ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク(Denmark 🇩🇰): very little gets recycled

2018-09-11 17:09:13 | 日記
2018年9月11日(Tue.) 秋雨前線の影響によって、各地で局地的な豪雨が襲っているようです。 そして、“911” と言う日付・数値を見ると脳裏に記憶が蘇ってきます。

2000年9月11日は東海豪雨、会社から車で帰宅しようとしましたが、各所で道路冠水していて通行不能。やむなく、会社に逆戻りして一夜を明かしました。 そして、未曾有の豪雨水害を目にすることになりました。

翌年、2001年9月11日、USAでの同時多発テロ。 ニュースや映像が伝える悲惨な状況は、現実のこととは思えないほどのことでした。

地球温暖化に伴う災害や、テロなどに対する根本対策を地球レベルで講じて行きたいものです。



さて、プラスティックのリサイクル率は、どこでも同じようなレベルなのでしょうか。 ( ニュースソース: THE LOCAL.dk 9月10日発 )

<原文の一部>
Danes are sorting more plastic waste than ever before, but very little gets recycled
デンマーク人は、かつてないほどにプラスティック・ゴミの分別をしています。が、リサイクルされるのは、とても僅かです。



More than four million Danes regularly separate their plastic waste at home, sending some 30,000 tonnes of plastic off to be recycled.
4百万人以上のデンマーク人は、自宅でプラスティック・ゴミの分別をいつも行っていて、約3万トンのプラスティックをリサイクルしています。

But despite the increased recycling efforts of residents, an alarmingly small amount of that plastic actually gets recycled. According to a Monday report in Jyllands-Posten newspaper, only about 15 percent of the collected plastic waste ends up being recycled. Most of it is burned in waste incinerators or buried in landfills, according to Mikkel Brandrup of Dansk Affaldsforening, an organization representing the nation’s waste collectors.

“Until recently, half of the collected plastic – especially low-grade plastic – was exported to China, but China has completely stopped its [used plastic] imports. Therefore the majority of plastic will likely end up burnt while just 15 percent will be recycled,” Brandrup told Jyllands-Posten.

China’s decision at the outset of 2018 to stop importing recyclable plastics has resulted in enormous backups throughout the West as local authorities scramble for a new solution.

(抜粋) しかし、住人のリサイクルへの努力が増加しているにも関わらず、驚くほどに僅かな量のプラスティックがリサイクルされているだけなのです。 月曜日の報道によると、集められたプラスティック・ゴミの、およそ15%のみが最終的にリサイクルされています。 多くは焼却場で燃やされるか、または、埋立地に廃棄されるのです。
つい最近までは、集められたプラスティックの半分が中国に輸出されていました。 しかし、中国は中古プラスティックの輸入を完全に停止しました。 従って、大半が焼却され、15%がリサイクルされることになっています。
この中国の決定は、西側諸国(欧米)に多大な混乱をもたらし、各国当局は解決策を模索するに至っています。(意訳)

But it’s not just China’s refusal to accept plastic from other countries. Many types of plastic simply cannot be melted down to create new plastic and many consumer products contain different types of plastic that are welded together and can’t be separated for recycling.

“If we want to do something about plastic recycling, there must be firm demands set upon the industry,” Brandrup said.

(抜粋)しかし、この中国による受け入れ拒否のみではありません。 多くの種類のプラスティックを溶かして新しいプラスティックにすることは容易ではありません。 異なる種類のものが含まれている状態から、リサイクルのために分離するのは不可能です。
もし、プラスティックのリサイクルをしようと思うならば、産業(業界)に確かな要求を出すべきでしょうと前出の専門家が語っています。

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プラスティックのリサイクル技術には課題が多いと言うことなのでしょうが、一方で、プラスティック・ゴミやマイクロプラスティックなどの海洋汚染や水道水汚染も問題視されていますので、プラスティックの素材そのものの変更(生分解性型とか)や、使い捨て用途を禁止する等の措置が必要なのではないでしょうか。

何れにしても、各国が、軍事費を浪費するのではなく、持続可能な社会構築に向けて、こうした分野に資金投入するのであれば、新たな産業や仕事につながってくるのではないでしょうか。

少なくとも、戦争起業家や、軍需産業・兵器産業は漸減させたいものです。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。



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