スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

M君へ一寸長めの漢詩吟「本能寺 頼山陽」指方龍順

2020-12-12 09:00:00 | 律詩吟詠

私は公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。日本吟道学院の段位「総伝」で「師範」位です。

このブログは少しでも詩吟へ参加してもらえるとうれしいな~と思って、発信しています。

ブログ読者M君へ今回は少し長い漢詩日本吟道学院範典第1巻吟「本能寺 頼山陽」を紹介します。

本能寺  頼山陽

能寺  溝は幾尺ぞ 吾大事を就すは今夕に在り
綜手に在り を併せて食う 四えんの梅雨天墨の如し
老坂西に去れば備中の道 鞭を揚げて東を指せば天猶早し

吾敵は正に本能寺に在り 敵は備中に在り汝能く備えよ

カノン伴奏ありです。視聴して下さい。

動画リンク

MA君へ長めの詩吟を!!漢詩吟「本能寺 頼山陽」「スマート詩吟は面白い」そして「福祉吟詠は楽しい」

M君とは遠く離れていますが、オンライン詩吟にも取り組みましょう。

ではお互い修練に励みましょう

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「太平記の一節が日本で一番美しい文章」として紹介されたので吟じました(5回連載の5)

2016-04-23 09:00:00 | 律詩吟詠

太平記の一節を吟じました。

落花の雪に踏み迷ふ、交野の春の桜狩り、

紅葉の錦を着て帰る、嵐の山の秋の暮れ、

一夜を明かすほどだにも、旅宿となれば物憂きに、

恩愛の契り浅からぬ、我が故郷の妻子をば、行末も知らず思ひ置き、

年久しくも住み馴れし、九重の帝都をば、今を限りと顧りみて、

思はぬ旅に出で給ふ、心の中ぞ哀れなる。

 

ある方が「太平記の一節が日本で一番美しい文章」として私に紹介されました。

そこで、私なりに詩吟につなげる為に、5回に渡り、文章そのもの、詩の意味、

朗読、そして最後に詩吟まで、試行錯誤で挑戦してみました。

何回も素読して、吟じてみましたら、すっかりこの文章のとりこになったようです。

但し、日本で一番美しい文章の定義は、私が調べた限りありませんでした。

自分の琴線に触れるかどうか人それぞれだと思います。

では以下のyoutubeに詩吟を掲載して、太平記の項を終わります。

5回に渡り愛読頂きありがとうございました。

https://youtu.be/UhSJzuGBNqs

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「太平記の一節が日本で一番美しい文章」として紹介されたので吟じました(5回連載の4)

2016-04-16 09:00:00 | 律詩吟詠

太平記の一節を素読した音声をyoutubeに登録しました。

落花の雪に踏み迷ふ、交野の春の桜狩り、

紅葉の錦を着て帰る、嵐の山の秋の暮れ、

一夜を明かすほどだにも、旅宿となれば物憂きに、

恩愛の契り浅からぬ、我が故郷の妻子をば、行末も知らず思ひ置き、

年久しくも住み馴れし、九重の帝都をば、今を限りと顧りみて、

思はぬ旅に出で給ふ、心の中ぞ哀れなる。

 

https://youtu.be/pZlQ3r-92CQ

次回が5回最終回として詩吟を登録します。

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「太平記の一節が日本で一番美しい文章」として紹介されたので吟じました(5回連載の3)

2016-04-09 09:00:00 | 律詩吟詠

前回からの続き

詩吟の前に、詩の心・作者の気持ちを、自分なりに受け止めることが、大切と最初に述べました。

図書館に行って太平記を調べてみたところ、斉藤孝先生の「声に出して読みたい日本語」の中に、

暗誦の定番として、この一節がそのまま掲載されていました。私の浅学を恥じるばかりでした。

その一節の意味はおおむね次の通りでした。

日野俊基は、先年捕えられて、鎌倉まで下りましたが、嫌疑なしと赦免されました。

再度捕らえられた今回は、鎌倉幕府への謀反の首謀者が、日野俊基ということで、

再犯は、何と弁解しようと許されざるものでした。

鎌倉への移送中に殺されるか、あるいは鎌倉で斬られるか、二つのほかはないと、思い定めて出立したわけです。

     

落花の雪に踏み迷う、交野(現大阪府交野市)春の桜狩り、

紅葉の錦を着て帰る、嵐山(現京都市西京区)の秋の暮れ、

一夜を明かすほどでも、旅宿となれば物悲しいものですが、

恩愛の契り浅からぬ、我が故郷の妻子を、行末も知らず残して、

年久しく住み馴れた、九重([宮中])の帝都を、今を限りと振り返り、

思いもしなかった旅に出て行く、心の内は悲しいものでした。

 

次回に続きます。

次回は素読、そして最終回は吟詠です。もう少しお待ち下さい。

 

 

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「太平記の一節が日本で一番美しい文章」として紹介されたので吟じました(5回連載の2)

2016-04-02 09:00:00 | 律詩吟詠
 

前回からの続きです。

 

ある会合で、質疑応答の時間になって、次の質問を受けました。

指方さんは『何でも詩吟に出来る、とおっしゃったが、

日本で一番美しいといわれる文章は何か知っていますか?

またそれを詩吟に出来ますか?』ということでした。

私は日本で一番美しい文章という定義があるのか?初めて聞くことでびっくりしました。

私は「日本で一番美しい文章は知りませんが、ぜひ吟じてみたいと思います。」と答えました。

彼は暗誦していた文章を手元のメモにすらすらと書き、私に手渡されました。

それは太平記の一節でした。

その太平記の一節は、私にはどこかで何となく触れた程度のものでした。

落花の雪に踏み迷ふ、交野の春の桜狩り、

紅葉の錦を着て帰る、嵐の山の秋の暮れ、

一夜を明かすほどだにも、旅宿となれば物憂きに、

恩愛の契り浅からぬ、我が故郷の妻子をば、行末も知らず思ひ置き、

年久しくも住み馴れし、九重の帝都をば、今を限りと顧りみて、

思はぬ旅に出で給ふ、心の中ぞ哀れなる。

 

私は1ヵ月後の次回会合まで指方の宿題にさせて下さい、と言ってメモを頂戴しました。

この太平記の一節が、その方によれば、表題の「日本で一番美しい文章」でした。

私は、彼の思いに吟じて感動を与えることが出来ると、

私の福祉吟詠の目標でもあると、思った次第です。

 

以下次号に続きます。

 

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