映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『あの日、欲望の大地で』

2009年11月16日 | Weblog
あの日、欲望の大地で - goo 映画

よい

ギジェルモ・アリアガ 監督・脚本
シャーリーズ・セロン、キム・ベイシンガー、ジェニファー・ローレンス、ホセ・マリア・ヤスピク、ヨアキム・デ・アルメイダ、ジョン・コーベット、ダニー・ピノ、J・D・パルド、ブレット・カレン、テッサ・イア 出演

断崖にあるレストランでマネージャーを勤めるシルヴィアは、颯爽と仕事をこなしつつも、行きずりの男性と関係を重ねる孤独な日々を送っていた。ある日彼女の前に、マリアという少女を連れた男が現れる。シルヴィアには、誰にも言わずにきた過去があったのだ…。シルヴィアは少女時代、マリアーナと呼ばれていた。乳がんを患ったマリアーナの母は、妻子ある男性と恋に落ち、あるトレーラーハウスで情事を重ねていた。



おもしろい!

時間軸をずらすという手法ももうありふれてきたと思うが、そのずらされた時間のストーリー自体がおもしろいことと、もうひとつ、これは意図的だと思うが、観るものをミスリードさせるような描き方もあって、とても新鮮だった。

おもに4人のキャラクターが時間軸を細切れにされて描かれているが、そのうちのひとりをわたしはシャーリーズ・セロンの<さらに小さいころ>だと思っていたのだ! それが違うとわかったときの驚きはかなりのものだった(もちろん、うれしい驚きなのだが)。

ラストもすばらしかった。

『幸せはシャンソニア劇場から』

2009年11月16日 | Weblog
幸せはシャンソニア劇場から - goo 映画

よい

クリストフ・バラティエ 監督
ジェラール・ジュニョ、クロヴィス・コルニアック、カド・メラッド、ノラ・アルネゼデール、ピエール・リシャール、ベルナール・ピエール・ドナデュー、マクサンス・ペラン、フランソワ・モレル、エリザベート・ヴィタリ、フレデリック・パパリア 出演

1936年、パリにあるミュージックホールのシャンソニア劇場は、経営不振のため閉鎖となる。30年以上この劇場で幕引きを務めたピゴワルは妻にも逃げられ、息子のジョジョとも引き離されてしまう。失意の日々を送るピゴワルだが、芸人仲間のジャッキーとミルーと一緒に、再度営業を始めようと劇場を占拠してしまう。そこに、歌手志望の美しい娘・ドゥースがやって来る。ドゥースはアナウンス嬢として採用されるのだが……。



ハート・ウォーミング・ドラマ。
経営不振の劇場が舞台というと、ロバート・アルトマンの『今宵、フィッツジェラルド劇場で』を思い出したが、あちらよりも登場人物が少なく、それぞれの性格もシンプルでわかりやすくなっていて、その結果として話も伝わりやすくなっている。

ピエール・リシャールが演じたラジオ男がおもしろい。あることがあって20年間ひきこもりの老人なのだが、どんどんかっこよくなっていく。

政権の変遷とともにイチオシメニューが変わるカフェ(笑)。