日々の覚書

MFCオーナーのブログ

Jewel Box

2020年12月31日 18時01分53秒 | 与太話

さてさて、いよいよ2020年(令和2年)も、あと数時間で終わりである。皆さん、年越し蕎麦の用意は出来ましたか?(爆)

年の瀬ではあるが、最近これ買った。

エルトン・ジョンの『ジュエル・ボックス』、CD8枚組のボックス・セットである。年末年始にゆっくり聴こう、なんて思ってたけど、まだ聴いてない(苦笑) で、その中味はというと、

ディープ・カッツ(エルトン自選のお気に入り曲)×2枚
レアリティーズ(デビュー前後の未発表デモなど)×3枚
Bサイズ(シングルB面曲、もちろんオリジナル・アルバム未収録音源)×2枚
アンド・ディス・イズ・ミー(自伝『ME』に登場する曲たち)×1枚

曲目はこちらでご確認下さい^^;

これでトータル8枚。かなりのボリュームである。なんといっても、一番の目玉は、エルトンがバーニーと組んで曲作りを始めた頃のデモ音源であろう。これだけの数の未発表曲がある、という事がとにかく凄い。当時のエルトンとバーニーはアイデアが尽きる事はなかったのだろう。まだ聴いてないけど^^;、未発表デモとはいえ、クォリティの高い曲たちに違いない。

ただ、反面、何故今この未発表デモを公開したのだろう、という疑問はある。なんだかんだで50年前の音源だ。これまでに発表するチャンスはあったはずだし、その方が素直に喜んで買ったと思う。正直言うと。今回一番嬉しいのは、Bサイズ×2枚である。

でも、あーだこーだ言っても、エルトンである。いわゆるベスト盤でもなく、キャリアを俯瞰するボックスセットでもない。言うならば、映画『ロケットマン』、自伝『ME』とセットで、エルトンの人生を振り返るアイテムなのかもしれない。自伝映画、自伝本、そして自伝CDって感じかな(笑) ゆっくり楽しませて頂きます^^

このボックス、輸入盤の国内盤仕様だが、この種のボックスセットがそうであるように、装丁が素晴らしい。

ケースの中に超豪華ブックレット。

 

ブックレットの中味。エルトンによる各曲のコメント入り。

日本語版ブックレット。かなり厚い。

こちらが自伝『ME』。まだ全部読んでない^^;

と、デビュー50周年を過ぎたエルトンだが、自伝もいいけど、まだまだ元気で頑張って活動を続けて欲しい。ツアー引退宣言をしたけど、その理由は、息子たちをサッカーの練習や試合に連れて行ってやりたいから、という実に前向きなものであるくらいで、エルトンはまだ老け込んだ訳ではない。たまにでいいので、新作出してくれると嬉しいです。

ところで、2020年といえば、全くの私事で申し訳ないが、実は我々夫婦は結婚10年目だったのである。早いものだ。妻をはしめ、本当に皆さんにお世話になりながら、ここまで来る事が出来ました。今後とも、よろしくお願い致しますm(_ _)m

で、結婚10年目は、錫婚式(アルミ婚式)なのだそうな。なので、記念品は錫器にした。

それにしても、2020年(令和2年)は、文字通りコロナに明け暮れた一年だったけど、我々にとっては10周年と同時に、一年間で一度も医者にかからなかった、という珍しい年でもあった。病気・風邪・怪我はもちろん、歯医者や目医者にすら行ってないのである。医療費ゼロ(笑) コロナ感染防止対策の恩恵とも思えるが、来年以降も、この無病息災をキープしたいもの(笑) 皆さんも、健康には気をつけて下さいませ。

という訳で、本年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致しますm(_ _)m

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食糧

2020年12月29日 09時05分59秒 | 音楽ネタ

スクリッティ・ポリッティの事は、昔も今もほとんど知らない。このアルバムが出た当時も、名前くらいしか知らなくて、打ち込みシンセポップみたいなものと思っていた。ま、当たらずも遠からず、といった感じかな(笑) 打ち込みシンセポップには違いないが、思ってたよりファンキーだった。

先日ネタにしたジョン・アンターソンと同じく、このアルバムも1988年当時FM大阪でヘビロテで、何度か聴いているうちに買ってしまった(笑) 打ち込みではあるが、サウンドの印象はクールなファンク、けどグリーン・ガートサイドのボーカルが頼りないというか、小さな声で歌うというより呟いてる感じで、ほんとデジタルな肌触りのファンク、といった雰囲気である。このグリーン・ガートサイドという人、ライナーの写真とか見ると、ほっそりしたイケメンて感じで、明らかに肉体派ではなく、迫力ある歌を聴かせるようには見えないのだが、後に、彼がステージで歌ってる写真を見たら、意外と筋骨隆々だったので、訳分からなくなった記憶がある(笑)

そんな訳で、サウンドもボーカルもクールな雰囲気のアルバムだが、何度か聴いてるうちにハマってしまうものがある。頼りなげなボーカルも、気がつくと癖になってる感じ(笑) 曲の出来も良いし、なかなかの好盤だ。ライナーにもあるが、スクリッティ・ポリッティはデビュー以後、独特の解釈でブラック・ミュージックを追求しており、この『プロビジョン』の前作にあたる『キューピッド&サイケ85』は、打ち込みファンクの名盤らしい。それを見て興味を覚えたので、後に『キューピッド&サイケ85』を聴いてみたが、特に良いとは思えなくて、それきりレコード棚に突っ込んだままだ。今聴いてみたら印象は違うのだろうか。

スクリッティ・ポリッティは、グリーン・ガートサイドのソロ・プロジェクトのような形で、現在も活動を続けているらしい。デビューから現在までに出したアルバムは5枚だけだそうで、大変な寡作である。ボストン以上(笑) 『プロビジョン』が出た頃も、知る人ぞ知る存在みたいだったけど、それは今でも変わらないようだ。そのアルバムたちも、現在入手困難みたいで、80年代を代表する存在とは言い難いが、このまま知る人ぞ知るバンドで終わってしまうのも残念だな。

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City Of Angels

2020年12月28日 14時49分26秒 | 音楽ネタ

イエスでお馴染みのジョン・アンダーソンは、バンドの活動と並行して、ソロ活動も行っていて、それなりの評価を受けているようだが、このアルバムについてはどうだろう。語られる事も少ないのではなかろうか。かなり熱心なファンでないと、このアルバムの存在さえ知らないかもしれない。

『In The City Of Angels』1988年発表。この時期、ジョン・アンダーソンにとってはちょっとした激動期だった。1987年のイエスのアルバム『ビッグ・ジェネレイター』の評判がイマイチで、元々クリス・スクワイアとトレバー・ラビン主導によるイエスに不満だったジョン・アンダーソンは脱退を表明する。当時、公式にそういう発表があったのかどうか、今となっては覚えてないが(笑) その後、ジョン・アンダーソンは、イエス黄金期のメンバー、すなわち、リック・ウェイクマン、スティーブ・ハウ、ビル・ブラフォードと共にABWH(アンダーソン、ウェイクマン、ブラフォード、ハウ)を結成して、黄金期イエスの再現を目指したアルバム『閃光』を1989年に発表、ツアーも行った。そんな時期、『ビッグ・ジェネレイター』と『閃光』の間に、ジョン・アンダーソンは、ソロ・アルバムも制作していたのだ。なんと精力的だったことか。

ロサンゼルスの事を”City Of Angels"と呼んだりするが、この『In The City Of Angels』も、やはりロサンゼルスで、スチュワート・レビンのプロデュースのもと、デビッド・ペイチ、ジェフ・ホーカロといったTOTOのメンバーや、ラリー・ウィリアムス、ジョン・ロビンソン、ポール・ジャクソンJr.といった人たちをバックに配して録音されている。ジョン・アンダーソンとLA或いはTOTO、という組み合わせが、のけぞる程に意外であったが、実際に聴いてみると、それほどミスマッチ感はない。どんな曲でも、ジョン・アンダーソンが歌えばイエスになる、とファンが言うのを聞いた事があるが、そういう意味ではジョン・アンダーソン本領発揮、という感じの内容であり、イエスでもTOTOでもない、間違いなくジョン・アンダーソンのアルバムである。LPの帯にデジタルサウンド云々と書いてあるが、確かにシンセの比重は高いけど、打ち込みではなさそうで無機質な感じはないし、ジョン・アンダーソンの歌との相性も悪くない。良いアルバムではなかろうか。

このアルバムが発売された頃、僕は大阪に住んでいた。まだ若造で、もちろん初めての転勤で、何もかも新鮮に感じられた時期だった。毎日、営業車で走り回っていたが、大阪の営業車はFMが聴けたので(前任者が自費で取り付けたらしい)、いつもFM大阪を聴いていた。そこで、この『In The City Of Angels』がよくかかっていたのである。特に、シングル・カットされたかどうか覚えてないが、A面トップの「Hold On To Love」がヘビロテだったような。確かに、ジョン・アンダーソンのイメージとは違う、軽やかなサウンドであったが、何度も聴いてるうちにLPを買ってしまった(笑) こういうの実は多いのだ。FMで聴いて気に入って買ってしまうというパターン。気のせいか、FM大阪は独特の雰囲気があって、選曲も東京とは違っていたように思えた。FM大阪の影響で、よう知らんけど買ってしもた、というのが実は結構ある(笑) ゴンチチなんかもそうだな(笑)

ジョン・アンダーソンは、後のインタビューで、LAのミュージシャンとの仕事は刺激的で、色々勉強させて貰った、とフツーに語っていたが、それなりに刺激を受けたのは事実らしい。その経験が翌年の『閃光』に結実したのかどうか、は分からないけど(笑)

余談だが、1987年の『ビッグ・ジェネレイター』、1988年の『In The City Of Angels』、1989年の『閃光』、この3枚とも、アルバムの最後は、アコギ或いはシンセをバックにジョン・アンダーソンが歌う曲で締めくくられている。『ビッグ・ジェネレイター』のラスト「Holy Lamb」は一応バンドっぽい音になってるけど、他の収録曲とは違って、なんかソロ曲みたいな雰囲気だし。単なる偶然かもしれないが、ジョン・アンダーソンが意図的にやったのだとすれば、この3枚は実はセットで3部作なのかも、なんて思えてしまう(笑) 内容もコンセプトも異なる3枚が、ラスト曲のせいで結局似たような印象を与えているのであれば、これはこれで凄い。ジョン・アンダーソン恐るべし(笑)

さらにどうでもいいことだが(笑)、『閃光』でのクレジットは、前述した通り、アンダーソン・ウェイクマン・ブラフォード・ハウ、と、よくある、メンバーの名前を並べたバンド名となっているが、この場合、名前の順番とか、どういう基準で決めているのだろうか? 実は昔から不思議なのだ(笑)

この後、ジョン・アンダーソンはイエスに復帰し、メンバー変遷がめまぐるしい中で活動を続けるも、どういう訳かイエスを解雇されてしまい。ジョン・アンダーソンがいなきゃイエスは呼べないだろう、なんて思ってたら、なんとトレバー・ラビン、リック・ウェイクマンと組んで、ツアーしたりしてたらしい。トレバー・ラピンと再び組むとは思わなかったので、かなり意外だった。相変わらず、ヘンな人である。

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スチュワートとガスキン

2020年12月06日 19時24分44秒 | 音楽ネタ

なんとなくぼんやりとレコード棚を眺めていて(これだけでも相当怪しい行為だが)、あ、こんなレコードも持ってたんだ、忘れてたよ、しばらく聴いてないしなぁ、なんて感慨にふけってしまう事が時々ある。今回のネタも、そんな一枚(笑)

デイブ・スチュワート&バーバラ・ガスキンの『シングルス』。1987年発売。正に知る人ぞ知るレコード。僕は1986年に買ったという記憶があったのだが、実は1987年だった。ま、どうでもいいことだが(笑)

一応、解説しておくと、デイブ・スチュワートはカンベリー系のキーボード奏者で、エッグ、ハットフィールド&ザ・ノース、ブラフォードといったバンドで活躍した後、バーバラ・ガスキンとデュオを結成。ガスキンもカンタベリー系のシンガーで、スパイロジャイラ、ハトフィールド&ザ・ノースなどで活動していた人だ。この二人によるシングル曲を集めたのが、この『シングルス』で日本編集盤。1981年から1986年頃までのシングル6曲のA面曲とB面曲が収録されている。

スチュワート&ガスキンは、1981年に最初のシングル「涙のパーティ(ご存知レスリー・ゴーアのカバー)」が全英No.1となり、その後もフォー・トップスやペギー・リーなどのカバーをシングルとして発表した。が、オリジナル・アルバムは作らず、アルバムとしては、この日本編集盤が初であったらしい。ま、海外でもシングル・コレクションくらいしか出てなかったみたいで、彼らがオリジナル・アルバムを発表するのは、1988年になってからだった。さらに驚くべきことに(笑)、スチュワート&ガスキンのコンビは、現在に至るまで解散することなく活動を続けていて、オリジナル・アルバムも5枚程出ているそうな。

当時、デイブ・スチュワートがそんな活動してるなんて全く知らなくて、偶然レコード店で見つけて、驚きのあまり、そのままレジへ持っていったような気がする(笑) イギリスだけとはいえ、前述の「涙のパーティ」をはじめ、ヒットが出てた訳だから、そういう情報が日本にも入ってきていても良かったはずなのに、それまで雑誌等でスチュワート&ガスキンのニュースを見かけた事はなかった。確かにもどちらも一般に知られている人ではなかったし、無理もないかな。ストレンジ・デイズとかフールズ・ゴールドとか読んでれば知ってたかも(笑)

LPは、A面にシングルA面曲、B面にシングルB面曲が収録されており、前述したけど、A面はカバー、B面はデイブ・スチュワートによるオリジナルである。幅広いジャンルから選曲されたカバーもさることながら、オリジナル曲が、意外と分かりやすく聴きやすい曲ばかりで、バックの音もなかなか80’sしてたりなんかして、かなりの聴き物だ。ガスキンのボーカルもくせがなくて良い感じ。今の感覚で聴いても、古臭く感じる事はないと思う。機会があったら是非。

という訳で、スチュワート&ガスキンの『シングルス』なかなか素晴らしい。この二人も大したもんだが、80年代のイギリスのロック界も、今思えば面白かったな。余談だが、僕はこの二人は夫婦だと、ずっと思っていたが、実は全然そんな関係ではないらしい。最近ウィキペディアで確認したら、そんなの一言も書いてなくて、そんなバカな、LPのライナーには書いてあったぞ、と思ってLPのライナーみたら、やはり全然書いてなかった(笑) 30年以上ずっと夫婦だと思ってたよ(笑) ほんと、記憶ってあてにならんな(爆) なので、改めてお断りしておきますが、ディブ・スチュワートとバーバラ・ガスキンは夫婦ではありませんので念の為(分かってるって)

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