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MFCオーナーのブログ

怒りを込めて振り返るな -Don't Look Back In Anger-

2025年09月10日 22時16分56秒 | 与太話
以前お知らせしたように、Gooブログがサービス終了になる。記事の新規投稿は今月いっぱいで出来なくなる。そろそろ引っ越しを始めないと。一応、他のブログサービスの世話になって、これからも当ブログは続けていきますので、引き続きよろしくお願いしますm(_ _)m

私事で申し訳ないが、僕もいつの間にやら還暦を過ぎ、なんとなく昔の事をよく知ってる人みたいになってしまった(笑) もちろん、何でもかんでも昔は良かったと言うつもりは毛頭なく、携帯電話・パソコン・インターネット・カーナビなどがない生活なんて、今では全く考えられず、手放す気はないし、なくなって欲しくない。けど、昨今はほんと良い時代になったというか何というか、昔の物或いは昔の習慣なども、絶滅してはおらず、個人の責任の範囲内なら、それら昔のものと共に生活するのは可能で、僕の場合、音楽も配信なんて未経験だけど、LPやCD等の、いわゆる”フィジカル”で楽しむ事は出来るし、本や雑誌も書店で”物”を買っている。電子書籍なんて、たぶん経験せずに死ぬのだろう(笑) そういう現代のものと昔のもの、各自が好きな方を選んで楽しむ事が出来る、というのは実に素晴らしい事だと思う。ま、配信オンリーというのも時々あるが(笑) 意外と現代は”自由”なのだ。

会社に於いても、僕は既に40年近く勤めているので、実績とかはともかく立派なベテランみたいなもんだし(一歩間違えると老害だ。もうなってるかも^^;)、結構昔の事、例えば、今の工場が出来る前の古い建物の時代とか、今のシステムになるずっと前の社員食堂とか、そういうのを知ってる限られた人になりつつあるのである。いいんだか悪いんだか。そういう昔を知ってると、社内でも色々な面で最近は大変だなぁ、と思う事が多い。インフラや組織はもちろんだけど、特に感じるのがコンプラである。

テレビで知ったのだが、近頃「アンガー・マネジメント」というのがあるらしい。めちゃ簡単に言ってしまうと、職場や家庭で怒るのをやめましょう、という事のようだ。僕の見たテレビ番組では、「アンガー・マネジメント」の専門家が4人ほど登場し、部下でも子供でも目下の人に怒ってはいけない、冷静に対処する事が大切です、と力説していた。これ、怒るなと言ってる訳で叱るなと言ってる訳ではない、と僕は解釈したが、どうなんだろう? 以前から、最近の若い人は怒る(=叱る)と委縮したり、落ち込んで自分を責めたりしてしまうので、決して怒ってはいけない、と数年前まで受講してたEラーニングの”職場のメンタルヘルス”などで教わったけど、怒るな叱るなというけど、ミスや過ちをした本人に反省して貰い、二度と繰り返さないようにして貰うにはどうすればいいのか?なんて疑問に思っていた。ちゃんと叱らなければ、本人も事の重大さが分からず、結局何も改善されないままなのでは、と。ま、叱らずに納得させるのがテクニックなんだろうけどね。僕には無理だな。人間小さいし。怒るのも叱るのも一緒になってしまうだろう。

先のテレビ番組での「アンガー・マネジメント」の専門家に言わせると、怒ってしまうのは、相手を下に見たりバカにしたりしてるから、らしい。まず、これを改めましょう、という訳だが、これがよく分からない。端からバカにしてたら、ミスした時怒るより違う感情が出てくるのでは、と思うけど。例えば、憐憫とか。で、専門家たちは、こういう事を言う反面、相手に対する過剰な期待も、裏切られたりした時に怒りの感情となって現れる、とも言ってて、なんか矛盾してるような気もするが、こういったバカにする、或いは期待する、というのをまず止める、言うならば、相手に対して真っ白な気持ちで接する、というのが怒りを制御するのに有効、みたいな事を言ってたような気がするが、相手に対して無関心になれ、というのは言い過ぎだけど、確かに、何も期待してない人に対しては、怒るという事もないのかも。

しかし、喜怒哀楽というくらいで、怒るというのは人間にとって大事な感情のひとつである。それを抑えろ、というのは人間としての自然な精神活動を制御しろ、と言ってる訳で、全て達観してしまった仏陀のような人ならともかく、怒る材料があるのに怒らない、というのは正にロボットである。どんな事をしても喜ばない人、どんな事があっても悲しまない人、というのが気味悪いのと同じで、何が起きても怒らない人、というのもちょっと不気味だ。

確かに、部下のミスや子供の失敗を、感情的にガミガミ𠮟りつけたりするだけ、というのは良くないと思う。怒りつつも、何故自分が怒っているか、相手はどう改善すべきか、論理的且つ冷静に伝え諭すのは重要だとも思う(特に子供が相手の場合)。けど怒っちゃいけない、というのはどうだろう。しかも、相手に過度に期待するな、というのもねぇ。「あなたはミスをしましたが、それはあなた自身の不注意と能力不足によるもので、改善の余地はありません。元々、期待はしてませんけどチャンスは与えたにもかかわらず、あなたは一向に成長しませんでした。そろそろ見限る時かもしれませんが、もう一度だけチャンスを与えましょう。最後通告です。これでもまた同じ事を繰り返すのであれば、もう必要ない人材と判断します。会社もそこまで甘くありません。理解して頂けましたね?」なんて冷静且つ無感情に言われる方が、よっぽどショックだと思うけど。今の人はその方がいいのか?

先の「アンガー・マネジメント」の専門家の皆さん、コンサルタントとして企業で講義や指導をしたり、自分の職場のコンプライアンス委員会でプログラムを実行したり、とかしてるらしい。彼らは、講義や指導の際、自分たちの言う事が理解出来ない、或いは理解しようとしない人がいても、決して怒る事はないのだろうか。ま、端から期待してないからいいのか。でも、それではちっとも前に進まない気がするが。

とにかく、昔と違って、ダメな部下には叱咤激励してればいい時代ではないようだ。本当に、今の管理職、特に中間管理職の人たちは大変だと思う。ダメな部下でも怒っちゃいけない、なんてね。コンプラだのパワハラだの、とにかく生きにくい世の中になってしまった。ほんと、こういう所で板挟みで苦しんでる中間管理職の皆さんを、社会はもっとケアするべきと思う。何でもかんでも中間管理職に押し付けるのは良くない。けど、Eラーニングでも、「疲弊した中間管理職に対するメンタルケア」なんてのは見た事ない。

前述の「アンガー・マネジメント」のテレビ番組、最後まで見てなかったので分からないけど、相手が部下であれ子供であれ、あくまでも”マネジメント”の観点から、怒ってはいけない、と言ってるのだと思う。人間が怒るのは、部下や子供が言う事きかない、という時だけではない。不条理な経験をした時、人間としての尊厳が踏みにじられた時、非人道的な言動に接した時、人は怒りを覚えると思う。そういう感情までも制御しろ、と言ってるのではないと思いたい。怒るべき時は怒っていいと思います。
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蚊も弱る夏

2025年09月02日 22時26分26秒 | 音楽ネタ
もう9月だというのにクソ暑い日が続くが、今年の夏は蚊が少ないというか、蚊に刺される事が少ないらしい。言われてみれば、確かにほとんど刺されてない。つーか、ここ何年も蚊に刺された記憶がなく(笑)、年を取ると刺されなくなるのか、となんとなく思っていた。蚊以外の虫に刺されたんじゃないか、と思う事はたまにあるが。で、今年は蚊が少ない、いや厳密には、蚊が少ないと感じる人が多いそうなのだが、その理由は、暑過ぎて蚊も満足に活動出来ないから、なんだそうな。なんと、夏の風物詩である蚊も、今年のような猛暑に於いては、活動が停滞してしまうらしい。いやはや驚いた。あの蚊ですら、暑過ぎるとダメなのだ。あと、水不足の影響で水たまりが少なくなり、繁殖が抑えられてしまった、というのもあるそうだが。

蚊ですら活動が停滞する今年のクソ暑さって、一体何なのか。

という訳で、いきなりだが、最近買ったCDから。



このバンドを知ってる人は、かなりの通とお見受けする^^ あのフォリナーのオリジナル・メンバーである、アル・グリーンウッド(Key)とエド・ガリアルディ(Bs)が、フォリナー脱退後に結成したバンド、スパイズの1stである。確かに、知ってる人は少ないだろうし、聴いた事あるという人はもっと少ないだろう。このバンドについては、僕も知ってはいたけど、実は色々と勘違いしてた(恥) アルとエドがフォリナー脱退後に結成したバンドは”ストーム”という名前で、尚且つ、元ジャーニーのグレッグ・ローリーと共に結成したと思い込んでた。全然違うじゃん。

という訳で、元フォリナーのメンバーによるバンドのデビュー・アルバムな訳だ。1982年発表らしい。何がきっかけか覚えてないが(笑)、最近ふと気になって調べてみたら、今でも入手可能で、思ったより安かったし、買ってみたという次第。 中味としては、まぁ良いのではないでしょうか。要するに産業ロックである。B級感漂うジャケットも含めてね(笑) 収録曲は10曲、どれもキャッチーで分かりやすい。ハイトーン気味のボーカルも、ギターソロの音色もフレーズも、正に産業ロックだ。キーボードはやや引っ込んでる感じで、そのせいかプログレ風味は薄いけど、なかなか楽しんで聴けます。各曲もうちょっとフックが効いてると、より一般ウケする産業ロックになったかも、という感じ。あと、ボーカルもなかなか良いけど、個性というかアクみたいなのがもうちょっと欲しい。曲作りとボーカルの魅力、この2点がもう少し高いレベルにあれば、ヒットも出ただろうし、産業ロック史(なんじゃそりゃ)に名を残すバンドになれたと思う。惜しいな。そういう点では、フォリナーやジャーニー或いはスティクスあたりはほんと凄い。格が違う。改めて思い知りました(笑)色々難しいよね(苦笑) バラードに頼ってないのは良いと思います、はい。

再発CDは輸入盤で、解説も英語なんで、よく分からないけど(笑)、解説の初めの序章みたいな部分に、ジャーニー、REOスピードワゴン、TOTO、フォリナーといった有名どころだけでなく、バランス、ル・ルー、ラバーボーイ、フランキー&ザ・ノックアウツといった渋めの、スパイズと同時期の産業系バンドの名前も見られたりして、嬉しいというか懐かしいというか何というか。確実にマニア心をくすぐってくるのである(笑)

ところで、フォリナーといえば、異論はあろうが1981年の『4』が代表作であるのは、まぁ間違いではないと思うけど、なんと、その『4』のデラックス・エディションが発売される。これだ。正直言うと、この手のデラックス・エディションって、ボリュームや装丁は豪華だけど、中味はう~む、みたいなのが多くて、あまり食指が動く事はないのだが、今回の『4』はなかなか興味をそそる内容だ。CD×4枚+ブルーレイオーディオなんだけど、内訳が、

CD1 『4』2025リミックス
CD2 未発表曲、収録曲のアーリー・バージョン、オルタネイト・バージョン
CD3 インストゥルメンタル・ラフ・ミックス
CD4 ライブ音源(4ツアー、1981-81)

何故、リミックスだけで最新リマスターがないのか、大いに不満(笑)。けど、未発表曲にはめちゃ興味あるし、インストはどうでもいいが、CD4のライブ音源も注目。『4』発表時のツアーの音源というのがよろしい。15曲収録されているうち6曲が『4』からの曲というのもいい。確か、このツアーにはレコーディングにも参加したトーマス・ドルビーも参加してたはずで、そのプレイが聴けるのも貴重では(ミック・ジョーンズがトーマス・ドルビーに惚れ込み、フォリナーのメンバーに勧誘したが断られた、というのは有名な話)。

という訳で、興味津々である。発売はもうすぐ。日本盤はなく輸入盤のみの販売らしいけど、アマゾンあたりでは意外とお安くなってるみたいだし(笑)、悩んでいるところなのだ。

ま、これを機に、『4』だけでなく、『プロボカトゥール』や『インサイド・インフォメーション』のポーナストラック付きリマスター再発にも、20年くらいずっと期待してるが一向に出る気配ないので、そこいらもよろしくお願いしたい(誰に言ってるんだか)。またフォリナーの未発表といえば、前にも書いた記憶あるが、『プロボカトゥール』の前に、トレバー・ホーンと組んで何曲かレコーディングしたけどホツになった、という音源があるらしい(捨ててなければ、だけど^^;)ので、そちらの蔵出しにも期待したい。

蚊も弱る猛暑も徐々に治まっていくと思うが、30度以下になると、蚊も元気に活動し始めるらしいので、要注意だね(笑) でも、まだまだ猛暑は続くと言われてる中、近頃セミの声が目立たなくなり、その代わり、夜になると秋の虫たちが鳴き始めている。自然というのは本当に凄い。聞いた話だけど、アメリカでも秋になると虫が鳴くのは日本と同じだが、アメリカ人にとっては虫の鳴き声は単なるノイズでしかないらしい。感性の違いなんだろうけど、秋の虫の鳴き声が楽しめないとは、なんとまぁ勿体ないことか。日本人に生まれて良かったと思う今日この頃。

コメント (2)
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