行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

「ICTデモサイト」で働き方改革を見つめる

2021年11月26日 | 仕事(教育活動・いちご・建設・選挙含む)


茨城での二日目の研修。国総研の重厚かつ広大な施設を見学した後は、つくば市からひたちなか市に移動。日立建機の「ICTデモサイト」におじゃました。
文字どおり、土木の建設現場でICT機器を活用して効率化、生産性向上に寄与するため、デモンストレーションを実演し、体感してもらおうという場所だ。
今回は地域で建設業を営む経営者層の研修の場であるが、さすが土木工事に携わっているだけに目を光らせていたし、メーカー側も力が入っていたような気がする。



ICTを駆使して、三次元測量をして、施工面を的確にオペーレトする。重機にはタブレットなどが装備され、どれくらい掘削するかなどの指示が出る。このサイト(現場)には丁張はない。
施工のほかに土量計算や出来高数量の算出するなど生産性が向上は間違いないが、施工目標面に達するとそれ以上重機のアームが動かないなど、これは安全性にも寄与する。
重機に取り付けられたカメラなどで画像が送られてきたり、土量などのデータも瞬時にスマホなどに送られ、離れたところから確認したりもできる。研修参加者もスマホを見ながら感心しかりだ。



写真上の転圧ローラは、自律式。もはやここまで来ると、機械が機械を動かしている感じ?人は必要なくなるのか?
工事現場でのICT自体は画期的なことと言えるし、建設業働き方改革の中でも生産性を上げていくために必要だとされている。
ただこの業界では、それだけ入職者がいないという悩みや、これまで培ってきた職人的な技術が失われないかと、私の場合は複雑な気持ちにもなってくる。それって、私だけ?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土木のワンダーランド「国総研」を見学してきた

2021年11月23日 | 仕事(教育活動・いちご・建設・選挙含む)


「国総研」はご存じだろうか?私自身も建設業に籍を置くことによってその存在を知ることになったのだが、正式には「国土交通省国土技術政策総合研究所」という国の研究機関である。
茨城県つくば市の学術機関や研究機関が立ち並ぶ一角にあり、その広さ東京ディズニーランドの3倍。敷地内には、土木関連の多くの研究施設・設備が設けられており、施設見学のための移動はバスに頼るしかない。
住宅・社会資本分野において、安心安全で住みやすい街づくりのための政策を企画・立案・普及するための唯一の国の研究機関を、11月18日の土木の日に見学する機会を得たので紹介しておきたい。



敷地内を周回する道路の走行コース。ドラマやCMにでも出てきそうな極端に長い直線と急カーブを持つ試験走路は、国総研のシンボル的な施設だ。一周6.2キロ、3車線。
衝突の実験施設や実物大のトンネル施設、標識や照明、部材、騒音、そのほか防災や安全施設などを研究するためのフィールドと施設が、長いコースのあちこちに設置されている。あくまでも道路の走行性、安全性のための実験をしていて、道路等の技術基準に反映させるためのもの。
今回の見学会では、実際マイクロバスに乗り込み、北ループ(写真上)を100キロで走行。ハンドル操作なし(直進状態)で、実際はあり得ない傾斜(カーブ)の走行を体感できた。



トンネルの実験施設も延長が700メートル、断面積45.5平方メートル、コンクリートのほか鋼板、パネル状のものもあって、世界的にも類を見ない規模の実物大トンネル。
実際、バスの火災を想定してトンネル内で火災実験を行い、煙の流れなどを調査し、排煙・喚起、防災等の施設の設計や運用基準にも活用されているという。確かにトンネル内に黒く焦げた跡が残っていた。
また、実際使われていた橋梁の撤去部材を搬入し、様々な方法で鋼材・骨材やコンクリートの劣化状況を確認し、道路橋の維持管理基準を検討したり、設計・施工の基準を検討するなどの研究が行われていた。



特に昨今の建設業関連に関する課題としては、生産性の向上や入職者の減少がある。まさに働き方改革が求められていることに起因をするのだが、インフラDX(デジタル・トランスフォーメーション)が声高に叫ばれている。
3次元計測技術(BIM/CIM等)を活⽤した構造物の施⼯管理や検査、点検に関する技術開発を⾏うための実物⼤の出来形計測模型、5G等を活⽤した無⼈化施⼯や⾃動・⾃律施⼯に関する技術開発を⾏うための⼟⼯フィールドは「建設DX実験フィールド」と呼ばれ、これからの未来を創るための場所でもある。(写真上)
実験施設とか模型とか言ってもとにかくスケールの違いに驚かされるし、河川や海洋沿岸の実験施設もあって、ここは正に土木のワンダーランドだが、港湾・空港に関する研究施設は、別に横須賀にもあるそうだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルサのレジェンドが新監督として戻ってきた

2021年11月21日 | スポーツ・スポーツ観戦


シャビ・エルナンデス。バルサの黄金時代をイニエスタやメッシとともに作り上げた伝説のミッドフィルダーが、バルセロナに監督として6年ぶりに戻ってきた。
今シーズン調子の上がらないバルサ。クーマン監督の解任、そしてシャビが次期監督候補として名を挙げていることは知っていたが、国際マッチウィークを挟んで、自分にとっては突然のカンプノウ登場になった。
初戦はエスパニョール、バルセロナダービーのホーム・カンプノウでの試合となり、メンフィス・デパイのPKで奪った1点を守り切った形で初陣を飾った。
(※WOWOWでは、「チャビ」と表記しているが、2002年の日韓ワールドカップからほとんどのメディアで「シャビ」と呼ばれているので、ここではそのように表記する。)



今回も写真を借用しているWOWOWでも、大々的に監督によるバルサ復帰を伝える画像が流れる。パスサッカーの象徴でもあったため、その戦いぶりが注目されているが、すなわちそれがバルサ。バルササッカーにバルサ監督がつぎ込まれたといったところ。
バルサでの出場試合数767試合はメッシに次ぎ歴代2位。リーが優勝8回、チャンピオンズリーグ4回。ユーロの連覇とその間の2010のワールドカップ南アフリカ大会でスペインの代表としても活躍。
現役時代バルサ退団後はカタールのアル・サッドに加入し、そのまま監督に就任。昨シーズンのカタールリーグを制覇しており、その活躍の舞台をいずれバルサでと話は出ていたが、クーマン解任をのためアル・サッドとの契約を解除し急遽スペインに戻ることになった。



もちろんソシオ(バルサ会員)やサポーターだけでなく、バルセロナ市民、スペイン国民からも崇拝されているレジェンドの復帰は、誰もが大歓迎、試合前から絶大な信頼が寄せられている。
その期待はヨハン・クライフやベップ・グラウディオラの再来のようにも報道されており、その期待を一身に背負うことになったシャビ。まず規律を重んじて、バルサを再建したいというのもバルサのレジェンドのシャビらしい。
ただ、今期のバルサはけが人続出。期待の若手のアンス・ファティ、ユーロでも活躍したブレイスウェイトや新司令塔のペドリ、新加入のアグエロなど、これを考えるとシャビも大変だし、クーマンも可哀想といった思いにもなる。
さて、どうなりますかね!もちろん、奇をてらうパスサッカーやラ・マシア(下部育成組織)出身選手の起用など、ぜひとも期待しています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県営ダムの最古参「三面ダム」と、アーチダムとしては県内最大の「奥三面ダム」へ

2021年11月20日 | 土木構造物・土木遺産


決して紅葉狩りが目的ではないが、1週間ほど前の休日のこの日は天気が良かったので、三面川のダムを見に行った。日本海沿岸東北自動車道の「朝日三面IC」で降りて、目印は鷲ケ巣山の方向。
城下町村上や岩船地域を潤す母なる川・三面川は、ご承知のとおり古くから鮭の遡上で知られ、鮭文化を作ってきた川であり、県北の一等米・コシヒカリで「岩船米」のブランドを確立してきた源であるといっていい。
その本流には、三面ダムと奥三面ダムの二つのダムと、支流の猿田川には新潟県企業局が設置する発電専用の猿田ダムがあるが、今回は三面ダムと奥三面ダムを紹介する。



三面ダムは、1953年(昭和28年)、新潟県営ダムとしては一番最初に設置されたダムで、重力コンクリート式、高さ82メートル。三面川流域の洪水防止、河川の正常な機能維持と発電のために設置された。
この地域では1967年(昭和42年)に発生した「羽越大豪雨」が発生して、農地等に甚大な被害が出た地域であるが、このダムがあったおかげで人的被害はなかったといわれている。
私の地元である胎内川流域や、山形県を源流とする荒川の流域には死者・行方不明者が多数出たことから、治水を目的とするダムの重要性を県内に知らしめたことによって、近隣にもダムの建設が進められるようになった。



上の写真は、堤頂から三面ダム湖を見たもの。この少し上流に「二子島森林公園」、下流には「縄文の里・朝日三面歴史交流館」などがある。
早くから景勝地として公園整備などが行われて、二子島森林公園にはキャンプ場や遊歩道が整備されており、新緑・紅葉の時期には訪れる人も多く「にいがた景勝100選」にも選ばれている。
ダム湖に浮かぶ二子島へは浮桟橋を使って渡ることもできるし、サイクルボートなどもある。ガーレージキャンプを抜け出し孫とオートキャンプ場で車中泊?なんてことも考えてしまう。



三面ダムの上流にあるのが「奥三面ダム」。やはり県の施設で、羽越水害を契機に治水を目的に1971年着工(本体着工1991年)、長い歳月をかけて2001年に完成したダムだ。
写真をご覧いただいて分かるとおりアーチ式のコンクリートダムである。堤高116メートル、堤頂長244メートル、総貯水量12,550万立方メートル。平成16年度ダム工学会賞技術賞を受賞。特にアーチ状の堤体が美しいダムだ。
新潟県内のアーチ式ダムというと、奥三面ダムのほかは黒又川第二ダム(魚沼市、電源開発)とカッサ川ダム(湯沢町、東京電力)の3基だけ。その中でも上記の諸元を比しても奥三面ダムが県内最大のアーチダムということになる。



なぜ建設の際、そんなにも歳月をかけたのか?まず磐梯朝日国立公園内にあり、環境影響を抑えるということもさることながら、マタギの里として知られる旧三面集落が水没することに起源する。
この三面集落には縄文自体を中心とした「奥三面遺跡群」があって、この発掘調査を終えてから本格的工事に取り掛かったという経緯があった。(遺跡から発掘された遺物・史料は、「縄文の里・朝日三面歴史交流館」で公開。)
ダム建設に利用された「朝日スーパー林道」は、なかなか厳しい道路(写真上)ではあるが山形県鶴岡市を結び、ダム湖畔をダム湖畔を通る林道は小国町へと通じている(現在、通行止め。随分若い頃、行ったことがあるが、ここの道も厳しかった、今は整備されてかどうか分からないが。)。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最上川の2つの古参アーチ橋と残念な先輩トラス橋

2021年11月17日 | 土木構造物・土木遺産


仙台の出張帰りに、最上川の橋を見学する機会を得た。
上の写真は、朝日町にある「明鏡橋」。RCの開腹アーチ橋。74メートルという大スパンもさることながら、デザイン的にも優れているということで、2006年に選奨土木遺産に選ばれている。
寒河江市や東根市などの村山地方と、長井市・米沢市などの置賜地方を結ぶ国道287号の難所・最上川にかかる橋だ。相次ぐ水害で流され、この橋が5代目。1936年(昭和11年)に完成したが、工事にかかる経費は全て地元が負担した待望の橋であった。
現在、国道287号はバイパス化され、新しい明鏡橋に架け替えられたが、今も現役。新明鏡橋の上から旧橋の全容が確認できるので、撮影スポットに丁度いい。「明鏡」というだけあって、川面に映し出されたシルエットも美しい橋だ。



明鏡橋から数キロ下流にある「最上橋」は、大江町左沢(あてらざわ)と寒河江市中郷を結ぶ。こちらもRC開腹アーチだが、最上川が大きく流れを変える景観のいい場所にあって、三連というのがまた美しい。2003年、選奨土木遺産。
とにかく暴れ川の最上川。明鏡橋もさることながら、この橋も初代の木造橋が落橋や補修続き。永久橋として1940(昭和15年)に待望のコンクリート製の橋が完成し、現在も補修工事を繰り返しながら、重量制限を設けて使われている。
山越えが続く国道287号は「酷道」と言われ、そしてこの橋は幅員も狭いことから「酷道の意地悪ゲート」と揶揄されていた。現在、バイパスに新しい橋が完成(2003年)したが、この旧橋も住民から存続・保存の声が上がっているという。愛されているんだなー。

実は、最上橋からさらに下流に80キロほどの大蔵村には、土木学会の「現存する重要な土木構造物2800選」の中でAランクに位置付けられた「大蔵橋」がある。(正確には「あった(過去形)」。写真下:旧大蔵橋が架橋されていた場所と架け替えられた新大蔵橋。)
こちらの橋は、鋼トラス橋で1931年(昭和6年)に完成だから、前述の2つの橋より先輩になる。下路式上曲弦の単純プラットトラス、長さ165メートルだから、現存していれば単純トラス橋としては最大支間ではないか?(ハッキリは断言できないが…。参考(山形新聞):https://www.yamagata-np.jp/bridge/bridge_detail.php?river=mogami§ion=1&num=9)
これが現存していれば、このブログでも「最上川の三大道路橋」とか言えるんでしょうけど、見れなかった残念な限り。まあ、先に紹介した最上川橋梁といい、最上川の橋梁群も見どころ満載というところです。(2020年8月24日、同年9月19日の記事参照)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

攻めるためにフィットネスバイク購入、果たして使うのか?

2021年11月14日 | 自転車・サイクリング


これまで健康器具というと血圧計とか体脂肪計付きの体重計など、いわゆる守りの器具だけだったが、今回、テレビショッピングに触発されて「フィットネスバイク」を攻めるために購入。(今回の記事のカテゴリーを「自転車」にしていいか、かなり微妙だが)
自転車に乗れない冬場の運動不足の解消と、まあ老化に打ち勝つために足だけは強化しておいて、あちこち出かけるときのためにと思って購入。どうしても、膝に古傷を抱えているもので。
ただ、買ったのは1か月ほど前になる。冬に向かって時雨れるようになってきたため、休みの日にようやく組み立て。梱包を解き、この組み立てに取り掛かるのにも勇気が必要だった。まあ、説明書どおりにやったら意外に簡単でしたがね。

早速、上の写真のように妻が初試乗。妻の場合はダイエットにという悩みもあり、普段だと通販の荷物が届くたびに小言を言われるのだが、梱包を開けて、室内でもできるフィットネスバイクを確認すると私よりも先に使い始めた。
25分ほどで走行距離10キロ、消費カロリー100キロカロリーというから、まあ私は普段自転車を乗っているときに使用しているアプリの数値の上では差異はない。よくまあ、30分近くも漕ぎましたなー!
組み立て簡単、計器類も作動もOK、折り畳みもできて収納場所に困らないし、移動も楽々。初日としては、まあいい買い物をしたと思っているのだが、1か月後はどうなっているか?組み立てるのが面倒だと1か月も放っておいた自分が、果たして使っているのか?のちのレポートも見ものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナ明け、東京出張に2回行って来た

2021年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム


久々の東京出張だった。しかも11月上旬に2回、計3泊。
コロナ明けで、少しずつ仕事の動きを取り戻している。いつ以来だろうと調べてみたら、昨年暮れ以来だから11か月ぶりとなる。新幹線もそれ以来ということになる。

コロナの影響を避けて、夏ごろ予定していたイベントを11月に引き延ばしていた。急速にコロナが下火になって、何とかギリギリ開催できたという感じ。
最悪の場合、ウェブによる配信を考えていたが、パネルディスカッションを中心としたイベントだと、どうしても聴衆を目の前にしないと、出演者もなかなか伝わり感が得られないし、見る人もリアル感に欠ける。
「働き方改革」を議論するイベントなだけに、会議自体はリモートもまんざらではないと思うようになっているものの、シンポジウム系イベントの場合はリアル開催(今回はウェブとのハイブリッド開催)に限る。

まあ、久々の仕事上での飲み会もあったし、少し夜遅くまで銀座付近をうろうろすることも。仲間たちとこんな光景こそ、いつ以来か記憶にないほどだ。
飲食店も大変だったと聞く。それでも規制も緩和され、少しずつ繁華街も人が戻ってきているようだ。
多くの人が「ありがたい」と思う反面、この疫病との戦いがあった時期を忘れることなく、タガを緩めずに感染予防対策を通常の取り組みとしていかなければならない。いつか、そんな日もあったといえるようになるまで。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐渡最大級のダム「小倉ダム」は佐渡の水がめ

2021年11月10日 | 土木構造物・土木遺産


以前、アースダムでは県内最大級の「佐和田ダム」を紹介したことがあった。それじゃ、構造を問わず、佐渡で一番大きなダムってどこだ?と調べてみた。どうやら「小倉ダム」で間違いなさそうだ!
まあ、以前からの課題として、何を取ってダムの規模とするのか?堤高(ダムの高さ)?堤頂長(ダム頂上部の長さ)?堤体積(ダム体積)?貯水量や流域面積なども考えなければならないが、目に見えるに高さ、長さを中心として、総体的なぼんやりとした自分なりの基準だ。
今回は家族旅行なので、自分の自由時間は早朝の2時間だけ。しかも夜明けが遅い季節、少し冷え込んだ中、うっすらと空が明るくなる頃に一人ホテルを出発。20分程度の近いところに目的地があるのが助かる。



国府川水系小倉川の上流にあるロックフィル式の「小倉ダム」。畑野から県道で赤泊・多田(おおた)に向かって走っていると、突如石積みの巨大なダムが現れる。実は、以前にも通ったことはあるので、存在は知っていた。
堤高64メートル、堤頂長236メートル、堤体積1014千立方メートル。堤頂長では県営の新保川ダムに僅かに劣るが、ロックフィルならではの存在感といい、下から見上げることができること、貯水量・貯水池でも島内では抜群で最大。
やはり佐渡の農業用水を確保するために、国営事業(ダム事業者は北陸農政局)として平成18年(2006年)に完成した比較的新しいダムだ。有効貯水量も420万立方メートルで、1,600ヘクタールの農地を潤す。



特徴的なものとして、コアフィルタ転圧管理システムという最新のICT技術を取り入れて施工されたこと。ロックフィルダムの斜面をリサイクル品である建設汚泥を吹き付け緑化に使用している。
また佐渡では唯一・水力発電所が設置されている(事業者は佐渡市)。最大出力184kWとかなり小規模ではあるが、電力事情についても小規模火力に依存する佐渡では、再生可能エネルギーの先駆けとして注目されている。
貯水池も景勝地として人気があるのだが、この湖の愛称は「朱鷺(トキ)湖」という。トキが舞うことを願って公募によって名付けられた。魅力いっぱいのダムなんです。



ところで、小倉ダムのすぐ下流には、同じく農業用水の確保を目的とした「小倉川ダム」がある。アースダムで、雑草に覆われた中にひっそりとたたずむ。この日は、水を貯めていなかったが、小倉ダムの完成により、その役目はかなり縮小したのではないか?
傍らの案内板に、「佐渡で2番目に古いダム」と書いてある。昭和31年着工、42年完成。長い工事期間だが、さて、ならば一番古いダムってのはどこだ?まだまだ、佐渡のダム探訪は続くことになる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秘密にしておきたいほど、南佐渡の「青の洞窟」

2021年11月07日 | 旅行記・まち歩き
コロナが下火になって、行動を再開?というわけでもないが、早くから予定を立てて、今回(先週)は家族で佐渡へ。自身にとって9月に続きの訪問となる。
特に長男夫婦は修学旅行以来のということもあって、今回はポピュラーな観光地を巡回することをセレクトした。トキの森公園から大佐渡スカイライン、佐渡金山、宿根木などを回った。(今回はグルメ紀行はなしだな!)
ただ、私自身がまだ経験したことがない場所があって、小木の海岸線をモーターボートで巡るというもの。海からしか行けない景勝地を初訪問したのでご紹介しておきたい。



モーターボート?少し揺れが心配だが、0歳児でも大丈夫との声と、5人までなら何人乗っても1万円!未就学児は無料!との観光汽船の受付の人の声に、みんなで乗船することになる。
小木の港を出ると少し波があるが、怖いというほどではない。そのスピード感や適度な揺れに孫も大喜び。1歳児は乗船直後気持ちよくなって眠り込んでいたが、モーターボートは軽快に小木の南方向の海岸線に向かう。
「矢島経島(写真下)」は勧めの景勝地で、ここだけは陸路でも行ける。しかし、「虫谷(むしや)の入江(写真下)」を初めとした溶岩の浸食によってできた海岸線は、起伏が激しく切り立った場所にあり、人を寄せ付けない。以前紹介した「深浦の入江」もその一つ。(2021年1月5日記事参照:https://blog.goo.ne.jp/jikokuhyou485/e/20fdb9dc1cf52b2b3510d6a871b46cea)



そして最大の目的地は、琴浦地区の洞窟群の一つで青の洞窟と呼ばれる「竜王洞」だ。透明度が高く、天気の良い日には青く輝き、イタリアのそれに似ていることから「青の洞窟」と呼ばれている。
モーターボートが入って回転するくらいの大きさがあり、ここだけは断崖絶壁にあることから船かカヌー(シーカヤック)でしか行けない。青く光るか、そこまでの船が出るか、天気にも左右される。
そんな希少価値的なところもあって、上(岩場)を見ても下(海面)を見ても、実に神秘的な風景が360度、三次元方向に広がり、今人気スポットとして注目を集めている。ここだけは秘密にしておきたいほど、佐渡最高のスポット言っていいのではないか?




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

独特の店名・店構えだけど、美味しいラーメン屋を紹介

2021年11月02日 | 食(グルメ・地酒・名物)
11月に入りました!コロナ禍にあって、あっという間に時間だけ過ぎたという感じ。
晩秋を感じさせるというより、冬に向かっている感が強い今日この頃。ちょっとラーメンの話題で温まりますかー。
今回は、これまで食べ歩いた近場のお店で、謎の店名、店構えが奇抜、でもそれなりに美味しい話題の店を紹介する。



新潟市北区(旧豊栄市)にある「ラーメンカヌチャヤ(RA-MEN Kanucha屋)」。名前の由来は分からない。
大型スーパーに近い商業地の一角に店を構えるが、どう見てもイタリアンとか洋風のレストランにしか見えない。
「あっさり(写真)」か「こってり」の2つのラーメンが主流だが、「チーズトマト麺」という変わり種もある。常に攻め続けるイタメシ系の匂いがする店だ。



新潟市に東区にある「ら麺のりダー」。仮面ノリダーをもじったネーミングだと思われるが、こちらも詳しくは分からない。
ラーメンランキングでも上位に位置し、行列の絶えない店。国道113号の交通量の多い場所にあり、独特の書体の黄色い看板が目立つ。
「つけ麺(写真)」が店の一押しだが、「岩のりらーめん」(のりだー?)や「濃厚みそらーめん」のほか、期間限定ラーメンも人気のようだ。



ラーメン激戦区・五泉市には「中田製作所」という、町工場のような店名の人気ラーメンやがある。なぜ「製作所」なのかは謎。
スーパーの駐車場の一角にあり、写真のとおり白い外壁は、洋食屋かケーキ屋にも見えるが、独特のラーメンを提供するマニアックなラーメン店である。
写真のラーメンは人気の一杯、「背脂ブラック」。白黒の裏表のメニューの黒側に文字だけ乗ってあるが、異彩を放っているので初めてでも注文してしまう。背脂、ちょっときつかったけど、美味しかった。



最後は、新潟駅の近くにある「坂本01」。「坂本」はオーナーの名前?「01」の意味は一号店だから?でも分からない。
ビジネスホテルの下にあり、洒落た店構えは洋風の居酒屋だが、駅に近くとも人通りはまばら、あまり目立つものではないが、ミシュランにも掲載された人気店のようだ。
基本4種類の中から、写真ラーメン「中華そば元味」をチョイス。初めはあまり味のないスープと思いながら、山椒をアクセントとした味にハマった。お勧めします!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする