映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『海底軍艦』

2009年11月26日 | Weblog



よい

本多猪四郎 監督
高島忠夫、藤山陽子、小泉博、上原謙、藤木悠、佐原健二、田崎潤、平田昭彦、天本英世、小林哲子 出演

一万二千年前、地殻変動のため海底に沈んだムウ帝国。だが彼らは海底に都市を作り、世界征服を企んでいた。そのころ終戦間際にこつぜんと姿を消した神宮司大佐たちは、孤島でひそかに海底軍艦を建造していた。それを知ったかつての神宮司の上司・楠見はムウ帝国と戦うために轟天号の出動を頼む。だがアメリカとの最終決戦を計画していた神宮司は、これをしりぞける。一方、神宮司の娘・真琴と恋人・旗中はムウ帝国に連れ去られてしまう。やがて始まるムウ帝国の総攻撃。そしてその砲火の中、ついにムウ帝国撃滅を決意した神宮司は、海底軍艦を出動させる……。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85997#1



レンタルではなかなか置いてあるところが少ない作品だったが、ディアゴスティーニのおかげで簡単に買えるようになった。



後半の戦闘シーンがあっさりしていて物足りなく感じる人も多いだろうが、ボロが出にくい(それでもおかしいところはあるが)特撮のためにはあれくらいでいいのかもしれない。



それよりも、軍人の気質を象徴する田崎潤演じる神宮司大佐と、それよりもさらに古いムウ帝国皇帝の性格が、戦前の日本人の性格を二重写しにしているようでおもしろい。両者とも力による自国の再建を考えているのだ。

高島忠夫と藤山陽子の仲がどのように深まったのかは曖昧だが(笑)、田崎潤との親と娘の関係はしっかりと描いてある。

東宝作品の特徴だと思うが、途中で祝祭シーンがある。黒澤作品でも夏祭りのシーンとか似たようなのがある。