日々の覚書

MFCオーナーのブログ

Sing Blue Silver

2021年09月28日 23時30分51秒 | 音楽ネタ

先週、日本はシルバー・ウィークだった。

この時期をシルバー・ウィークと呼ぶのは、ゴールデン・ウィークに次ぐ大型連休だからだろう。今年も、シルバー・ウィークの始まりを9月18日の土曜日とするなら、3連休→2日仕事→1日休み→1日仕事→2連休、となっていて、正直なところ、仕事した気がしない^^; 思い切って9連休にしてしまった方が良かったのではないか(笑) 却って生産性が上がるような気がする(笑)

シルバー・ウィークという名のもうひとつの由来は、敬老の日を含んでいるからだろう^^; 白髪からの連想か、日本では、まだ働ける老人の事を“シルバー世代”なんて呼んだりする。海外では、“Silver”という単語をそういう意味では使わないようだ。そういえば、昔バイトしてファミレスでは、スプーン、フォーク等の銀製品を“シルバー”と呼んでいた(だから?)

と、ふと思いついたのだが、“Silver”を含む曲名って、どれくらいあるのだろう?

You Got The Silver/Rolling Stones
Silver Springs/Fleetwood Mac
Silver Threads And Golden Needles/Linda Ronstadt
Silver Blue & Gold/Bad Company
Man On The Silver Mountain/Blackmore's Rainbow
Long Twin Silver Line/Bob Seger & The Silver Bullet Band
Maxwell's Silver Hammer/The Beatles
Hi Ho Silver Lining/Jeff Beck

意外とないものである^^;

という訳で、最近買ったCDから。今回はシルバー世代御用達かも^^;

Fleetwood Mac Live

フリートウッド・マックの1980年の名作ライブ盤のデラックス・エディションである。当初、このデラックス・エディションはCD×3枚+LP×2枚+7inch×1枚という中味での発売とアナウンスされていて、欲しいのは山々だがアナログはいらないなぁ、CDのみバージョンも発売してくれないかな、と思っていたら出た。オリジナルのリマスター2枚にボーナスCDを加えた3枚組である。あれ?、という事はLPにはボーナス音源は付いてないという事か。このライブ、LPのみバージョンも発売れされているが、ボーナス音源がないのは、そっちを買った人にはちと残念かな。

という訳で、マック絶頂期のライブ盤なんである。悪かろうはずがない。発売当時、友人に録音して貰って、よく聴いたものだ。1979年から1980年にかけてのワールド・ツアーの音源によるライブ盤だが、日本公演の音源も収録されている、というので話題になった(「Monday Morning」1980/2/3 日本武道館)。当時のワールド・ツアーの日程も掲載されているが、なかなか凄いスケジュールだ。1979年10月~1980年9月のほぼ一年、途中1ヶ月程休みがあるものの、かなりハードな行程である。昔の人は凄かったなぁ(は?)

前述したが、今回はデラックス・エディションという事で、ボーナスCDが一枚追加されている。1977年から1982年の間のライブ・テイクが14曲(本編との曲のダブりは一切なし)プラス「Fireflies」ロング・バージョンの計15曲入り。堂々たる自信と勢いに満ちた本編と比べると、かなりレベルが落ちるテイクもあったりして(笑)、よくこれを公に発表したなぁ、なんて思ったりもするが、どういう訳か、スティービー・ニックス主導のテイクは素晴らしい出来映えで、さすがというか何というか。本編もだけど、結局スティービーが歌う時がライブのハイライトなのだ、と改めて思う。「Dreams」「Sara」「Rhiannon」といった定番曲はもちろんのこと、ボーナスCDに収められた「Gold Dust Woman」「Angel」なども、貫禄どころか神々しさすら感じる。正に天使降臨。聴いてるだけでもそうなんだから、実際に見ていたら、ほんと、ひれ伏してしまうだろう。一度生で見たかった(この先も可能性がない訳ではないが^^;)

Demons And Wizards/Uriah Heep

いきなりユーライア・ヒープである。1972年発表。当時の邦題は『悪魔と魔法使い』。あの名盤『対自核』に続く通算4枚目のアルバム。実は初めて聴いたのだが、実に素晴らしい。こちらも名盤だ。

この頃のヒープって、よくメンバーが変わっていた印象があるが、本作は、デビッド・バイロン(Vo)、ケン・ヘンズレー(Key)、ミック・ボックス(G)、ゲイリー・セイン(Bs)、リー・カースレイク(Ds)という布陣で制作されており、このメンバーが黄金期のメンバーなのだそうな。この中でミック・ボックス以外は故人、という事実に時の流れの非情さを感じる(もっとも、デビッド・バイロンとゲイリー・セインは若くして亡くなっているのだが)。そういえば、ジョン・ウェットンがメンバーだった時期もあった(この人も故人だ...)。

と、やや脱線しかけたところで、『悪魔と魔法使い』である。ヒープはハード・ロック・バンドとして認識されており、例のレコード・コレクターズの「70年代のハード&ヘヴィ」にも、この『悪魔と魔法使い』は81位にランクされている。が、単純にハード・ロックではない。『対自核』は歪むオルガンを中心としたハード・ロックという雰囲気だが、『悪魔と魔法使い』はそれだけに止まらない。アコギで始まる冒頭の「The Wizard」をはじめ、どの曲も凝ったアレンジとドラマチックな曲展開そして華麗なコーラスで隙なく構築されている。プログレ風だけどプログレとは違う、どこかで見たけど、正にシンフォニックでブリティッシュなハード・ロックだ。実に素晴らしい。もっと早く聴いてれば良かった(苦笑)

同じブリティッシュ・ロックでも、ツェッペリンやパープルあたりに比べると、ヒープの印象は地味かもしれない。かつては日本でも結構人気あったと思うのだが。僕が中学生の頃、毎週聴いてたよこエフ(FMヨコハマではない。笑)のリクエスト番組でも、ヒープは時々かかってた。「対自核」はもちろん「七月の朝」とか、その頃から知ってたし(笑) スター・プレイヤーがいなかったせいだろうか。しかし、そういうバンドでも、これだけ素晴らしい作品を残しているのだ。本当に70年代ロックは奥が深い(また言ってる)

ヒープはその後も、メンバー変遷を経ながら、ミック・ボックスを中心に活動を続けて、現在に至っている。2018年には新作も出したそうな。ほんと、頭が下がる思いだ。マックもそうだけど、才能あるベテランには、まだまだ頑張って貰いたい。シルバー世代、頑張れ^^

先週、日本はシルバー・ウィークだった。そして、9月もそろそろ終わる。

コメント (4)
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カバーはカバーでもジャケットの話

2021年09月18日 14時54分43秒 | 音楽ネタ

今さらだが、音楽を聴く楽しみのひとつがレコード・ジャケットである(アルバム・カバーとも言う)。配信で音楽を購入するのが一般的になりつつある昨今、音楽を聴きながらジャケットを眺めてイメージを膨らませる、なんて事してる人は少ないと思うが、アナログ・レコードが好きだとのたまう若い世代は、ちゃんとジャケットも見ているのだろうか。あれは単なる、レコード盤を収納するケースなんかではないのである。

という訳で(笑)、こんなのを見つけた。

最高のアルバム・ジャケット100選(ロック・ポップ編)

これはUdiscovermusic.jpという、ユニバーサル・ミュージック・ジャパンのサイト内にあるコンテンツで、ま、いわばローリング・ストーンみたいなもん(笑) 興味深い記事があるので、時々見てます。そこで、最近みつけたのが↑という次第。随分前にアップされてたらしいけど(笑) ロックの歴史を彩った名ジャケットが100枚並んでるのは、なかなかに壮観。スクロールして最後まで見てね^^: 正にアートと言っていい。思わず見入ってしまいます。どれも甲乙付け難いが、個人的には『チープ・スリル』のジャケットが好きだな。他にも、こんなのあります↓。

顔がフィーチャーされたアルバム・カバー11選

顔といっても、必ずしもアーティスト本人の顔ばかりではないので念の為。確かに、顔だけなんだけど、どれもインパクト大。ただ個人的には、このテーマならやっぱり、オリビアの『そよ風の誘惑』は外せないな(笑)

音楽史に残るアイコニックなアルバム・ジャケット25選

印象的なジャケットで、アーティスト本人のみならず、そのジャンル等までも象徴してしまったというジャケットたち。うむ、確かに、『パーブル・レイン』や『ボーン・イン・ザ・USA』のジャケットなんて、80年代そのものだもんね。

その他、「史上最悪のアルバム・ジャケット20枚」とか「史上最も物議を醸したアルバム・ジャケット20枚」なんてのもあるが、ちょっと紹介するのが憚られるのがあること、決してメジャーでないのが多いこと、もあって、URLは掲載しません。興味ある方は、探してみて下さい(笑)

こんなの見てると、「MFCオーナーが選ぶ名作ジャケット20枚」なんてやってみたくなるけど、難しそうだな(爆)

ジャケットが素晴らしいからといって、中味も良いかというと、必ずしもそうではないのが、また面白いところで、よく聞くのが、ジャケットに惹かれて買う、つまりジャケ買いというヤツだが、そういうのに限って中味はジャケットほどではない、という話。まぁ、そんなもので(笑)ジャケ買いなんて、ほんと勇気のいる行為だ。当ブログでも、かなり前にこんな記事あんな記事を掲載してるので、MFCオーナーはジャケ買い好き、と思ってる人も多いかもしれないが(爆)、実際のところはそうでもない。

ただ、これまでの音楽人生を振り返ってみると(大げさな)、一枚だけジャケ買いしたことがある。それがこれである。

知る人ぞ知るバンドだと思うが、案外と知ってる人多いかも。「The La's」というバンドの『The La's』というアルバムである。1990年頃に出た。都内のとあるレコード屋で、割に目立つように並べてあったので、それなりにプッシュしていたのだろう。最初から、このジャケットには惹かれるものがあったが、次にそこの店に行った時には買ってたと思う(ちなみに、店の名は六本木WAVEです)。もしかすると、他の店でも見かけて気になっていたのかもしれない。つまり、それなりに評判のバンドだったのか、僕が知らなかっただけで。

家に帰ってから、ジャケットを見つめながら、じっくりとCDを聴いてみたが、正直言うと僕の趣味ではなかった。このラーズは3人組、アコースティック色の強いロックである。いわゆるネオアコって、こんな感じなのかな、と当時の僕は思ったが、ま、好みの音ではなかった。プロデューサーがスティーブ・リリーホワイトだったのには驚いたけど。今回、この記事を書くにあたり、チョー久々に聴いてみたが、そんなに悪くはない。曲も分かりやすいし、シングルになったという「There She Goes」なんて、ソウル・アサイラムあたりがやりような雰囲気だ。最近ウィキペディア等で知ったのだが、ラーズは80年代後半に結成され、レーベルと契約はしたものの、このアルバムのレコーディングが始まる頃には、バンドの状態はめちゃくちゃだったらしい。メンバーもレコーディングには非協力的で、仕方なくリリーホワイトが最終的に形にしたのだそうな。もちろん、そんな背景があっただなんて、当時は知らなかった(笑) でも、今でも、このジャケットの衝撃は凄い。つい見入ってしまうのは変わらない。

という訳で、ジャケ買いで失敗したお話でした(笑) ま、このラーズの場合は、失敗というより、思うてたんと違う、というレベルだけどね。

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