勉強になった夜

柔道をしている者ならば、誰もが一度は夢見ることがある。

その夢は四年に一度やってくる。

僕にとってのアイドルは、古賀稔彦であり、中村三兄弟であり、野村忠宏であり、井上康生であり、内柴正人であった。

テレビを通じてオリンピックを見ながら背負い投げのフォームを繰り返し確認した中学時代。
おかんが部屋にやってきて、「お父さんがうるさい怒ってるで！こんな時間に何してんねや？」と叱られたりした。


目が眩むような高い高い頂きを登った人達が見る景色はどんなものなのか？


とまぁ、勿体ぶった前置きですが、この金曜日は定年を迎えた野村先生（ミュンヘンオリンピック金メダリスト）をお祝いする会でした。

本来、僕が野村先生と直接お話できる機会などあるはずないんですが、和歌山県の教員になったおかげで、その会に参加させてもらうことができました。チャンスを見計らい、ササッとビール瓶を持って先生の隣に近づき、ビールを注ぎながら、貴重なお話を聞かせて頂きました。



柔道以外の道でも、一流の方々のお話を聞いていると、凄味を感じるというか、圧倒されるというか、打ちのめされたような気分になってしまいます。

本人はいたって自然体な感じなんですけど。

周りに優しい先輩方が多いからといって、ぬるま湯に浸かっていてはいけませんね。
ホンマ勉強になった夜でした(^O^)