もう9月だというのにクソ暑い日が続くが、今年の夏は蚊が少ないというか、蚊に刺される事が少ないらしい。言われてみれば、確かにほとんど刺されてない。つーか、ここ何年も蚊に刺された記憶がなく(笑)、年を取ると刺されなくなるのか、となんとなく思っていた。蚊以外の虫に刺されたんじゃないか、と思う事はたまにあるが。で、今年は蚊が少ない、いや厳密には、蚊が少ないと感じる人が多いそうなのだが、その理由は、暑過ぎて蚊も満足に活動出来ないから、なんだそうな。なんと、夏の風物詩である蚊も、今年のような猛暑に於いては、活動が停滞してしまうらしい。いやはや驚いた。あの蚊ですら、暑過ぎるとダメなのだ。あと、水不足の影響で水たまりが少なくなり、繁殖が抑えられてしまった、というのもあるそうだが。
蚊ですら活動が停滞する今年のクソ暑さって、一体何なのか。
という訳で、いきなりだが、最近買ったCDから。

このバンドを知ってる人は、かなりの通とお見受けする^^ あのフォリナーのオリジナル・メンバーである、アル・グリーンウッド(Key)とエド・ガリアルディ(Bs)が、フォリナー脱退後に結成したバンド、スパイズの1stである。確かに、知ってる人は少ないだろうし、聴いた事あるという人はもっと少ないだろう。このバンドについては、僕も知ってはいたけど、実は色々と勘違いしてた(恥) アルとエドがフォリナー脱退後に結成したバンドは”ストーム”という名前で、尚且つ、元ジャーニーのグレッグ・ローリーと共に結成したと思い込んでた。全然違うじゃん。
という訳で、元フォリナーのメンバーによるバンドのデビュー・アルバムな訳だ。1982年発表らしい。何がきっかけか覚えてないが(笑)、最近ふと気になって調べてみたら、今でも入手可能で、思ったより安かったし、買ってみたという次第。 中味としては、まぁ良いのではないでしょうか。要するに産業ロックである。B級感漂うジャケットも含めてね(笑) 収録曲は10曲、どれもキャッチーで分かりやすい。ハイトーン気味のボーカルも、ギターソロの音色もフレーズも、正に産業ロックだ。キーボードはやや引っ込んでる感じで、そのせいかプログレ風味は薄いけど、なかなか楽しんで聴けます。各曲もうちょっとフックが効いてると、より一般ウケする産業ロックになったかも、という感じ。あと、ボーカルもなかなか良いけど、個性というかアクみたいなのがもうちょっと欲しい。曲作りとボーカルの魅力、この2点がもう少し高いレベルにあれば、ヒットも出ただろうし、産業ロック史(なんじゃそりゃ)に名を残すバンドになれたと思う。惜しいな。そういう点では、フォリナーやジャーニー或いはスティクスあたりはほんと凄い。格が違う。改めて思い知りました(笑)色々難しいよね(苦笑) バラードに頼ってないのは良いと思います、はい。
再発CDは輸入盤で、解説も英語なんで、よく分からないけど(笑)、解説の初めの序章みたいな部分に、ジャーニー、REOスピードワゴン、TOTO、フォリナーといった有名どころだけでなく、バランス、ル・ルー、ラバーボーイ、フランキー&ザ・ノックアウツといった渋めの、スパイズと同時期の産業系バンドの名前も見られたりして、嬉しいというか懐かしいというか何というか。確実にマニア心をくすぐってくるのである(笑)
ところで、フォリナーといえば、異論はあろうが1981年の『4』が代表作であるのは、まぁ間違いではないと思うけど、なんと、その『4』のデラックス・エディションが発売される。これだ。正直言うと、この手のデラックス・エディションって、ボリュームや装丁は豪華だけど、中味はう~む、みたいなのが多くて、あまり食指が動く事はないのだが、今回の『4』はなかなか興味をそそる内容だ。CD×4枚+ブルーレイオーディオなんだけど、内訳が、
CD1 『4』2025リミックス
CD2 未発表曲、収録曲のアーリー・バージョン、オルタネイト・バージョン
CD3 インストゥルメンタル・ラフ・ミックス
CD4 ライブ音源(4ツアー、1981-81)
何故、リミックスだけで最新リマスターがないのか、大いに不満(笑)。けど、未発表曲にはめちゃ興味あるし、インストはどうでもいいが、CD4のライブ音源も注目。『4』発表時のツアーの音源というのがよろしい。15曲収録されているうち6曲が『4』からの曲というのもいい。確か、このツアーにはレコーディングにも参加したトーマス・ドルビーも参加してたはずで、そのプレイが聴けるのも貴重では(ミック・ジョーンズがトーマス・ドルビーに惚れ込み、フォリナーのメンバーに勧誘したが断られた、というのは有名な話)。
という訳で、興味津々である。発売はもうすぐ。日本盤はなく輸入盤のみの販売らしいけど、アマゾンあたりでは意外とお安くなってるみたいだし(笑)、悩んでいるところなのだ。
ま、これを機に、『4』だけでなく、『プロボカトゥール』や『インサイド・インフォメーション』のポーナストラック付きリマスター再発にも、20年くらいずっと期待してるが一向に出る気配ないので、そこいらもよろしくお願いしたい(誰に言ってるんだか)。またフォリナーの未発表といえば、前にも書いた記憶あるが、『プロボカトゥール』の前に、トレバー・ホーンと組んで何曲かレコーディングしたけどホツになった、という音源があるらしい(捨ててなければ、だけど^^;)ので、そちらの蔵出しにも期待したい。
蚊も弱る猛暑も徐々に治まっていくと思うが、30度以下になると、蚊も元気に活動し始めるらしいので、要注意だね(笑) でも、まだまだ猛暑は続くと言われてる中、近頃セミの声が目立たなくなり、その代わり、夜になると秋の虫たちが鳴き始めている。自然というのは本当に凄い。聞いた話だけど、アメリカでも秋になると虫が鳴くのは日本と同じだが、アメリカ人にとっては虫の鳴き声は単なるノイズでしかないらしい。感性の違いなんだろうけど、秋の虫の鳴き声が楽しめないとは、なんとまぁ勿体ないことか。日本人に生まれて良かったと思う今日この頃。