中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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第985話 戦略的原点回帰のすすめ

2020年12月27日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「原点回帰」とは基本に立ち返る、初心に立ち戻ること。もう一度スタートラインに立って将来をを見据えることです。2020年は、計画通りに経営できなかったという会社がほとんどだったと思います。リーマンショックも経済全体に大きなインパクトを与えましたが、コロナ禍は生命にかかわることであり、先が見通せないという点でより深刻です。

しかし「いつ収束するのかわからない」というのは、考えようによっては「いまジタバタしてもはじまらない」状態と言えます。あなたの会社も原点に帰ってみてはいかがでしょうか。

まず経営理念やビジョンをもう一度味わって、来年からまた新たなスタートラインに立つのだと考えてみましょう。その際、「初心に帰る」のはもちろんですが、より戦略的に経営全体を見直すことをお勧めします。

手段としては、社員全員で話し合う場を持つことです。「上司と部下が面談する」とか「管理職全員で話し合う」といったことではありません。文字通り、全社員が同じ場で「会社の経営」について発言し合う場を作るのです。

とはいえ、今は同じ空間に集まることは難しいので、ウェブ会議システムやSNSを使っても良いと思います。大事なことは、それを一度で済ませず何度でも何時間でも行うことです。ただし、全員が発言することを原則としますが、強制はしない方が良いでしょう。

また、1回の発言に持ち時間、SNSなら文字数の制限を設けることをお勧めします。制限は役職が上になるほど少なくします。若手社員が5分なら管理職は3分、役員は2分、社長は1分位が良いと思います。

誰がどのような意見を述べても良いのですが、必ず会社にとっての「原点」に立った発言であることが原則です。

発言は、社長が口火を切るべきでしょう。

当社が世の中に在る理由は何か。

あなたが社長なら1分以内で説明できますか?

2021年はそこからスタートです。

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(次回は2021年1月6日になります。良いお年をお迎えください)