日々の覚書

MFCオーナーのブログ

リーマン破綻に思う

2008年09月16日 21時51分44秒 | 時事・社会ネタ

リーマンと言っても、サラリーマンの事ではない(笑) もっとも、僕も一瞬そう思ったけど(笑)

リーマンというのは、アメリカの投資銀行のリーマン・ブラザーズの事である。1850年創立、158年の歴史を持つ老舗だ。そのリーマン・ブラザーズが、3兆4000億円(!)という負債を抱えて、事実上破綻した。やはり、デカく稼ぐ会社は負債もデカい。サブプライムローン問題の影響だそうな。恐るべし、サブプライム。なんか、パンクバンドみたいな名前だけど(笑)

経済には疎い僕であるがゆえ、この手の投資銀行というのには、あまり良い印象を持っていない。倒産寸前の企業をただ同然で買い取り、経営を立て直した上で、法外に高く売る、という商売をしている会社、というイメージがあるのだ。リーマンだけでなく、メリルリンチ、モーガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、といった会社も同様。間違ってたらゴメンナサイ。

ま、なんというか、他人の金を使ってマネーゲームに励み、億だの兆だのといった単位の金を帳簿上で動かし、巨額の利益を得ている、という感じかな。大都会の一等地に自社ビルを構え、役員はもちろん従業員も皆高級ブランドのスーツに身を包んで出社し、高級外車を乗り回し、週末は高級リゾート地の別荘(もち自己保有)で過ごす訳だ(笑) 正に、拝金主義の権化(爆)

技術を身につけるわけでもなく、コツコツとモノを作る訳でもない、やってる事といえば、大金を注ぎ込んで数十倍で回収して、利ざやを稼いでるだけ。別に、悪い事をしている訳ではないし、投資銀行というか金融会社というのは、そういうものなのだから、それはそれでいいのだが、やはり中小の製造業で働く身からすると、やっかみたくもなる(笑) 我が社が従業員一丸となって一年間で売り上げる金額を、奴らは1日で稼いでしまうのだ。しかも、額に汗することなく、涼しい顔で(こっちからすると...笑)。

さらにタチが悪いのは、そういう金転がしをしてるのを見て、カッコいいと思ってしまう人が多いことだ。炎天下で汗を流して稼いだ100円も、涼しいオフィスでキーボード操作をして得た100円も、労働の結果には違いないのに、キーボード操作による100円を有り難がる。しかも、経済を動かしているという錯覚にとらわれ、100円を稼ぐ為に走り回る人たちをバカにしたりなんかする。ライブドアのホリエモンが逮捕された時、当時の閣僚が「拝金主義を日本人に植え付けた」とホリエモンを批判したが、なんのことはない、そういう教育を昔から日本はしてきているのだ。でなければ、証券会社や銀行員を、必要以上にエリート扱いする風潮が生まれる訳はない。株のトレーダーが人気あるのも同じ理屈。“実態のないモノ”を扱って、(見かけは)楽をして金を稼ぐ人を、日本人はエリートとして崇め奉ってきた。ホリエモンは決して突然変異ではない。

と、かように僕は思っているので(笑)、リーマン・ブラザースには何の恨みもないが、「ざまあみろ」なんて思ってしまう(爆) 世間の人たちも、コツコツと地に足をつけて働くことの大事さが、分かったのではなかろうか。いや、とっくに分かってるよね。

経済には疎いながらも、証券会社や投資銀行に必要性も分かってるつもりだ。しかし、第一次産業や第二次産業に従事する人たちが、証券や銀行の人に比べて劣っている訳ではない。そこいらを、しっかり教育して貰いたいものだ。「職業に貴賤はない」という当たり前の事を、ちゃんと子供たちに教えてくれなくては。そういうのをきちんとしてないから、近頃政府が“製造業の復活”とか“食料自給率の引き上げ”とか訴えても、空々しく聞こえるだけなのである。

と、“リーマン破綻”のニュースを聞いて、会社の人とこんな話をして溜飲を下げていた、3連休明けの昼下がりであった(爆) やっぱリーマンだなぁ(爆爆)

コメント (6)
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