ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

イギリスBBCからの情報: 2015年、ドイツの移民受入は75万人か?

2015-08-18 23:17:43 | 日記
2015年8月18日、先ほど(22時頃)伝えられた最新情報です。

それによると、ドイツにおける2015年の移民(難民)受入数は、75万人に達するかもしれないというものです。





<原文の一部>

The number of refugees seeking asylum in Germany could surge to 750,000 this year, according to reports citing official projections.


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当ブログで紹介済みですが、昨年(2014年)が20万人強で、今年のドイツ受入数は50万人になる見通しとの報道があったばかりでした。

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The government in Berlin had earlier forecast that 450,000 asylum seekers could arrive in 2015, but is now set to increase that to 650,000 or higher.

ベルリンの政府は、2015年は難民が45万人になるだろうとの見通しでしたが、今現在は65万人かそれ以上になるだろうと予測しています。


Germany has seen a wave of migration from Syria and the Balkans.

ドイツはシリアとバルカン半島(ギリシャ周辺)からの移民の流れが続いているようです。


UN High Commissioner for Refugees Antonio Guterres said more countries in Europe should share the burden.

国連の難民高等弁務官(Antonio Guterres )は、ヨーロッパのもっと多くの国々がこの負担を分かち合うべきだと述べています。


"It is unsustainable in the long run that only two EU countries, Germany and Sweden, take in the majority of refugees," he told German daily Die Welt.

ヨーロッパの2カ国、ドイツとスェーデンだけで大半の難民を受け入れ続けることでは維持不能だ・・・とも発言しています。(高等弁務官)


Up to 80,000 people, many of them Syrians, are expected to seek asylum in Sweden this year, but Germany has become the most popular destination.

今年、8万人(多くはシリア人)に及ぶ人々がスェーデンに亡命を求めています。しかし、ドイツは、彼らにとってもっとも人気のある目的地になっています。










そして、2014年のヨーロッパで受け入れた移民(難民)の合計値と国別の人数グラフが示されています。






ドイツでの2015年の受入数が、75万人になろうかと言う数値にも驚きですが、こうした事態が発生・継続していることも大問題でしょう。紛争当事国内での沈静化を急ぐことも重要ですが、一朝一夕に解決できるものでもないのでしょう。

暫定的措置としてでも、難民を一時的に受け入れることが望ましいのでしょうが、百人・千人のレベルではないので難しいですね。



こうした難題・課題に、日本が平和的な仲裁や支援を行えると良いのですが・・・・、今の安倍政権の姿勢では無理がありますかね???

もう一つ、ヨーロッパは各国が陸続きになっているので、歴史的にも多国間で紛争・調整等々が繰り返されてきています。一方、日本は島国で、こうした隣国間に対する考え・経験・認識などは、ヨーロッパのそれと大きく違っていると感じています。

その意味でも、日本人はもっと国外・海外に出て、国際交流を図るべきとも強く感じています。