日々の覚書

MFCオーナーのブログ

アラン・ドロンを悼む

2024年08月19日 23時32分08秒 | 時事・社会ネタ
既に皆さんご存知の通り、フランス映画界を代表する俳優だったと言っても過言ではない、アラン・ドロンが亡くなった。享年88歳。記事によると、親族に囲まれ安らかに息を引き取ったらしい。

アラン・ドロンと言えば、フランスいや世界の映画界に於いて、最も美しい男優である。要はイケメンだった訳だが、そんな軽い言葉では表現できない、とにかく美しい男だった。ほんと、その美しさの前では、ハンサムとか二枚目とかいった言葉も霞んでしまうのではなかろうか。もちろん、他にも美男の俳優はたくさんいたのだが、僕にとっては美男=アラン・ドロンなのである。昔も今も。

僕がかつて映画少年だった1970年代中頃、アラン・ドロンは押しも押されもせぬ大スターだった。皆さんよくご存知の通り、アラン・ドロンは1935年生まれなので、1970年代中盤だと40歳前後だった訳で、美男俳優として活動するにはピークをやや過ぎていた頃かと思われるが、それでもあの頃アラン・ドロンは大人気で、毎年2~3作は主演映画が公開されてたし、CMにも出てた。もしかすると、日本だけだったのかもしれないが、アラン・ドロンは文字通りトップスターだったのだ。日本の歌謡曲にも、美男の代名詞としてアラン・ドロンが登場する事もあった。一番有名なのは榊原郁恵の「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」だろうね。

アラン・ドロンはとにかくトップスターだったし、主演映画もしょっちゅう公開されてて(今調べてみたら、1975年と1974年は3作、1973年と1972年は4作が公開されている)、さぞかし印象に残る作品も多かろう、と思うのだが、実は僕は意外とアラン・ドロンの映画を見ていない、もしくは見た記憶がない。なんとなくだけど、僕自身フランス映画が苦手(笑)なのと、それに関連するのかもしれないが、アラン・ドロンの映画って、どれも同じに思えた、というのが理由だったような。全てではないけど、アラン・ドロンの映画って、旬の美人女優と共演して濡れ場もしっかりとある、というのも多かったから、決して興味がなかった訳ではない、と思う(笑) 当時、間違いなく見たという記憶があるのは『太陽がいっぱい』『地下室のメロディ』『冒険者たち』『サムライ』『シシリアン』『ボルサリーノ』『燃えつきた納屋』『暗黒街のふたり』くらいかな。見たけど印象が薄いのが大半なんだけど、一番強烈な印象があるのはなんといっても『冒険者たち』である。

そう、この『冒険者たち』は、僕にとって忘れられない映画である。1967年公開、ロベール・アンリコ監督、アラン・ドロンの他リノ・バンチェラ、ジョアンナ・シムカスが出ていた。夢を追いかける3人の若者が、財宝を探しに行き、そこで起きる悲劇を描いている。詳細は別の機会に譲るが(笑)、とにかく全編センチメンタルな雰囲気に貫かれていて、何度見てもつい泣けてしまう映画なんである。特にラスト、銃撃戦の末、撃たれて死んでいくアラン・ドロンとリノ・バンチェラの会話なんて、涙なくしては見れない。フランス映画とは相性の悪い僕ではあるが(笑)、この『冒険者たち』は名作と思う。サブスク等にあると思うので、是非検索してご覧下さい^^;

あ、それと、この『冒険者たち』の音楽も素晴らしい。音楽担当は早逝の天才、フランソワ・ド・ルーベで、哀愁のメイン・テーマも海で財宝を探すときに流れるメロディも実に素晴らしい。主題歌をアラン・ドロン自らが歌ったりもしてる。こちらも、万が一BOOK OFFとかで見つけたら是非GETする事をお薦めします(笑)

この『冒険者たち』もそうだったんだけど、アラン・ドロンって、美男の割にはモテる役って少なくて、思いを寄せる美女を他の男に取られたり、抗争のあげく最後には死んでしまったりする役が多かったような気がする。私生活は知らんけどね。あまりにも美男なので、映画では不幸な設定にして、帳尻を合わせようとしてたのか?(違)

昔からハリウッドあたりでも、美男(美女)=名優ではない、みたいなのがあって、アラン・ドロンもその例に漏れず、役者としての評価はそれほどでもなかったような気もする。あまり表情を変える事のないクールな男、みたいな役柄も多かったような...前述の『冒険者たち』はそうでもなかったと思うけど。ただ、そこいらは本人も分かってたのか、後年『カサノヴァ最後の恋』という映画で、老境に差し掛かかり若い娘には見向きもされなくなったジゴロをアラン・ドロンが演じていて、自虐的というかなんというか、なんかいい味出してた気がする。若いのはダメだけど、年増相手ならまだまだ神通力は衰えてない、という設定もなんか面白かったな。で、さすがはベテラン・ジゴロ、手練手管というか、ほとんどだまし討ちみたいな手は使ったけど、結局は意中の若い娘を手中にしてしまう、というとこにも美学を感じたりなんかして(爆) 単に自虐的なだけではない初老のアラン・ドロンが頼もしい(笑) サブスクで見かけたら、ヒマなら見てみる価値はありますよ^^

ここ20年くらいのアラン・ドロンは何をしてたのか、実は全く知らない。ただ、これもブログネタにしたが、フジのスマスマのビストロのコーナーに、アラン・ドロンが出演したのを見た事がある。なんでも、この収録の為だけにフランスからやって来て、終わったら速攻で帰国する、というスケジュールだったらしい。この時のアラン・ドロンはたぶん70歳過ぎだったのかな、正にカッコいいおじさんだった。本当の美男は年を取っても美男なんだな、とミョーに感心した記憶がある。

という訳で、自分の青春時代の銀幕スターが、また一人いなくなってしまった。いつも言ってるけど、悲しいけれど現実なのだ。アラン・ドロンのような、映画スターになるべくして生まれてきたような人を、ブラウン管で見れた自分はある意味幸運だったと思う。

安らかにお眠り下さい。

久々に『冒険者たち』見たくなった。アマゾン・プライムにあるかな。


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身も心も

2024年08月18日 20時23分32秒 | 時事・社会ネタ
ひと昔前だと、8月も盆を過ぎれば少しづつ涼しくなって、そろそろ秋の気配なんて感じだったけど、近頃はそうでもないようだ(苦笑) この暑さ、あと一月は続きそうな雰囲気だし、皆さん、どうかご自愛下さい。

しばらく話題にしていなかった中日ドラゴンズだが、盆を過ぎても浮上する気配は全くなく、8月17日現在で110試合消化して45勝57敗8引き分け、首位のカープとは12ゲーム離されてのセ・リーグ最下位である。一昨日だったかな、久々にテレビ中継があったので、ドラゴンズvsタイガースの試合を見たが、ずうっっっっっと同じ戦い方だ。僕が見た試合は、ドラゴンズが2-1でタイガースに勝ったのだが、貧打は変わらず、最少得点を投手リレーで守り抜く、という相変わらずのパターンで、夏場に投手陣の疲労蓄積がピークとなって投手陣崩壊、という事態にはならずに済んでいるようなのが救いでしかない状態。ほんと、投手陣は頑張ってて、ご承知の通り、高橋宏斗が4勝0敗防御率0.00という驚異的な数字で、7月のセ・リーグ月間MVPを受賞した事に象徴されるように、高橋だけではないのだが、とにかくよくやってる。今の状況から抜け出せない要因は打線である。正直言うと、この時期でこの状態では、なんとかAクラスに残ってクライマックス・シリーズ出場、なんて正に夢の夢だな。ほんのちょっとした工夫で、打開出来そうな気はするのだが。

最近の大ニュースと言えば、なんといっても、岸田総理が次の自民党総裁選には出ない、つまり任期が終わったら総理大臣を辞める、と明言した事だろう。これには驚いた。絶対に、岸田総理はまだ続けるつもりだと思ってたし、自分の足場を固めて、再選に向けての障害をなくす為と思うが、これまでかなりえげつない事もやってる。にもかかわらず、総裁選に出ない、というのは解せないなぁ。今までやってきた事は何だったのか? 僕自身は岸田総理を支持しないが、でも今回の発表は謎である。一体何を考えているのか。そういう点では、岸田総理は怖い。ま、それを受けて、総裁選への出馬に意欲的と言われてる人たちがゾロゾロと現れて、かなり混沌としてきているのも事実。次の総裁選は派閥なしで行われる訳で、となると、20人の推薦人を確保さえ出来れば、皆総裁選に名乗りを上げるのではないか。面白いと言えば面白いけどね。先の都知事選みたいになるのかなぁ。ただ面白がってる訳にはいかないのだが(苦笑)

という訳で、最近買ったCDから。



ちょっと前にレコード・コレクターズの1984年特集をブログネタにしたが、その特集の1984年を代表するアルバムの中に本作もリストアップされていた。1979年デビューのジョー・ジャクソンの通算6枚目のアルバムである。

デビュー当初、僕はジョー・ジャクソンの事をパンク・ロッカーと思っていた。が、彼はアルバムを重ねる毎に音楽性を変えていき、1982年の『ナイト・アンド・デイ』ではパンク・ロッカーのイメージは微塵もなかった。なんというか、ニュー・ウェイブ的な感覚を生かしつつも、多彩なスタイルを展開するミュージシャンになっていたのだった。実際、『ナイト・アンド・デイ』の評価は高く、シングル・カットされた「ステッピン・アウト」はグラミーにもノミネートされた。僕もこの『ナイト・アンド・デイ』は好きで、例の”MFCオーナーの歴代最高のアルバム500選”では293位にランクされている(だから?) その次に出た『ボディ・アンド・ソウル』は、『ナイト・アンド・デイ』の方向性を踏襲しつつ、シンプルな作りだった前作より、ホーン等を足して、ややゴージャスに仕上げたという印象。

やや余談だが、『ナイト・アンド・ディ』も『ボディ・アンド・ソウル』もタイトルがジャズを連想させるし、実際『ボディ・アンド・ソウル』のジャケットも、ソニー・ロリンズのアルバム・ジャケットのオマージュなんだそうな。かといって、ジャズをやっている訳ではないのだが、ジャズの影響は大きい事が窺える。前述したように、ホーンを導入した曲が多いのだが(シングルの「ホワット・ユー・ウォント」とか)、このホーンがファンキーなテイストではなく、クールな雰囲気を醸し出していて、ここいらもジャズっぽいというか都会的なイメージだ。ポスト・パンクのジャズ的展開、ってのは違うかな?(笑) イントロにスター・ウォーズみたいなリフが挿入される一曲目の「ザ・バーディクト」から既にそんな雰囲気である。40年前のアルバムだが、今聴いても全く古びていないのが凄い。やはり、ジョー・ジャクソンはただのパンク・ロッカーではなかった。ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックで学んでいただけのことはある。学歴で判断してはいけないんだけどね(笑)

続いては、




ジョー・ジャクソンと同タイトルかと思ってしまうが、こっちは複数形で(笑)間違いなくジャズ系のマンハッタン・トランスファー(以下マントラ)が1983年に発表した通算7作目のアルバムで、当時の邦題は『アメリカン・ポップ』。ちなみに、「ボディ・アンド・ソウル(身も心も)」はジャズのスタンダードとして有名だが、マントラも1979年のアルバム『エクステンションズ』で取り上げている。

ご存知の通り、マントラは前述の『エクステンションズ』と次作の『モダン・パラダイス』をジェイ・グレイドンのプロデュースで制作し、ポップ寄りにシフトしてヒットを出していて、てっきりこの『アメリカン・ポップ』も同傾向でジェイ・グレイドンのプロデュースによるもの、とずっと僕は思い込んでいた。が、それは大いなる勘違いで、本作のプロデューサーはリチャード・ランドルフだったのだ。今回初めて知った(恥) これまであちこちで、マントラの『エクステンションズ』『モダン・パラダイス』『アメリカン・ポップ』はジェイ・グレイドン・プロデュースによる三部作、なんて書いていたが、実は間違いである。グレイドンは演奏にすら参加してない。大変申し訳ない。お詫びして訂正させて頂きます(誰に言ってるのか?)

という訳で『アメリカン・ポップ』である。ジェイ・グレイドンが関わってないという予備知識で聴いてみると、先の2枚と比較すると打ち込みを多用した80’sサウンドになってるのが分かる。ブラコン風と言ってもいいかも。シングルになった「スパイス・オブ・ライフ」や当時マントラ本人たちが出演したCMで流れた「アメリカン・ポップ」、やっぱりロッド・テンパートン作の「ミステリー」あたり、とことん80’s。B面の「ダウン・サウス・キャンプ・ミーティング」や「ホワイ・ノット」あたりはマントラお得意のジャズ的コーラスとスイング感が堪能できるけどね。ま、なんというか、この時期、マントラですらこういうサウンドでレコード作ってたんだな、と思うと、今さらながら80’s恐るべしって感じだな(よく分からんぞ)。なんだかんだ言ってもマントラなんで、その変幻自在のコーラス・ワークの賜物か、グレードの高いポップ・アルバムになってるのは間違いないんだけど。

色々と問題もあったパリ・オリンピックも、一応無事に終わり、次回は1984年以来のロサンジェルスでの開催だそうな。また80’sブームが来るのだろうか?(意味不明)

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フェルナンデス破産に思う

2024年07月27日 12時34分04秒 | 時事・社会ネタ
お暑うございます^^; 皆様、ご自愛下さい。

またしても訃報だが、ジョン・メイオールが亡くなった。享年90歳。闘病中だったそうだが、それでもツアーに出ようとしてらしい。慎んでご冥福をお祈り致します。

ネットニュースを見てて、ロック界のレジェンド死去、という見出しに気づいて、えっ今度は誰が、と思いながら記事を見てみると、失礼ながら誰?、というのも結構あったりするのだが(笑)、このジョン・メイオールは正にレジェンドと言ってよかろう。なんたって、かつて率いていたブルース・ブレイカーズは、エリック・クラプトン、ピーター・グリーン、ミック・テイラーといった、文字通りレジェンドなギタリストを輩出した事で有名だ。ただ、ジョン・メイオールというミュージシャンの評価ということになると、ややビミョーかも^^; 恥ずかしながら、僕もブルース・ブレイカーズは名前だけで音は聴いた事ない。ロックを聴き始めた時点で、60年代ロックは後追いだったし、中学生の頃はブルースに興味なかったので^^;、結局スルーしたままだった。ま、ブルース・ブレイカーズに限らず、ヤードバーズあたりもほとんど聴いてないし、結局60年代の英国ブルース・ロックはほとんど知らないまま、この年になってしまった。どうしようか(笑)  

ジョン・メイオールだが、70年代以降も地味ながら活動を続けていて、確か、30年くらい前にも来日してたはず。見に行ってはいないが、FMで来日のニュースと共に、当時のジョン・メイオールの新譜の曲をかけていて、なかなか良いな、と思った記憶がある。レコード屋でそのCDを手に取って眺めた事もあるような気がするが(笑)、結局買わなかった。訃報に接してその事を思い出し、大変申し訳ない事をしてしまった気持ちになっている。

ところで、訃報ではないが、ややショッキングなニュースで、あのギター・メーカーのフェルナンデスが事業を停止し、破産手続きをするらしい。正直言うと、来るべき事が来てしまった、という感じ。僕自身はギタリストではないので、ギターのブランドにもあまり関心はないが、ギブソンやフェンダーといった老舗に対抗するかのように、低価格路線で登場したのは知ってた。最初の頃は、友人のギタリスト達も、安かろう悪かろう、なのではないかと警戒してた感もあるが、有名ミュージシャンがフェルナンデス使ってるという情報が広まり、定着していったような気がする。それにしても破産とは...

実はちょっと前から、現代に於いては楽器メーカーは大変だなぁ、と思っていた。それはヤマハのような大手も例外ではない気がする。何故なら、今は楽器なんて売れないだろう、という気がするからだ。偏見かもしれないが、今の若者は楽器弾きたいなんて思わないだろう。苦労して楽器の弾き方を学び練習しなくても、パソコンやスマホでも音楽を作れる時代だ。僕のような昭和30年代後半生まれからすると、音楽をやりたかったら楽器を覚えるのは当たり前なのだが、パソコン等の打ち込みで音楽を作るやり方もあったけど、90年代くらいまでは、そういうソフトを入手して習得するのは結構金も知識も必要だったし、習得しても初歩的な音楽理論が分かってないと打ち込みも出来ない、という、ある種の壁はあったと思う。しかし今は違う(と思う)。単純に言えば、スマホ持ってれば誰でもミュージシャンになれる(たぶん)

で、フェルナンデスとは直接関係ないが、最近また恐ろしい話を聞いた。ある人(Aさん)の持つ知識や経験をデータ化して、違う人(Bさん)に通信すると、データを受けたBさんはAさんの体の動きをマネる事が出来る、というプログラムの開発を進めている人たちがいるらしい。つまり、AさんがギタリストでBさんはギター未経験だとして、Aさんのデータを受けたBさんは、なんとなく指が動くようになるという訳だ。Aさんの経験がBさんに伝わり、その通りに体を動かそうとするのだね。もちろん、BさんがすぐAさん並に弾けるようになる訳ではない。ギター弾いた事ない人には、体がギター弾くようになってないから、指だって動かない。けど、初心者とはいえ、データを受ける事で習得のハードルは低くなる。自分で運指を覚えなくても指が動こうとするからね。これは楽器だけではなく、スポーツにも使える。素人に野球選手のデータを通信すると、バットの振り方、ボールの投げ方などを体が実践しようとする訳だ。まず慣れる・鍛える、から始めるより習得のスピードは早い。

こんなものが実用化されて一般的になったら、真剣に楽器を習得して音楽を志す人は減るだろう。音楽でもスポーツでも芸術でも、何かやりたかったら、まず道具の使い方を覚え技術を磨く必要があるが、そんな面倒な事は誰もしなくなる。楽して楽しもうというのも分からなくはないが、でもそれは違うと思う。技術の習得に努力する人への敬意が全く感じられないし、努力というものを根底から否定するものでもある。テクノロジーの発達が文化の衰退、そして人間としてのレベルの低下に繋がるケースもあると思う。杞憂であればいいが。

プロ野球もオールスター戦を挟んで後半戦に突入したが、我らが中日ドラゴンズは相変わらずの低空飛行。7月26日現在、91試合消化して38勝47敗6引き分けのセ・リーグ5位。ここへきて借金の9はキツい。今シーズンのドラコンズは、少ない得点を投手陣が守り切る野球であるが、これだと投手陣に負担がかかり、疲労が溜まる夏場に総崩れする可能性がある。今そうなりつつあるのかも。とにかく夏場は打線の奮起にかかっている。

と、憂いてみた猛暑の週末なのであった(笑) スタミナつけに焼肉でも食べに行くかな(爆)


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まだまだ続くフュージョンの夏

2024年07月15日 11時19分36秒 | 時事・社会ネタ
まだ梅雨明けしてないのに(してないから?)既に日本は猛暑である。先週の月曜日(7月8日だったかな)なんてめちゃくちゃ暑くて、屋外はサウナみたいだった。これで梅雨が明けたら一体どうなるのだ? ま、確かに、ここ数年の傾向としては、梅雨明けすぐ猛暑日が続くけど、その後は割に普通の夏、というパターンが多いような気がしてたので、10年くらい前のように、2ヶ月近く猛暑日が続くという事ではなそさうではあるけどね。ま、なんというか、ここ10年ちょっとの間で暑さに慣れてしまって、最高気温30度くらいなら大した事ない、ってな感覚になってるのが怖い(笑) 年齢その他も鑑み、自分の体力・持久力等を過信しないようにして、慎重に行動しましょうね(笑)

今月初めは異常な暑さだったけど、そんな中、東京都知事選がミョーな盛り上がりを見せた。結果はともかく、当選した現職の小池百合子より、それ以外の立候補者に注目が集まる(投票前も投票後も)というのも、良いんだか悪いんだか(苦笑) ま、小池百合子からすると、その方が好都合だったのかもしれないが。

そうこう言ってるうちに、ショッキングなニュースだ。皆さん既にご存知と思うが、次期アメリカ大統領選の有力候補と言われている共和党のドナルド・トランプ氏が演説中に狙撃された。トランプ氏は弾が耳を貫通するという事態になったものの、命に別状はないそうだが、当日会場にいた聴衆のうち、1人が亡くなり、2人が重体とのこと。とんでもないことをしでかす奴がいたものだ。亡くなった方のご冥福をお祈り致します。

この手の事件は、単なる狙撃事件ではなく、標的からしても一種のテロであり、民主主義を根本から否定するものでもあり、断じて許すべきではない。しかも死者も出でいる。テロは絶対に許さない、我々は断固として戦う、今回の事件も徹底的に捜査し、バックにテロ組織があるのなら必ずぶっ潰す、くらいの国・政府の公式声明はあって然るべきだし、メディアもそういう論調になって当たり前だが、今回のトランプ狙撃事件に関しては、犯人に憤るとか死者を悼むどころか、この事件で大統領選はトランプ有利になるのでは、などと発言するキャスターや政治家もいたりなんかして、正に世も末である。メディアの連中は、トランプ死ねばよかったのに、と思ってるのが見え見えだ。安部元総理の時と同じ。狙撃されたのがトランプ氏ではなくバイデン氏だったら、メディアの論調は180度違うのだろうね。

という訳で、最近買ったCDから(やっぱり唐突)



まだフュージョンの夏は終わっていなかった(笑) 僕自身はあれからもフュージョンのマイ・ブームが続いていたりなんかする。

という訳で、70年代の渡辺香津美である。この『Village In Bubbles』は1978年発表、ニューヨーク録音とのことだが、再発CDのライナーにもあるが、前作『Lonesome Cat』に続く海外録音で、前作の時はほぼ武者修行みたいな感じで、現地のミュージシャンたちとのレコーディング・セッションも1日だけ、という慌ただしい状況だったが、今回の『Village In Bubbles』の時は、じっくり時間をかけて準備して、現地でも腰を落ち着けてのレコーディングになったらしい。『Lonesome Cat』は未聴ので何とも言えないが、色々なコメントからすると、緊張感漲る一発録りみたいなアルバムだったのでは、と思われるが、それに比べると『Village In Bubbles』は余裕が感じられる作りである。制作時の状況だけでなく、収録曲の雰囲気も違うせいだろう。

全体としては、とてもメロウなフュージョンである。全曲、渡辺香津美のオリジナルであるが、一曲目の「Park Of Avenue」のイントロなんて、フィリーソウルみたい。他の曲もストリングスを使ってゴージャスな感じに仕上がっており、その中で渡辺香津美が弾きまくっている。曲調のせいか、ナチュラルなトーンでの速弾きが目立つので、ほんと縦横無尽って感じだな(笑) ただ、全体にメロウな雰囲気ではあるが、ソウルやファンク、ラテンなどの要素も取れ入れ、聴きやすいけど演奏陣のレベルも高いという、正にフュージョンである。あまり目立たないけど、ソロのバックのリズム隊の演奏が、実に表情豊かでつい聴き惚れてしまう、という見かけはともかく、決して単なるBGMでは終わらせない、優れたフュージョンなのだ。いや素晴らしい。これこそが日本のフュージョンなのだ、と思わせる傑作であります。渡辺香津美も凄いな。ギタリストとしてはもちろんのこと、本作を聴いて、改めて作曲家としての力量にも感服しました。この翌年に『KYLYN』が出るのだが、全く『Village In Bubbles』とは違うアプローチのフュージョンであり、ここいらの切り替えのセンスも凄い。やっぱり凄い人なのだ。早く元気になって下さい。

続いては、



こちらも日本のフュージョンだが、渡辺香津美ほど有名ではないと思う(苦笑) 当時、ジャズのみならず幅広い分野で活動していたピアニストの佐藤允彦が、若手と結成したメディカル・シュガー・バンクの1stである。メンバーは佐藤允彦以下、清水靖晃(Sax)高水健司(Bs)山木秀夫(Ds)穴井忠臣(Perc)の5人で、なかなかに錚々たる顔ぶれだが、この頃はまだ"将来を嘱望される若手"という扱いだったように思う。ま、その後渡辺香津美のKAZUMI BANDに入るメンバーが3人もいる、というのを見ても、凄い顔ぶれであるのは間違いない(笑)

内容も素晴らしい。僕の印象としては、ジャズの人がやるフュージョン、って感じかな。テーマがあってアドリブもふんだんにあるというか。本作が出たのは1980年、それこそフュージョン全盛の頃で、流行りの音楽にアプローチしてみたというのはあると思うが、ジャズをベースにした独特の雰囲気と、高い演奏力(だけど、ひけらかさない)で、確実に他との差別化は成功していると思う。アップテンポでキメキメのフュージョン・チューンもあるが、印象的なのは、メロウでスタイリッシュに迫るややスローな曲の方で、なんたって清水靖晃のプレイが素晴らしい。すすり泣いたりブロウしたり、正に変幻自在。メロディ楽器はキーボード以外はサックスしかいないので、清水靖晃にかかる負担は大きくなるのだが、一人で難なくこなしているのは凄い。佐藤允彦もエレピを弾いてる曲の方が多いが、それがまた良い雰囲気なのだ。当時、僕はFMで本作を聴いて、すっかり気に入ってしまったのだが、今にして思うと、サックスやエレピがフューチャーされたスローな曲に惹かれていたのかも。「Saga Unknown」とか、たまりません(笑) 適度な緊張感もよろしい。

ところで、もうすぐパリ・オリンピックなんだけど、盛り上がりが今イチと思ってるのは僕だけ?^^;
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働く人のランチ事情

2024年04月29日 08時26分52秒 | 時事・社会ネタ
またしても訃報だが、オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナル・メンバーであるディッキー・ベッツが亡くなった。享年80歳。やっぱりというか何というか、癌と慢性閉塞性肺疾患を患い闘病中だったらしい。慎んでご冥福をお祈り致します。

ディッキー・ベッツは、ギタリストとしてはもちろん、非常に優れたソングライターでもあった。オールマンズの代表曲でもありライブの定番でもある「エリザベス・リードの追憶」「ランブリン・マン」「ジェシカ」といった曲はディッキー・ベッツの作品だ。彼の功績は、守備範囲の広い音楽性とギタープレイにより、オールマンズを単なるブルース・ジャム・バンドからアメリカン・ロックを代表するバンドに押し上げた事だ。もう一人の立役者でもあるグレッグ・オールマンと衝突しながらも、デビューから2度の解散・再結成を経てオールマンズを牽引し続けたが、残念ながら、2000年頃に脱退してからは関わっていない。追い出されたという説もあり、それが本当なら無念だったろうな。グレッグ・オールマンより、ずっと素行は良いのにね。

ディッキー・ベッツが亡くなったので、オールマンズのオリジナル・メンバーで存命なのはドラムのジェイモーだけになった。悲しい現実である。

閑話休題

今年のプロ野球が開幕してからほぼ一ヶ月、セパ各チームも20~25試合を消化して、なんというか、チームの"状態"が見えてきた頃かと思う。前回宣言した通り(笑)、今年は中日ドラゴンズをひたすら応援することにしているので(長い事サボってたからね^^;)、開幕してから約一ヶ月というもの、電車の中でスマホでドラゴンズ(および他チーム)の試合の途中経過を確認しながら帰路につく、という生活が当たり前になっていて(笑)、ほんと、こういうの何年ぶりだろう。しかも、予想以上にドラゴンズが調子良く、4/28現在で11勝11敗3引き分けの勝率5割でタイガース、ジャイアンツに次いでセ・リーグ3位。4/9には2891日ぶりに首位に立ち、4/17にはセ・リーグ10勝一番乗りを果たした。正直言って出来過ぎかも(笑) ま、10勝一番乗り以降は1勝しかしてないという事で、結局昨年までのパターンに戻るんじゃないの、と危惧する向きもあるが、ここまでの25試合を見る限り(ちなみに、今期のドラコンズの試合は、実際にはテレビ神奈川のベイスターズ戦くらいしか見ていません^^;)、悪い戦い方ではない。先制した試合の勝率が高いが、少ない得点を投手陣が守り切る、というパターンが定着しているのだろう。選手たちがこれを意識して試合に臨んでいるのであれば、今年のドラコンズは強いと思う。やはり「勝ちパターン」というのは大事である。また、10勝一番乗りの次のタイガース戦で3連敗して、その次のジャイアンツ戦は1勝2敗で負け越したけど、大量失点もあったタイガース戦はともかく、ジャイアンツとの3連戦は(ドラコンズから見て)0-2・3-2・2-3と、ピッチャーが踏ん張っていい試合してるのが分かる。打線が弱いのは百も承知なので、投手陣にはくさる事なく頑張って貰いたい。涌井・柳・小笠原・マルティネス・松葉・メヒアといったところは、それなりに結果出してるし、投手力中心の守りの野球は出来ていると思う。

心配なのは、やっぱり立浪監督である。ここまで見てる限りでは、負けが込むとオーダーをいじりたがる傾向がある。若手も多いし、完成されたチームでもないので、いろいろ試したくなるのは理解できるが、実績がないだけに、ここはひとつ一旦オーダーを決めたら、選手を信じてオーダー固定、を貫いて欲しいもの。去年のタイガースが、実績のないクリーンアップを辛抱強く使い続けて結果優勝したという事例もある。ほんと、長い目でチームを見て欲しいと思う。頑張って下さい!

また閑話休題(笑)

最近こんな記事を見つけた。


どういう事かというと、首都圏・関西・東海地区で20歳~69歳の仕事を持つ男女(つまりサラリーマンってことか)を対象に、ランチに関するアンケートを行い5590人から回答を得たそうだが、その結果がなかなかに興味深い。

先週の平日ランチは?
自炊または家族などが作った食事・・・31.1%
小売店(コンビニ、スーパー等)や飲食店で購入した食事・・・20.4%
自炊または家族などが作った弁当・・・19.2%
社食・学食・・・8.5%

ランチ一回あたりの平均予算・・・452円
自炊、家族などが作った食事・弁当・・・392円
出前、デリバリーしたもの・・・1368円
外食店内での食事・・・1243円
外食店からテイクアウトしたもの・・・977円

「自炊または家族などが作った食事」というのは、要するに弁当かと思ったら違うらしい。昼時に家に帰って食事するのだろうか。と、この辺が不明だが、ランチ一回あたりの予算が452円というのは、僕と変わらないなぁ、なんて思ったりしたけど、細かい事言うようですが(笑)あくまで"予算"であって"実績"ではないのが気にかかる。とはいえ、デリバリーも外食も予算1000円超えというのは、僕なんかとはスケールが違う。やっぱりアンケート回答者の大半は丸の内の商社マンであろうか(爆) ランチ一回452円という数字だけだと、僕とあまり変わらないな、と思うが、デリバリーや外食の数字があまりにもかけ離れている。"自炊、家族などが作った食事・弁当"が、回数も多く予算も安いので、平均だと500円を切る事が出来る、という訳か。なんというか、この人たち、金があるのかないのか、よく分からん(爆)

この新聞記事だけだと今イチ分からないけど、こんな記事もある。


なんとCanCamの記事である(2年ほど前のもの)。僕の印象では、CanCamとはオシャレなOLが読む雑誌であり、当然内容もオシャレでハイソで、早い話、僕なんかみたいなサラリーマンがついて行ける内容ではないはずだ(爆)で、アンケートを行うにあたり、まず、大胆にも年収から訊ねている。

年収はいくらですか?
男性平均:506.4万円
女性平均:323.0万円
全体平均:391.1万円

女性の平均年収がかなり低い気がするが、と同時に丸の内の商社マンにしては少ない気もする(笑)で、そんな、決して高給取りとは呼べなさそうな人たちに、1日のランチ代なんか聞いたりしてる。

ランチ代の金額はいくらですか?
男性平均:561.8円
女性平均:584.1円
全体平均:575.8円

なかなかリアルな数字という気がする。女性の方がランチ代高いのは、なんとなく納得(笑) そうだよね、やっぱりランチ500円以下は厳しいよね。
で、続いて、かなり衝撃的な質問。

ランチで高いと感じ始める金額は?
500円~700円:7.2%
700円~900円:20.5%
900円~1000円:21.9%
1000円~1200円:28.7%
1200円~1500円:14.7%
1500円~2000円:5.2%
2000円以上:1.8%

700円~900円で高いと感じる人が20%いるというのが驚いたというか安心したというか(笑) 逆に、2000円にいかないと高いと感じない人が1.8%しかいないというのは怖い(爆) これこそ丸の内の商社マンかな(爆)で、次の質問もすごい。

ランチでちょっと贅沢をするときの金額はいくらですか?
500円~700円:6.4%
700円~900円:10.0%
900円~1000円:18.9%
1000円~1200円:29.3%
1200円~1500円:17.9%
1500円~2000円:11.8%
2000円以上:5.6%

1000円以上で贅沢と感じる人が最も多い、というのには安心。まともな金銭感覚の人は都会にもまだ存在しているようだ(笑)

CanCamの記事では、この後も、「ランチで主に食べているもの」とか「ランチで外食する頻度」などの質問と回答結果が掲載されており、それを見てると、やっぱり日本のサラリーマンだなぁ、僕あたりとそんなには違わないな、ということが改めて分かった(笑)
ちなみに、僕の場合、

ランチの平均予算・・・500円以下
ランチ代、高いと感じ始めるのは?・・・700円
贅沢ランチの判断基準は?・・・900円

こんなとこかな。実にいじましい(爆)

と、こういう記事を見ると、なんだかんだで、サラリーマンの皆さんは、年収はともかく、ランチに関しては僕と似たような金銭感覚の人が多いようで、なんとなく安心した。決して、僕だけがセコい訳ではないのだ(爆) 同志(と勝手に決めつける)の皆さん、共に頑張りましょう!
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