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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

瓦テラス、うなぎのぼり神社にあやかれるか!

2022年09月21日 | 旅行記・まち歩き


先日紹介した「わくわくHills」同様、以前からチェックしていた場所がある。阿賀野市安田地区に行った際には立ち寄ってみたかった場所「瓦テラス」だ。わくわくHillsの近く、製麺工場を挟んだ至近にあり、お昼ご飯でもと思って行ってみた。
安田地区は「安田瓦」という一大生産地。還元焼成粘土瓦という焼き瓦で江戸時代からの歴史あるもので、雪国の厳しい気候に耐えうる断熱性、耐寒性に優れている瓦だといわれる。確かに、瓦テラスの付近には瓦工場が並び、ここは「やすだ瓦ロード」と呼ばれている場所だ。
そんな一角に瓦テラスはドーンと存在感のある平屋の長い切妻屋根に、12,000枚の安田瓦が並ぶ造り。それがとてもおしゃれでスマートな外観である。2018年の夏、地域の魅力発信と活性化を図ろうとオープンした施設である。(写真上:瓦テラスの駐車場入り口付近からの全景と、施設の裏手から見ることができる見事な瓦葺の屋根。)



中央には通路、その左側がレストランになっていて、右側がショップとカフェスペース。前面にテラス席があって、建物裏にもウッドデッキ。後ろから見ると圧巻の瓦が使われていることがよく分かる。
施設のロゴマークには、地域の特産品などがデザインされているようだが、新潟酪農発祥の地という場所にあって乳牛が描かれているものの、それ以上にうなぎ(鰻)の存在が大きく見える。何でもウナギをこの地で養殖しているという。
確かに、レストランのメニューは「うなぎ」を使用したものが多い。というか、うなぎか牛肉(「あがの姫牛」というブランド)に限られる。建物の裏手には、「うなぎのぼり神社」という縁起の良さそうな神社があって、クラウドファンディングを活用して建てられたものもある。まさしく瓦とうなぎのPR館なのだ。(写真上:前面のテラス席とショップ・カフェの内観。)



この地でうなぎの養殖がされているとは知らなかったが、瓦テラスを知ったのはうなぎ料理を提供していることがきっかけ。なお調べていくと、特産品開発を目指して私財を投じうなぎの養殖に情熱を注いだ人がいたとの情報に接することになる。
それが隣に工場を構える県内では名の知れた製麺会社「めんつう」の創業者で元会長・羽田一司氏。養殖を開始したばかりの2016年に志半ば亡くなったのだが、めんつうの現社長や地域の方々がより遺志が引き継がれて、土用の丑の日には1万匹以上を出荷するまでになった。
さあ、地域もこの施設を中心にうなぎのぼりとなるのかどうか?故人となった羽田氏は瓦の上の空からどのように見ているか?今後の瓦とうなぎの動向も確かめていきたいと思う。(写真上:うなぎの存在感がる瓦型のロゴマークと、施設裏手にあるうなぎのぼり神社。QRコードによるスマートおみくじも引ける。写真下:この日いただいたうな重は星3つかな?と、うなぎのぼり神社のおみくじで引き当てた小吉で、うなぎに見立てたチョコバナナがのったパフェを無料でいただいた。)



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