ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ等からの情報: 広島・被爆70周年の報道

2015-08-06 21:53:26 | 日記
2015年8月6日、広島では被爆70周年の式典が営まれました。無残にも奪われた14万の尊い命に祈りを捧げたいと思います。

この日、ドイツなどでも広島での式典について報道しています。その一部をお伝えします。(出典: DW-DE、BBC)




<原文の一部>

Japan on Thursday marked 70 years since the atomic bombing of Hiroshima, an attack that helped end World War II but remains controversial to this day.

日本は木曜日、広島原爆から70周年を記録しました。その攻撃(原爆)は第二次世界大戦を終わらせることにもなったのですが、今日に至っても同義的な問題が残されています。



そして、安倍総理以下、広島平和公園に集まった多くの人々は、原爆が投下された8時15分に黙祷を捧げました・・・とも伝えています。


Abe laid a wreath and said that Japan, as the sole country to face a nuclear attack, has the duty to push for the elimination of nuclear weapons. The anniversary is taking place as Abe attempts to pass unpopular legislation to expand the country's international military role.

安倍(総理)は花輪を捧げ、”日本は唯一の核攻撃による被爆国として、核兵器廃絶のための責務を有している”と述べました。但し、この式典は安倍が進めようとしている国民に支持されてない法案、つまり、日本の国際的な軍事的役割(集団的自衛権を示す)を拡張しようとしている法案に反対されている中で開催されたものです。



"As the only country ever attacked by an atomic bomb...we have a mission to create a world without nuclear arms," Abe said in a speech at the commemoration. "We have been tasked with conveying the inhumanity of nuclear weapons, across generations and borders."

さらに安倍の言葉として、”核爆弾を唯一被爆した国家として、核兵器のない世界を創造して行く責務がある”と伝え、さらに”核兵器の非人道性を世代と国境を超えて伝えて行く義務がある”とも伝えています。



Hiroshima Mayor Kazumi Matsui said nuclear weapons were an "absolute evil" and urged the international community to abolish them forever.

広島の松井市長は、”核兵器は絶対悪(an absolute evil)であり、国際社会がこれを永久に廃絶するすることを提唱する”と述べたとも伝えています。



Abe said his country would submit a new resolution to abolish nuclear arms at this year's upcoming general assembly.

安倍は、今年の国連会議(秋)の中で核廃絶に関する新しい解を提出して行く・・・と、最後に伝えています。


尚、下図は核兵器保有国を示したものです。




そして、イギリスBBCで掲載された写真は以下のものです。
















以上のように、EUの各国でも広島での式典を冷静に報道している印象でした。



しかしながら、日本国内での直接的な報道から感じられることは、真に核廃絶や平和世界の実現を願う広島市長や我々の考えと異なり、安部の語りは、奥歯にものの挟まったかのような、いつものようにハギレ悪く本音が隠されたものを感じさせる口調でした。

この安部の考えは、武力でもって力(ちから)の均衡を保とうとする、前時代的な・歴史に全く学べない・愚かな「見せかけの平和」なのです。

武器としての核兵器は廃絶すべきであるし、そもそも、戦争の起きない平和外交力の強化に基づく世界平和を目指すべきです。さらに、原発(発電目的)は予期しない事故が発生すると、核兵器と同様に多くの人民を苦しめる結果を招きます(福島が証明しています)。

こうした明々白々の流れに対して、安倍政権は真逆の方向を目指しています。

8月5日の参議院でのやりとりで明らかにされているように、法的にはミサイルも提供可能、核兵器の搬送も否定していない・・・・。こんな安倍(政権)が広島の平和の式典で、何をどうつくろって言おうが、全く信用できないのです。

これは、もう病気(精神病)か、本当の馬鹿。もしくは、確信犯として大ウソをついている犯罪者に等しいのではありませんか。であるならば、一番の責められるべきは、安倍を支えている取り巻き連中(官房長官、閣僚、補佐官)や、自民党・公明党、そして地元で金銭的恩恵にのみしがみついている代議員や企業経営層たち・・・でしょう。

こんな不純な政党にしがみついているのではなく、各地域が持続可能な社会になるための、様々な取り組みはあるでしょう。再生可能エネルギー・自然エネルギーをはじめとする分野、食糧自給率を圧倒的に高めるための諸政策も必須ではありませんか。

一方で、TPPが妥結すると、現在でもカロリーベース食糧自給率40%と言うあり得ない低数値が、27%にまでさらに落ちると言うレポートもあるぐらいです。

安倍政権は、この期に及んでこうした政策の軌道修正はしないでしょう。ならば、この暴走・狂騒(走)政権は現与党である自民党・公明党の大半の議員とともに政界から追放するしかないのではありませんか。

もの言わぬ国民は、安倍の暴走を黙認していると言うよりも、加担していることになっています。安倍政権やそれを支えている連中を追及して退陣に追いやらねばなりません。 良識ある人々よ! 立ち上がれ!!!!!!!!!!!!!!!!