かつて小学生の頃、つまり1960年代終わりから70年代にかけての時期に、SF小説をよく読んだものである。学校の図書室にあるものばかり読んでたので、子供向けが大半で古典的名作なんてのは読んでないと思うけど、そのSF小説の中では、21世紀いや20世紀終わりには、世の中が信じられないくらい様変わりする事になっていた。人々は、動く歩道や小型ホバークラフトみたいな乗り物で移動し、どの家庭にも家政婦ロボットがいて、タイムマシンを学校の授業で使ったりしている。思えば、鉄腕アトムの誕生日も2003年4月7日だったりなんかして、来るべき21世紀は、凄い時代なんだ、と子供心に思っていた(笑)
そういえば、小学校6年頃に『ノストラダムスの大予言』を見た時、予言通り壊滅する1999年の東京と思しき映像があって、なんとなく「20世紀末でも、今と街の風景は変わらないなぁ」なんて感じたのを覚えている(笑)
そう、かつてSFの世界で想いを馳せた近未来は、実際には30年前、いや40年前と大して変わっていない。空飛ぶ車なんて見かけないし、アトム並みのロボットだっていない。リニアモーターカーは一体どうなった?
唯一、進歩したというか、かつてと大きく様変わりしたのは、携帯やインターネットに代表される通信形態くらいではなかろうか。便利になったねぇ、というレベルを超えて、我々の生活や仕事まで変えてしまっている。良いか悪いか、は別として(笑)
実は、このインターネットの発達により、僕の仕事も随分変わってきた。知っての通り、僕は機械メーカーの営業をしてるのだが、外歩きの回数・時間などが、かなり減っているのだ。理由は、書類を持参しての打ち合わせや交渉或いは売り込みが減ったことにある。
最近では、書類関係はメールで送る事が多くなった。先方もそれをパソコンで見て、電話してきたりメールを返信してきたりする。昔からFAXというのがあるが、これだと字が潰れたりして見づらくなる事が多いし、写真を送る事も出来ない。メールだとそんな事はない。写真も図面もキレイな状態で見れる。当然、写真や図面といったデータは重いので、しばらく前まではメールで送るのは憚られたが、今や大抵の会社では大容量サーバに高速回線を用意している。2MBや3MBのデータを送っても、顰蹙買ったりする事はないのだ。
ちなみに、社内でも議事録・連絡書といった書類は、全てメールで該当社員全員に送られる。人数分コピーして配ったり、回覧してハンコ貰ったり、とかいう手間はかけなくなった。マジ、出社しなくてもいいような感じ。
見積だって、「メールで送ってくれればいいから」という顧客が多くなった。「今すぐくれ」なんて言われても、以前なら作って持っていくと半日かかる、というケースでも、メールで送れば1時間ほど待って貰えれば、なんとかなったりする。近頃では、書類を受け取るのを嫌がる人も多くて、そういう人はメールで貰って、パソコンに保存しておいた方が、場所を取らなくていい、なんて言ってる。うむ、まさにペーパーレス(笑)
もちろん、メールのやり取りだけでは物足りないとか、営業マンは足を棒にしてナンボだろう、という人もいて、そういう人の所へは、これまで通りアポを取って訪問するようにしている。それと、金額の大きな交渉事だと、気分的にメールで済ますのは手抜きのような気がして(笑)、やっぱり客先に出向いたりしている訳だ。
あと、絶対にメールで済ませられない用件、というのもある。うちの会社の商売自体は結構アナクロなので、機械を運んで搬入して据え付ける、なんて仕事がほとんどで、当然そういう仕事はメールでは無理だ(当たり前だ)。あとメールで送れない物、文字通り物体の場合は、自分で届けなければならない(これも当たり前)。それに、いくら仕事があるとはいえ、中にいるわり外へ出る方が好きなタイプでもあるので、別に用はなくても客先へ出向いたりもする。なので、全く外へ出なくてもよくなった、というのではないが、外へ出るのが少なくなった、というのは事実。
営業マンが外回りしなくなると、売り上げが減るのでは、という懸念も無用(と思う)。もともと、うちは狭い業界なので、顧客の新規開拓とかは昔からあまりない。同じ担当先を定期的に訪問する、いわゆるルートセールス(御用聞き、とも言う...笑)がメインなので、メールのやり取りだけで事足りるのも多いのだ。実際、今期に関しては期首目標は順調にクリアしている。来期はどうなるか分からないが(笑)
という訳で、外回りが減り、その分内勤が増えた。この夏は特に多かったような気がする。暑い時期に、外回りは実にツラいものがあるのだが、今年は少し楽をしてしまった(笑) 7月は出張が多かった反動、8月は盆休みの影響、ともいえるが、外回りは例年の半分くらいになったのではなかろうか。ある意味助かるのだが、ひとつだけ問題がある。それは...
上司も同様に社内にいるってことだ(爆)