日々の覚書

MFCオーナーのブログ

ミック・ジャガーに微笑みを

2024年01月28日 13時39分48秒 | 音楽ネタ

これを読んでいる皆さんの中にも、いわゆる時間貸し駐車場を利用される人は多いと思う。僕もしょっちゅう利用している(公私共に)のだが、謎というか不思議な事がある。利用後、自動精算機で料金を支払う際、僕は領収書が必要なので、金を入れてから領収書発行ボタンを押して領収書を受け取るのだが、領収書出口にその領収書が何枚も溜まっている事がよくある。一回の精算に対して領収書は一枚しか出ないので、自分のではない領収書がたくさんある、つまり金は払っても領収書を持って行かない人が多い、という事なのだが、これが非常に謎で、前述したように、領収書は領収書発行ボタンを押さなければ出てこない、つまり領収書が欲しいから発行ボタンを押す訳で、じゃあ何故、わざわざ領収書を要求しているにも関わらず発行された領収書を持って行かないのか。持って行かないのであれば、発行ボタンを押す行為が実に無駄というか無意味である。なのに何故領収書発行ボタンを押すのか。非常ベルであれ呼び鈴であれ、ボタンを見ると押さずにはいられない、という習性の人がよくいるが、それと同じなのか。

とにかくよく分からん。領収書が何枚も溜まってると、自分のがどれなのか分からなくなるので、発行されたら不要でも持ち帰って貰いたいものだ。

領収書というかレシートと言えば、インボイス制度が導入されてあーちゃらこーちゃら言ってるにも関わらず、会計の際レシートをくれない店は今でも結構多い(バーやスナックは別にいいけど)。個人的には、レシートを出さない店って、脱税してますよ、と公言してるように思えて仕方ないので、会計の内容はともかくレシートは発行して欲しい。非課税事業者だからとかいうのはこっちには関係なくて、レシートがある事こそ明朗会計の証しと思うのだが。

という訳で(どーゆー訳で?)最近買ったCDから。

CRIMSON/中森明菜

以前にも触れたが、中森明菜の通算10作目のオリジナル・アルバム(1986年発表)の、デビュー40周年を記念した復刻盤である。あの問題作『不思議』の次だったので、一体どういう内容になるのか興味津々だったが、アダルトな雰囲気を漂わせるアルバムとなった。後に物議を醸した竹内まりや作詞・作曲の「駅」が収録されているアルバムでもある。

本作での明菜は、声を張らずに囁くような歌い方に徹していて、AOR的な曲調とアレンジの曲が大半を占めている事もあり、非常に落ち着いたムードである。その分、歌詞が聴き取りにくいというのもあって、賛否は分かれてたような。個人的には、こういうのも、それはそれでいいんじゃないの、なんて感じで聴いていた。今改めて聴いても、その印象に変化はなかった。ただ、やはり気になってしまうのは「駅」なんである。

以前にも書いたけど、本作収録の「駅」を聴いて、作者の竹内まりやの夫である山下達郎が激怒した、という話がある。解釈がひどすぎるという訳だ。達郎は竹内まりや自身の歌でこの曲を発表するように働きかけ、その際はアレンジもやらせてくれ、と頼んだそうな。もちろん、明菜版「駅」に相当な不満があった故である。このことは、竹内まりやのベスト盤のライナーに、達郎自身が書いているらしいので、単なる噂話ではないのだろう。ま、その辺については、好みや感覚の問題でもあり、僕としてはどちらの肩も持つつもりはないのだが、『CRIMSON』に於ける「駅」はちょっと浮いてるように思う。

前述した通り、『CRIMSON』は都会的でアダルトな雰囲気のアルバムだ。制作時のコンセプトが、若い(=当時の明菜と同世代)女性それも都会に住む独身の女性の支持を得る、という事だったらしく、作詞も作曲も全て女性ライターで固め、作曲に関しては全10曲中竹内まりやと小林明子が5曲づつ、編曲は女性ではないが(竹内作品は椎名和夫、小林作品は鷺巣詩郎)、ブックレットの写真と相俟って、コンセプト自体は成功してると思う。けど「駅」はちょっと違う雰囲気だ。決して明るい曲調ではない上に、明菜の囁くような歌い方が「駅」に関しては逆効果で、他の収録曲以上にくぐもったような感じで歌詞が分からない。アレンジも「駅」だけは歌謡曲調になってしまい、コンセプトにそぐわない感じ。これは「駅」が悪いのではなく、「駅」を『CRIMSON』に収録してしまったのが失敗だったのではなかろうか。この曲だけアルバムから外し、歌い方を変えてシングルとして発表した方が良かったような気がする。

聞くところによると、「駅」の竹内まりやによるデモが完璧な出来映えで、明菜は一体どうしたらいいのか、と困ってしまったらしい。だからと言って、あれはないよな。山下達郎の肩を持つつもりはないが(笑)

と、そこを除けば良いアルバムである。実は、本作の竹内まりや提供の5曲のうち、「駅」以外にも一曲やや浮いてる曲があって、それがラストを飾る「ミック・ジャガーに微笑みを」で、タイトルからも想像出来る通り、ロックンロール風の作品で、アルバムのコンセプトとは合わない感じなのだが、ちょっと手を加える事で、無理なくアルバムにはまるようになった。何をしたかというと、女性(明菜か)が部屋で聞いているラジカセからこの曲が流れてくる、とう設定にした訳だね。これが実に大成功。個人的にも、実はこの「ミック・ジャガーに微笑みを」がベスト・トラック要するに推し曲だったりする。途中に♪フーフーと合いの手(笑)が入るのもいい。歌詞はちと他愛もないんだけど^^;

という訳で、色々問題はあれど、明菜が絶好調だった時期のアルバムであり、なんだかんだで内容は素晴らしいと思う。やっぱりこの頃の明菜はいいな。

続いては、

After Hours/The Weeknd

新しいものは知らない・聞いてない・分からない、の3重苦である僕であるが(笑)、現代のアーティストでも、たまに気になるのもあったりするのだ。最近の洋楽だと、ブルーノ・マースとザ・ウィークエンドあたりかな。

で、ザ・ウィークエンドである。↑のスペルが間違ってるよ、と言われそうだが、これは間違いではなく正式な名前である。WeekendではなくWeekndにしたのは、他と差別化したかったから、らしい。ま、詳しい事は知らないけど、ここ10年くらいアメリカでは大人気のバンドというか、エイベル・テスファイ(1990年生まれというから若い)というカナダ出身のシンガー・ソングライターによるプロジェクトである。僕が何故このザ・ウィークエンドを知ってるのかというと、2020年に全米No.1となった「Blinding Lights」をFMで偶然聞いたからだ。一度や二度ではなく、それこそヘビロテ状態で、80’s風というか、ずばり言ってしまうとa-haの「Take On Me」みたいな曲調だったもんで興味を持ち(笑)、他にもFMで何曲か聞いてるうちにCDを買ってしまった、という次第。

で、このCDだが、僕にとっては初めての珍しい仕様になっていて、なんと、ブックレットにアーティスト名はおろか、曲名も作詞作曲やプロデューサー等のクレジットも全く記載されていないのである。従って曲も分からない。知ってるのは「Blinding Lights」だけ。仕方ないので、ネットで曲名と曲順を調べた^^; 全体の印象としては、アップテンポが以外と少なく、静かに展開する曲が多いのだが、曲がしっかりと作られているせいか、退屈することはない。音もほとんどシンセのみ、それも音数が少なくシンプルな作りで、なんかストイックな感じがする。そう、「Blinding Lights」みたいな曲もあるけど、全体的にはストイックな雰囲気のアルバムだ。こういうのって、説教がましいというかスビリチュアル系というか意識高い系というか、そういう方向に走りそうだけど、なかなかのポップセンスのせいか、そっちには向かわずギリギリ踏みとどまってる感じ。ま、とにかく、「Blinding Lights」は良い曲だ(笑) エイベル・テスファイという人、なかなかに才能豊かと見た。

あ、そういや、クイーン+アダム・ランバートの来日公演ドームツアーもそろそろ始まるのかな。行かれる人は是非楽しんできて下さい。僕は行きませんが(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 40-21

2024年01月22日 22時33分17秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
40位→21位

いよいよ佳境です^^

☆40位☆

All 'N All/Earth, Wind & Fire (1977)
太陽神/アース、ウィンド&ファイアー
デビュー以来のファンク路線に白人にもウケるポップ性を加味して成功していた時期(AORの一歩手前)の集大成的アルバムと言える。初めて聴いた時の襲撃は凄かった。「太陽の戦士」「銀河の覇者」「マジック・マインド」といった切れ味鋭いファンクナンバーと「聖なる愛の歌」「ビー・エバー・ワンダフル」などのバラード曲が絶妙に混在し、コンセプチュアルなアルバム構成も素晴らしい。

☆39位☆

Rock And Roll Over/Kiss (1976)
地獄のロック・ファイアー/キッス
この年の2枚目のオリジナル・アルバムだが、曲のレベルも高く文句なしの出来映えである。恐るべき創作欲。キャッチーなハード・ロックという、デビュー以来の基本線に変わりはないが、「ハード・ラック・ウーマン」のような新機軸もある。「いかすぜあの娘」「悪魔のドクター・ラブ」「果てしなきロック・ファイアー」あたりが、"らしい"邦題と曲調で印象的。単純だけど実にカッコいい。

☆38位☆

Home Is Where The Heart Is/David Cassidy (1976)
青春の館/デビッド・キャシディ
パートリッジ・ファミリーでお馴染みのデビッド・キャシディが、RCAとソロ契約して発表した3枚のうちの2作目。ブルース・ジョンストンを共同プロデューサーに迎え、実にグレードの高いポップ・アルバムに仕上がっている。アイドルと見られていたデビッドが、アーティストとしての評価を得るべく制作した力作であるが、残念な結果に終わってしまった。ショー・ビジネスは時に残酷だ。名盤なのに。

☆37位☆

The Disco Kid/Van McCoy (1975)
ディスコ・キッド/バン・マッコイ
「ハッスル」の大ヒットのおかげか、初のソロ名義となりジャケットにも本人が登場した。バン・マッコイが最もノッていた時期の作品であり、タイトル曲をはじめとする「ハッスル」路線の曲も良い出来だが、「ハッスル大地震」のようなファンキーなインストもあったりして、バラエティに富み、彼が「ハッスル」だけの人ではない事が実によく分かる名盤である。ディスコ・サウンドを語るならバン・マッコイを絶対に忘れてはならない。

☆36位☆

Summer Place '76/Percy Faith (1975)
夏の日の恋’76/パーシー・フェイス・オーケストラ
自身の往年の大ヒット曲を、当時のトレンドに合わせディスコに改変してしまう、という発想が実は凄いし、これがまた成功しているのも凄い。残念ながらパーシー・ファイスの遺作となってしまったが、正に有終の美と言える名盤である。話題のタイトル曲の他にも「ディン・ドン」「ラ・バランガ」等のディスコ系、「愛のフィーリング」「哀しみのソリアード」等の当時のヒット曲も交え、新感覚のイージー・リスニングが楽しめる。

☆35位☆

Three Days Of The Condor/Dave Grusin(Original Soundtrack) (1975)
コンドル/デイブ・グルーシン(オリジナル・サウンドトラック盤)
デイブ・グルーシンが手かげた、ロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイ主演のサスペンス・アクションのサントラ。メイン・タイトルのあまりのカッコ良さには、当時も今も全く言葉もない。リー・リトナーなども起用して、フュージョン風にまとめており、クールでスタイリッシュなサウンドが実に素晴らしい。ボーカル入りの曲もファンキーでゴスペルチックで、こちらも素晴らしい。映画の枠を越えた名盤。

☆34位☆

52nd Street/Billy Joel (1978)
ニューヨーク52番街/ビリー・ジョエル
『ストレンジャー』で長い不遇の時期を経て遂にブレイクしたビリー・ジョエルだが、その勢いに乗って一世一代の名盤をものにした。バラエティに富んだ内容で、躍動的なポップソング「マイ・ライフ」やハードなリフに驚く「ビッグ・ショット」といったヒット曲はもちろんだが、エキゾチックな「恋の切れ味」「ロザリンダの瞳」等々収録曲全てが名曲であり完璧な出来映え。変幻自在のビリーのボーカルが素晴らしい。

☆33位☆

Katy Lied/Steely Dan (1975)
嘘つきケティ/スティーリー・ダン
一風変わったロック・バンドという印象だった初期の集大成と言えるのでは。ジェフ・ポーカロを起用したバンド・サウンドは実にタイトで、曲との相性も良い。「Black Friday」「Bad Sneakers」「Doctor Wu」といった定番的ナンバーに加え、隠れた名曲「Everyone's Gone To The Movies」が異彩を放つコントラストがこれまた素晴らしい。前後のアルバムの影に隠れがちだが、僕は彼らの最高傑作と思っている。

☆32位☆

Bad Company/Bad Company (1974)
バッド・カンパニー/バッド・カンパニー
カウントで始まる「Can't Get Enough」はいつ聴いてもカッコいい。フリー、モット・ザ・フープル、キング・クリムゾンの元メンバーで結成されたバッド・カンパニーの1stは、70年代ブリティッシュ・ロックを代表する名盤である。陰影を感じさせる音作りはもちろん、収録曲のグレードも高く、非の打ち所無し。「Ready For Love」をモット版と聞き比べてみるのも面白い。「Don't Let Me Down」も名曲であり名演。

☆31位☆

Honky Chateau/Elton John (1973)
ホンキー・シャトー/エルトン・ジョン
本作からエルトンの快進撃は始まった。アメリカナイズされた音だが、この頃はまだエルトンのピアノ主体で、シンプルな印象。超名曲「ロケット・マン」を含むが、この曲ばかりではなく、「メロウ」「エイミー」「ハーキュリーズ」といった裏名曲たちも、聴く者を虜にする。後のポップ・スター的イメージとは違うが、この時点でのエルトンのひとつの到達点と言っていい名盤である。

☆30位☆

Machine Head/Deep Purple (1972)
マシン・ヘッド/ディープ・パープル
メタルの祖みたいな後年の評価であるが、練り上げられた収録曲とアレンジ、きちんとコントロールされた演奏もあり、実に完成度の高いハード・ロックの名盤である。「ハイウェイ・スター」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「レイジー」「スペース・トラッキン」といった代表曲でありライブの定番曲のすごさは言わずもがな、「ネバー・ビフォア」のような曲にも、全盛期の風格が感じられる。

☆29位☆

The Beatles/The Beatles (1968)
ザ・ビートルズ/ザ・ビートルズ
通称”ホワイト・アルバム”というのは誰でも知ってる。特に制約もなく、メンバーそれそれ(特にジョン)が好き勝手に作り上げたマテリアルが雑然と並べられ、混沌とした世界を形成する名盤。とはいえ、それなりの統一感もあり、バラエティも豊富。「ディア・プルーデンス」「マーサ・マイ・ディア」といった隠れ名曲や「ヘルター・スケルター」のような重要曲もあり、決して侮れないアルバム。やはりビートルズは凄い。

☆28位☆

The Maginificent Seven/Original Soundtrack (1960)
荒野の七人/オリジナル・サウンドトラック盤
自分にとって、映画や映画音楽について語る時、『荒野の七人』は避けて通れない。初めて夢中になった映画であり、初めて感動してレコードが欲しいと思った映画音楽だった。全ての原点は、『荒野の七人』にある。映画の内容もさることながら、エルマー・バーンスタインによる音楽は、ダイナミックで勇壮なメイン・タイトルだけでなく、メキシコ的テイストもちりばめた曲もあり、正に不朽の名作である。

☆27位☆

Greatest Hits/Little River Band (1982)
LRB・グレイテスト・ヒッツ/リトル・リバー・バンド
オーストラリア出身のリトル・リバー・バンドは、70年代から80年代にかけて、ヒットチャートの常連だった。とにかく、この時期に発表された曲は、どれも珠玉のメロディを堪能出来る名曲ばかりであり、それらをまとめて収録した本作は当然のことながら名盤なのである。「遙かなる旅路」「追憶の甘い日々」「レイディ」「クールな変革」「ナイト・アウル」等々解説なんかより、とにかく聴いて欲しい。

☆26位☆

Rio/Duran Duran (1982)
リオ/デュラン・デュラン
ファンキーなベースにデジタルなビート、そこにやや退廃的なボーカルがキャッチーなメロディを歌う、というデュラン・デュランのスタイルが確立された重要作。タイトル曲や「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」といったヒット曲はもちろんのこと、「ホールド・バック・ザ・レイン」「ニュー・レリジョン」などの隠れ名曲も収録され、ニューロマンティックという短かったムーブメントを代表する名盤。

☆25位☆

One Of A Kind/Bruford (1979)
ワン・オブ・ア・カインド/ブラッフォード
ビル・ブラッフォードがUK脱退後に、アラン・ホールズワース、デイブ・スチュワート、ジェフ・バーリンと結成したバンドの一作目。複雑な曲構成と高度なテクニックに裏打ちされた、いわゆる変態系プログレインストだが、とにかく曲が良く聴きやすい。タイトル曲や「Five G」のようなスリリングな曲もあれば、「Forever Until Sunday」のような静かに美しいメロディを奏でる曲もある。正に隠れた名盤の称号がふさわしい。

☆24位☆

Captain Fabstic And The Brown Dirt Cowboy/Elton John (1975)
キャプテン・ファンスティック/エルトン・ジョン
数え切れない名曲・名盤を世に送り出してきたエルトンだが、彼の最高傑作と言えば間違いなく本作である。ビルボード史上初アルバム・チャート初登場No.1の偉業を成し遂げたが、そんな派手な話題とは裏腹な静かな感動を呼ぶアルバム。ヒットを狙った訳でもなく締め切りに迫られた訳でもない、バーニーとエルトンの内側から自然に産み落とされた詩情に満ちた名曲たちに涙する。至高の名盤である。

☆23位☆

Main Course/Bee Gees (1975)
メイン・コース/ビー・ジーズ
ビー・ジーズの代表作であり、最高傑作である。アリフ・マーディン・プロデュースのもと、R&Bの色濃いダンサブルな音楽性を打ち出したアルバムで、ビー・シーズ最高の名曲「ブロードウェイの夜」がとにかく素晴らしいが、他にも「ウィンド・オブ・チェンジ」「ファニー」「ベイビー・アズ・ユー・ターン・アウェイ」「カム・オン・オーバー」等々名曲のオンパレード。本作からフィーバーに続いていくのである。

☆22位☆

Deep Purple Live In Japan/Deep Purple (1972)
ライブ・イン・ジャパン/ティープ・パープル
本作で、間違いなく僕の人生は変わった。第二期パープルのすさまじいパフォーマンスが刻み込まれた名盤である。オープニングの「ハイウェイ・スター」のドライブ感、「チャイルド・イン・タイム」の静と動の対比、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のこれしかないエンディング、「ミュール」のドラムソロ...どれをとってもすさまじいとしか言いようのないテンションの高さ。ほんと、パープルは凄かった。

☆21位☆

Let It Be/The Beatles (1970)
レット・イット・ビー/ビートルズ
否定的に捉える人もいるようだが、ビートルズは最後まで素晴らしかった。本作もロック史に残る名盤だ。タイトル曲の素晴らしさは言わずもがな、「トゥー・オブ・アス」「ディグ・ア・ポニー」「ワン・アフター・909」「フォー・ユー・ブルー」など、隠れた名曲たちも素晴らしい。ラストの「ゲット・バック」もひたすらカッコいい。悪名高きフィル・スペクターも、ここではいい仕事してると思う。

次回はいよいよ最終編、20位→1位の発表です^^

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 60-41

2024年01月07日 17時27分25秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
60位→41位

明けましておめでとうございます。歴代最高のアルバム500選ですが、昨年中に完了させるつもりが、結局ずれ込んでしまいました^^; 残るはあと3回、お楽しみ頂ければ幸いです。

☆60位☆

Tributo A Queen Los Grandes Del Rock En Espanol/Varius Artists (1997)
クイーンに捧ぐ
南米のミュージシャン達による、クイーンのトリビュート・アルバムで、全曲スペイン語(一部ボルトガル語もあり)によるカバーである。その点でも新鮮だが、各曲の解釈も大胆で衝撃的ですらある。南米ならではなのか、独特のリズム感覚も良い。白眉はラップになってしまった「ボヘミアン・ラプソディ」だが、どの曲も甲乙付けがたく、あまたあるクイーン・トリビュートの中でも出色の出来映えである。

☆59位☆

Misses/Joni Mitchell (1996)
永遠の愛の歌-ジョニ・ミッチェル・ベスト2/ジョニ・ミッチェル
同時に出た『Hits』と対になっており、こちらはヒット曲ではないが、本人の思い入れの強い曲を集めたベスト盤であり、いわば隠れた名曲集でもある。「Nothing Can Be Done」「The Beat Of Black Wings」「Impossible Dreamer」といった80年代以降のAOR的な曲に、個人的には惹かれる。見た目はソフィスティケイトされているが、その感性は実にアバンギャルドである。

☆58位☆

The Best Of James Bond 30th Anniversary Collection/Various Artists (1992)
ジェームズ・ボンドに捧ぐ~私たちの愛したスパイ
007シリーズの主題歌には、特別な何かがある。単に映画の主題歌というだけではない何かが。だからこそ、我々も新作の度に主題歌に期待するし、ミュージャン達にとっても007シリーズの主題歌を手がけるのは名誉であり、ここに名曲が生まれる特別な力が働くのだ。本作は007シリーズ30周年記念盤だが、収録曲はどれも実に英国的な魅力に満ちた名曲ばかりである。

☆57位☆

Stars/Simply Red (1991)
スターズ/シンプリー・レッド
割にシンプルなサウンド・プロダクションで、ダンサブルな曲とメロウな曲が交互に収録されている。ミック・ハックネルのボーカルは相変わらず良いが、キーボードのフリッツ・マッキンタイアの貢献度も高い。曲の出来も良いし、メンバー・チェンジで演奏力も向上した。本国イギリスでは大ベスト・セラーとなり、代表作と言っていいのでは。メロウ路線を代表するタイトル曲は、どこか英国的な香りのする名曲。

☆56位☆

The Language Of Life/Evrything But The Girl (1990)
ランゲージ・オブ・ライフ/エブリシング・バット・ザ・ガール
ボサノバ等を取り込んだネオアコ路線のデュオと思っていたEBTGだが、トミー・リビューマと組んで極上のポップ・アルバムを作り上げた。ジャジーな雰囲気、シンプルながらもオシャレなサウンド、そして包み込むようなトレイシー・ソーンの歌。全く非の打ちどころのないアルバムである。EBTGにとっては、この路線は本作だけと思われるが、間違いなく最高傑作であり名盤である。

☆55位☆

A New Flame/Simply Red (1989)
ニュー・フレイム/シンプリー・レッド
この頃までは、シンプリー・レッドもUKソウルの1バンドであったと思うが、ジャズや黒人霊歌をルーツにしているかのような音楽性は、明らかに他のUKソウルとは一線を画していた。本作は3作目で、都会的な洗練されたソウルを提示しているが、単にオシャレなだけのサウンドではない。冒頭のミュート・トランペットのイントロにノックアウトされたら、もうこのアルバムの虜。

☆54位☆

Steel Wheels/Rolling Stones (1989)
ステイール・ホイールズ/ローリング・ストーンズ
ストーンズは80年代もコンスタントにアルバムを発表していたが、なんとなく焦点がぼやけた作品が多かったように感じていた。が、80年代最後の年に出た本作は、久々にストーンズらしさ全開の名盤である。時代のトレンドも取り込んではいるが、自分たちの進むべき道を悟ったベテランは強い。彼らはこの後、ワールドツアーを積極的に行うようになり、新たな黄金期に突入していくのであった。

☆53位☆

Like A Prayer/Madonna (1989)
ライク・ア・プレイヤー/マドンナ
本作も、発表当時やはり世間を騒がせたが、内容としてはマドンナの最高傑作と言ってもいいのでは。ヒットしたタイトル曲を筆頭に、歌詞も含めて完成度が高い曲が並び、また起承転結のあるアルバム構成も良い。中でも個人的イチオシは「Keep It Together」である。人力によるパーカッシブなバックトラックのなんと素晴らしいことか。

☆52位☆

Sleeping With The Past/Elton John (1989)
スリーピング・ウィズ・ザ・パスト/エルトン・ジョン
80年代も充実した活動を続けてきたエルトンの、その栄光の80年代を締めくくる名盤。歴代でも、彼の5本指に入る傑作ではなかろうか。とにかく収録曲が名曲揃い。捨て曲なし。特に、第一弾シングルとなった「ヒーリング・ハンズ」、エルトンの新たなる名曲と呼ぶにふさわしい曲である。「サクリファイス」の方がヒットしたけど。

☆51位☆

Pump/Aerosmith (1989)
パンプ/エアロスミス
エアロスミスの80年代を代表する名盤。アルコールやドラッグ依存から立ち直り、心身共に健全な状態で作られて成功した前作を遙かに上回るテンションの高さが感じられるのが素晴らしい。成功の要因となった外部ソングライターとの共作は、本作に於いては10曲中4曲にとどまっており、良い意味でのエアロらしさ全開なのは、これが最後かも。「F.I.N.E.」とかたまらん。

☆50位☆

Volume One/Traveling Wiburys (1988)
ボリューム・ワン/トラベリング・ウィルベリーズ
突如リリースされた大物ミュージシャン5人による覆面バンドのアルバムは、フォークやカントリーに根ざしたアメリカンなロックに溢れている。こういうのが売れるのが、良くも悪きもアメリカなのだろうが、中味は実に素晴らしい。いくらでも飽きる事なく聴いていられる名盤である。5人のうち、3人までが鬼籍に入っており、時の非常さを感じて感傷的になったりはするが、アルバムの素晴らしさは今でも色褪せない。

☆49位☆

Soul Searchin'/Glenn Frey (1988)
ソウル・サーチン/グレン・フライ
ここには、良くも悪くもヤンキーな彼はいない。大好きなR&Bを純粋に追求し続けた結果、超のつく名盤をグレイン・フライはものにした。先人や先人の音楽に対するピュアなリスペクト、ソウル・マナーに則りつつも個性的に仕上げた収録曲、温かみのあるサウンド、そして円熟のボーカル、どこを切っても非の打ち所のない、感動的な名盤である。「True Love」とか聴いててゾクゾクする。

☆48位☆

Tango In The Night/Fleetwood Mac (1987)
タンゴ・イン・ザ・ナイト/フリートウッド・マック
異論があるのは百も承知だが、マックの最高傑作は、実は本作だと思う。リンジーのソロ作のはずが、結局マックのアルバムとなったようだが、経緯はともかく、恐ろしいほどに収録曲が充実している。リンジー、クリスティンそしてスティービーの3人に同時に神が降臨したかのような、それぞれ持ち味を生かしつつバランスも絶妙な、正に奇跡の名盤。特に「Seven Wonders」は必聴。

☆47位☆

Crowded House/Crowded House (1987)
ドント・ドリーム・イッツ・オーバー/クラウデッド・ハウス
「Don't Dream It's Over」は80年代いや20世紀を代表する名曲である。この曲をフィーチャーしたクラウデッド・ハウスの1stも名盤だ。収録曲は「Don't Dream It's Over」に勝るとも劣らない名曲ばかり。メロディの良さだけでなく、時にプログレッシブだったりサイケデリックだったりするアレンジも素晴らしい。そして聴く者を包み込むサウンドとボーカルはどこまでも優しく温かい。

☆46位☆

90125/Yes (1983)
ロンリー・ハート/イエス
9012イエスは、それまでのイエスとは違うイエスだったが、ジョン・アンダーソンが歌っているのでイエスなのである。一応元イエスのトレバー・ホーンのプロデュースによる本作は、プログレ風味を残しつつ、当時の先端のテクノロジーを取り込んだ新しい感覚のロックを提示し、予想外の大ヒットとなった。スティーブ・ハウとは違うソリッドなトレバー・ラビンのギターが素晴らしい。名盤である。

☆45位☆

Mecca For Moderns/The Manhattan Transfer (1981)
モダン・パラダイス/マンハッタン・トランスファー
ジェイ・グレイドンと組んだポップ路線は、一時的とはいえ音楽性でも商業面でも大成功だった。AORにドゥーワップ、4ビート、ポップ・バラードからアカペラに至るまで、卓越したコーラス・ワークを武器に、エレガントで変幻自在なポップ・ワールド全開の名盤である。正に小粋なオトナの音楽。ジャズ系ミュージシャンを配した演奏も素晴らしい。「コーナーポケット」では代名詞となったボーカリーズも楽しめる。

☆44位☆

Queen Live Killers/Queen (1979)
クイーン・ライブ・キラーズ/クイーン
衝撃のライブ盤である。ネットもMTVもなかった時代、ロック・バンドそれも海外のライブを体験するにはライブ盤を聴くしかなかったが、このクイーン初の公式ライブ盤は本当に衝撃だった。趣向を凝らしたパフォーマンスも素晴らしいが、観客の大合唱に象徴される、バンドと聴衆が一体となった一大エンタテインメントが、この時点で既に確立されているのが凄い。

☆43位☆

In Through The Outdoor/Led Zeppelin (1979)
イン・スルー・ジ・アウトドア/レッド・ツェッペリン
ジョン・ポール・ジョーンズ主導による、シンセを全面に出した音作りには、ひたすらメタリックだった前作の面影はないが、バラエティに富んだ収録曲は粒揃いだし、曲調に応じて柔軟に変化するバンド演奏も素晴らしく、聞き飽きない名盤である。ロバート・プラント入魂のボーカルが聴ける「All My Love」は名曲。ジョン・ボーナムも随所でさりげなく凄いプレイを披露している。

☆42位☆

Book Of Dreams/The Steve Miller Band (1977)
ペガサスの祈り/スティーブ・ミラー・バンド
前作に続いて大ヒットしたせいか、本作ジャケットのペガサスは、スティーブ・ミラーのイメージ・キャラとなった。『鷲の爪』制作時よりバンド・メンバーも増え、曲調も演奏もよりポップにバラエティに富んだものとなった。当時FMでもヘビロテだった「ジェット・エアライナー」をはじめ、「スイングタウン」「ジャングル・ラブ」等キャッチーな名曲多数。レス・デューデックをゲストに迎えた「孤独の旅」も聴きもの。

☆41位☆

Love You Live/Rolling Stones (1977)
感激!偉大なるライブ/ローリング・ストーンズ
1976年から1977年にかけてのヨーロッパ・ツアーの音源によるライブ盤であり、個人的にはこの頃のストーンズが一番良かったと思っているので、実に貴重な記録でもある。ビリー・プレストンを加えた演奏が、南部の香りたっぷりで実に素晴らしい。パーカッションが入ることで、興奮度がさらに増す。そのパーカッション乱れ打ちの「悪魔を憐れむ歌」で締めくくる構成も良い。名盤である。

次回は、40位→21位です。佳境です(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年始

2024年01月04日 20時49分47秒 | 与太話

皆さま、明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年も当ブログをよろしくお願い致します m(_ _)m

しかし、今年は一体どうなっているのか、と思ってしまう新年である。元日いきなり、能登半島で震度7の地震、それも発生してから今日に至るまで、何回か余震(と言っていいのか?)も発生している。被災者の方々も気が休まらないだろうし、救助活動にも支障をきたす。一体どうなっているのか。被害に遭われた能登半島の方々には、本当に心よりお見舞い申し上げます。何も出来ないけど、せめて希望だけは失わないでいて下さい、としか言えない。

地震だけでも大事件なのに、2日には、羽田空港で旅客機と海保の航空機が衝突する、という大事故が起きた。空港の滑走路で飛行機同士が衝突するなんて、普通はあり得ない。旅客機の方は、衝突して炎上したけど、奇跡的に乗客乗員全員避難して無事だった。これは凄いことだ。限られた時間で400人近い乗客をほぼ無傷で機外に避難させるなんて、旅客機の乗員たちは普段からかなり訓練されていて、尚且つ現場で冷静に対応したという事だ。本当に凄い。海外のメディアでは大絶賛という話だが、当然である。その反面、海保の乗組員は6人中5人が亡くなった。若い人もいて本当に痛ましいことだ。地震と違い、こちらはおそらく人災なので、徹底的に原因を究明して、絶対に再発しないようにして貰いたい。

聞けば、今回旅客機と衝突した海保の航空機だが、能登に物資を運ぶために滑走路にいたそうで、事故が起きる前に何往復かしてたらしい。もし地震がなければ、この事故は起きなかったのか、と思うとやり切れない。

この他にも、小倉の飲食店街で35店舗が焼ける大火災が発生し、鎮火に13時間かかったとか、JR山手線の車内で20代の女が包丁を振り回して5人に切りつけたとか、物騒な事件が起こっている。マジ2024年はどうなるのか心配だ。こんな状況だと、僕自身の新年について書くなんてとんでもないので止めておく^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする