文は毎回記載しますが、3回に分けた赤字部分の数行を心に留めて下さい。

 

では第1回目

 

朗吟は、心のけがれをうち払い、

われわれの怠慢や満ち飽きた心を追放し、

肉体的にも精神的にも、

血流の流通を阻害するわだかまりを取り除いて、

「中和」の人徳を養って気質のかたよることを防ぐものである。

 

吟道は「」を養うの道である。

」は生命の原動力であり、

」が黄溢すれば人の活力は溢れ、

おとろえれば気抜けの状態となって

遂には生命力をも失うに至る。

 

かくして吟道の栄えるところ、

正しい道があまねくみなぎわたり、

朗吟の声は志気高く朗々と響きわたるであろう。

吟じ終わったときのすがすがしさ、

思わず清風が吹き起ってくる気分

―これが吟道の神髄である。

 

(注)「吟道精神」は朗吟指導の前に、全員により唱和する。

区切り毎に、先ず師範が唱え、続いて全員で繰り返すことです。

 

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「吟道精神」そのもの

2015-06-20 09:59:11 | お口の準備運動等

 

私たちは朗吟の前に「吟道精神」を全員により数回唱和します。その「吟道精神」を示します。

 

               吟道精神(ぎんどうせいしん)

朗吟は」邪穢(じゃあい)を投擲(とうてき)して豊満を斟酌し」

血脈を動湯(どうとう)して精神を流通し、」

其の中和の徳を養って」

気質の偏を救うものなり。』

吟道は」気を養うの道なり。」

人の生や気なり、」気つくれば死す。」

気はもって養わざるべからず。』

正風六合あまねく、」一声士気高し。」

吟じ終りて清風起る。」一吟天地の心。』

 

その意味合いについては次回以降にしましょう。

このような文言は、最初全く意味不明でも何回も何回も暗誦できるほどに 唱和すると

不思議なことに、なんとなくそういうものかと思えてくるものです。

寺子屋で、子供たちが論語の一節を諳んじている場面が、

大河ドラマに出てきますよね。

最初は意味が全く解らないままに諳んじていますが、

後々それがとても有効に働いていますよね。

 

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雅号と修練年数、段位の関係

2015-06-13 06:39:09 | エッセー「吟詠五則」等知恵袋

詩吟の修練を経て、師匠から段位取得の受審を薦められます。

私「指方順一郎」を例に説明します。

 

最初は師匠から薦められ、受審を経て初めて「初段 指方順吟」となります。

初段受証後半年以上の修練で受審 審査合格後 「二段 指方順吟」

二段受証後半年以上の修練で受審 審査合格後 「初伝 指方順洲

初伝受証後半年以上の修練で受審 審査合格後 「三段 指方順洲」

三段受証後半年以上の修練で受審 審査合格後 「四段 指方順洲」

四段受証後一年以上の修練で受審 審査合格後 「中伝 指方順水

中伝受証後半年以上の修練で受審 審査合格後 「五段 指方順水」

五段受証後半年以上の修練で受審 審査合格後 「六段 指方順水」

六段受証後一年以上の修練で受審 審査合格後 「奥伝 指方順城

奥伝受証後一年以上の修練で受審 審査合格後 「七段 指方順城」

七段受証後一年以上の修練で受審 審査合格後 「八段 指方順城」

八段受証後二年以上の修練で受審 審査合格後 「皆伝 指方順祥

皆伝受証後二年以上の修練で受審 審査合格後 「九段 指方順祥」

九段受証後三年以上の修練で受審 審査合格後 「秀伝 指方順龍

秀伝受証後三年以上の修練で受審 審査合格後 「十段 指方順龍」

十段受証後四年以上の修練で受審 審査合格後 「総伝 指方龍順

一般的には、ここで出世魚も創始者「渡辺龍神」師匠の一文字「龍」を貰って終わりです。

ちなみに私は現在「十段 指方順龍」です。

皆さん、チャレンジしてみませんか。次の受審が楽しみになる時がありますよ。

お待ちしています。

 

 

 

 

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吟道の雅号と出世魚のこと

2015-06-05 17:02:21 | エッセー「吟詠五則」等知恵袋

私が所属している詩吟の会では毎年6月は昇段審査の時期です。

ちなみに詩吟昇段審査は年2回で後半は12月です。

詩吟の雅号は出世魚みたいに雅号が変わっていきます。

出世魚で典型的・代表的な魚は「ブリ」ですよね。

ブリの幼魚時代は「ワカシ」から始まります。

次は「イナダ」、その次は「ワラサ」、そして最後が「ブリ」です。

私たちが趣味で東京湾、相模湾で釣る場合は「イナダ」の時ですね。

「ブリ」になると大物過ぎて、釣ることが出来るのは漁師の方々でしょう。

 

吟道の雅号は、一文字が自分の名前から取り、段位の上昇と共に変わっていきます。

私は「指方順一郎」ですから、雅号は「指方順吟」から始まります。

次は「指方順洲」、

そして「指方順水」、

「指方順城」、

「指方順祥」、

「指方順龍」と出世していき、

最後は「指方龍順」という雅号になります。

雅号は一般的に師匠から一文字譲り受けるとも言いますが、

師匠は「龍神」先生でしたので、私たち弟子は長い年数に渡り

修練を積んでやっと「龍」の一文字を譲り受けるわけですね。

それぞれの雅号は段位と直結するわけです。

段位は詩吟が上手になったから上がるのではなく、

修練の経緯・年数・努力が最も大切と教えられました。

ちなみに私の雅号は現在「指方順龍」です。

 

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