Teddy Bear’s Diary

自作のテディベアの写真で、絵本を読んでいくようなページをつくりたい

ミッフィーのたのしいお花畑

2008-05-23 | テディベア

 

 

 

 

 

 

パレスハウステンボスの中の美術館では「ミッフィーのたのしいお花畑」の展示中でしたが、ディック・ブルーナさんの原画などは撮影禁止、出口のところにコーナーがあって、そこだけがOKでした。
展示品のご紹介はできませんが、印象的だった彼の言葉を書きとめましたので、この記事の下に「色のメッセージ」をアップしています。
(字の部分が多いので別記事にしました)

色のメッセージ

2008-05-23 | テディベア

色のメッセージ
ブルーナの作品はわずか6つの色のみで構成されています。赤、黄、青、緑の4色に茶とグレー。どの色もブルーナ自身が作ったオリジナルのカラーです。「それぞれの色には、その色だけが発する特別な力がある」とブルーナ自身が言っているように、それぞれの色には、ブルーナが込めた意味がかくされています。
赤(Red)
「赤はあなたのほうへ向かってくるあたたかい色」とブルーナは言っています。赤は楽しいときや幸せな状況をあらわすシーンによく使われます。ミッフィーがお父さんとお母さんにお祝いをしてもらう「うさこちゃんのおたんじょうび」のシーンには多くの赤が使われています。赤はミッフィーが大好きな色でもあるのです。
黄(Yellow)
「黄色も前に出てくる色。赤と緑があたたかいのは、黄色が入っているから」とブルーナは言っています。学校の教室やミッフィーのテントの中など、黄色は室内を表現するときの背景に多く使われています。また家の中はあたたかいものであるべきであるというブルーナの考えも込められています。
青(Blue)
「青はよそよそしい色、そして冷たい色。あなたから去っていく色。怖さや寒さを描くときに使います」とブルーナは言っています。悲しい時や不安な気持ちをあらわすシーンや冬の日の冷たさや寒さなどをあらわすとき、青い色は背景に使われます。特に雪の日の場面では、青は家の色や室内など寒さをあらわすために効果的に用いられています。
緑(Green)
「緑は伝えたいことを伝えるために必要な色」とブルーナは言っています。植物はもちろん、自然をあらわすときに使われます。とくに屋外を描くときには、緑はなくてはならない大事な色です。「おひゃくしょうさん」では、緑の背景は一面の畑をあらわしています。

 

シンプルな線の表現
「僕の作るものはシンプルでいて、見る人にイマジネーションを働かせるものでなくてはならない」とブルーナは言っています。シンプルな線で描かれた登場人物のちょっとしたしぐさからブルーナはさまざまなことを伝えています。

悲しい場面を描くとき、ブルーナは涙を描いて悲しみをあらわします。ブルーナは涙について「最初はたくさんの涙を描きましたが、涙を一つづつ減らすうちにより悲しい表情になることに気づきました」と言っています。表現をシンプルにすることによって、見る人のイマジネーションを刺激し、より深い悲しみを表現することができるのです。

美術館の原画といっしょにあった説明版の言葉を書きとめました。
線の表現では4つありましたが、そのなかの1つ涙を取り上げました。