夕刊で見つけたローカルな記事。滑稽ではあるものの、腹立たしい記事でもあった。
その内容はというと、
神戸港などの岸壁に放置された車を、2年程の間に約300台盗んで転売していた男が逮捕された。放置車両だから盗難届けは出ないだろう、と目をつけ、ナンバープレートをはずして放置してある車両をレッカーで運び、一台3万円くらいでスクラップ工場に売っていたそうな。
神戸市では、年間約200万円をかけて、放置車両を撤去していたそうだが、この男が犯行を本格化してから、放置車両が大幅に減ったらしい。なんでも、2005年度は73台、2006年度は80台だったのが、昨年は19台だっとか。
犯人は、神戸市内で自動車修理業を営んでおり、経営が苦しくてやった、と供述しているらしい。逮捕されたきっかけは、放置車両が少なくなった為、停車中のトラックを盗んだからだとか。
まぁ、なんというか、放置車両を“盗んだ”とか、“犯人”とか“犯行”とか、完全に犯罪者扱いであり(罪状は窃盗らしい)、分からない事はないのだが、この男のやった事は、そんなに悪い事なのか? だいたい放置車両ほど迷惑なものはない。うちの近所にも、ナンバープレートをはずして放置された車が、よく転がっている。持ち主が、自分で始末しないで道端に捨てていく、それも証拠を隠滅した上で...警察は、ほとんど弱い者いじめみたいな検問や、路駐取締りなんてやってるヒマがあったら、車を放置した輩をつきとめて逮捕すべきである。放置車両の撤去だって、税金使ってやってる訳だし、無駄遣いもいい所だ。そういう迷惑きわまりない放置車両を片付けてくれた訳だから、行政はこの男に感謝すべきではないか。立派な社会貢献である。少なくとも、逮捕というのはおかしい。不起訴で当然。
たとえ、捨てられた物であっても、所有者の許可なく拾って金に換えるのはいけない、というのなら、空き瓶を集めて換金してる人たちも、逮捕されるはずだが。空き瓶集めならエコだからいいのか。それとも何かい、エコな活動をしている人たちは、お金に換えたりしないからいいのだ、とでも言うのかね。冗談ではない。行政がやらない仕事を無償でやれ、なんて虫が良すぎるわい。
警察では、この男が売った放置車両の車体番号を調べ、所有者を割り出して被害を裏付ける方針だという。何考えてんだか。放置車両から所有者が分かるのなら、何故そいつらを逮捕しないのか。それに、車を放置した奴らが、放置した車が盗まれたからといって、被害届けを出す訳がなかろう。でも、廃棄費用惜しさに、人の迷惑顧みず、車両放置する非常識な奴らであるから、犯罪者のくせして被害者ヅラして、ほいほいと被害届けを出し、損害賠償を請求する、なんて事はしかねないかな。こういうのを厚顔無恥という。それならまず、放置した奴らを逮捕してからにしなさい。ほんと、バカじゃないの。
ま、日本の警察など、この程度のレベルという事だ。僕が、いかにこの記事を読んで憤っているか、それは文中に「(笑)」の文字が、一度も使われていない事から察して頂きたい(爆)