日々の覚書

MFCオーナーのブログ

記念

2022年10月30日 17時43分42秒 | 本と雑誌

前にもネタにしたが、レコード・コレクターズが創刊40周年という事で、4号に渡り、60~90年代までの各ディケイドごとのベスト・アルバム200を選出していたのは皆さんご存知の通りで^^;、その後、なんと、その各ディケイドごとに選出された200枚×4=800枚をノミネート作として、その中から60~90年代の40年間のロック・アルバム200を改めて選出する、という企画を、レココレは臨時増刊号でやってしまったのである。ま、なんというか、意味のある企画なのかどうか、さっぱり分からないが(笑)、なんだかんだでこういうの好きなので、つい臨時増刊号も買ってしまった(爆) ま、とにかく、40周年おめでとうございます(遅)

これも言ったかな、この臨時増刊号では、レココレのライター諸氏が選出したベスト・アルバム200を紹介するのみならず、読者投票によるロック・アルバム200も掲載されている。↑と同じように、既に発表された各ディケイドごとの200枚×4=800枚を候補として、その中から20枚を選んで投票する、というものだ。一応、各々1位から20位まで順位を付けて投票し、編集部で、1位=20点・2位=19点....20位・1点と集計して、合計得点で順位を決める、というシステム。

という訳で、毎度の事ながら(笑)、その結果を紹介させて頂く。いつもは10位までだけど、今回は記念なので(笑)、20位までご覧頂きます。まずは、レココレのライター選出のロック・アルバム上位20枚。

1位・・・ペット・サウンズ/ビーチ・ボーイズ
2位・・・ベルベット・アンダーグラウンド&ニコ
3位・・・ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク/ザ・バンド
4位・・・追憶のハイウェイ61/ボブ・ディラン
5位・・・クリムゾン・キングの宮殿/キング・クリムゾン
6位・・・リメイン・イン・ライト/トーキング・ヘッズ
7位・・・サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド/ビートルズ
8位・・・勝手にしやがれ/セックス・ピストルズ
9位・・・狂気/ピンク・フロイド
10位・・アー・ユー・エクスペリエンスド/ジミ・ヘンドリックス
11位・・彩/スティーリー・ダン
12位・・レッド・ツェッペリンⅣ
13位・・ネバーマインド/ニルバーナ
14位・・オデッセイ・アンド・オラクル/ゾンビーズ
15位・・リボルバー/ビートルズ
16位・・マーキー・ムーン/テレビジョン
17位・・屈折する星屑の上昇と下降そして火星から来た蜘蛛の群れ/デビッド・ボウイ
18位・・ブロンド・オン・ブロンド/ボブ・ディラン
19位・・ジョンの魂/ジョン・レノン
20位・・オール・シングス・マスト・パス/ジョージ・ハリスン

各ディケイドで1位になったアルバムは4枚共ランクインしてる。つーか、この20枚うち17枚までが、各ディケイドのランキングで上位10枚に入ってて、例外は、15位のビートルズ、17位のボウイ、18位のディラン、の3枚。順当と言えば順当。60年代~70年代のアルバムが20枚中18枚を占める、というのはライター諸氏の年齢等を考えると当然。けど、以前とは違う評価のアルバムというのもあって、14位のソンビーズなんてかなり意外。多分、前回レココレ25周年のランキングでは、こんな上位にいなかったはずだ。これはライターも認めていて、出た頃は評判にならなかったけど、時間が経つにつれて評価や人気が上がる作品やアーティストというのは、やっぱりある。それにしてもゾンビーズとは...昔、ネット仲間のイアラさんが、この『オデッセイ・アンド・オラクル』を大絶賛してて、あの頃は入手困難だったのか、知り合いに音源を配りまくっていた。実は僕も貰って聴いた。確かに良かった。イアラさん、元気かな?^^ 

レココレのライターは、このゾンビーズと共に、『ペット・サウンズ』も80年代以降評価が高まったアルバムと言っているが、それはどうなんだろう。僕が20才頃に買った北中正和とかまち潤共著の『ロック名盤ガイド100』という本で既に『ペット・サウンズ』は紹介されていた。CD時代になってから、レコード会社が再発するようにプッシュし始めたのでは、という気がするが。

で、思い出したが、それに絡んで少々マニアックな話があって、たぶん90年代初頭の事と思うが、東芝EMIが60~70年代のアルバムを廉価で再発した時、『ペット・サウンズ』にボーナス・トラック1曲を追加した。それは日本盤のみの仕様で、本国の許可を取っていなかったらしく、後で回収命令が出て、ボートラ付きは廃盤となったが、何枚か市場に出たので、回収前に買った人はレア盤ゲット出来てラッキー、という話^^実際、高値がついたらしい。

続いては、読者投票による上位20枚。

1位・・・アビー・ロード/ビートルズ
2位・・・クリムゾン・キングの宮殿/キング・クリムゾン
3位・・・狂気/ピンク・フロイド
4位・・・サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド/ビートルズ
5位・・・レッド・ツェッペリンⅣ
6位・・・ザ・ビートルズ/ザ・ビートルズ
7位・・・ペット・サウンズ/ビーチ・ボーイズ
8位・・・屈折する星屑の上昇と下降そして火星から来た蜘蛛の群れ/デビッド・ボウイ
9位・・・ホテル・カリフォルニア/イーグルス
10位・・レット・イット・ブリード/ローリング・ストーンズ
11位・・いとしのレイラ/デレク&ザ・ドミノス
12位・・リボルバー/ビートルズ
13位・・つづれおり/キャロル・キング
14位・・ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク/ザ・バンド
15位・・彩/スティーリー・ダン
16位・・フィルモア・イースト・ライブ/オールマン・ブラザーズ・バンド
17位・・ヨシュア・トゥリー/U2
18位・・ジョンの魂/ジョン・レノン
19位・・追憶のハイウェイ61/ボブ・ディラン
20位・・明日なき暴走/ブルース・スプリングスティーン

ライター選出と被ってるのが11枚、なんというか、似てるようでそうでもない内容だけど、順当には違いない(笑) 80年代以降の作品がU2の1枚のみ、というのを見ても、レココレのライターと読者は、年齢・嗜好が近いのは間違いないと思われる。もっとも、同じデータを元に選定してるんで、結果が似るのは当たり前と言えば当たり前(笑)

ところで、実は僕もこの読者投票に参加してるのである。初めての経験だが、レココレのノミネート作800枚の中から、自分が選定した『MFCオーナーの歴代最高のアルバム500選(未公開・笑)』にランクインされているアルバムを順に20枚ピックアップした。その結果がこれ。

1位・・・オペラ座の夜/クイーン(65位42位
2位・・・狂気/ピンク・フロイド(9位3位
3位・・・ギター殺人者の凱旋/ジェフ・ベック(92位63位
4位・・・チューズテイ・ナイト・ミュージック・クラブ/シェリル・クロウ(圏外圏外
5位・・・アビー・ロード/ビートルズ(61位1位
6位・・・ライブ・イン・ジャパン/ディープ・パープル(188位51位)
7位・・・リオ/デュラン・デュラン(圏外圏外
8位・・・ロンリー・ハート/イエス(圏外圏外
9位・・・ドント・ドリーム・イッツ・オーバー/クラウデッド・ハウス(圏外圏外
10位・・ボリューム・ワン/トラベリング・ウィルベリーズ(圏外198位
11位・・スティール・ホイールズ/ローリング・ストーンズ(圏外184位
12位・・スターズ/シンプリー・レッド(圏外圏外
13位・・幻想飛行/ボストン(圏外59位
14位・・時の流れに/ポール・サイモン(圏外170位
15位・・虹を翔ける覇者/ブラッモアズ・レインボー(圏外150位
16位・・ヒステリア/デフ・レパード(圏外101位
17位・・VS/パール・ジャム(圏外圏外
18位・・明日に架ける橋/サイモン&ガーファンクル(162位80位
19位・・屈折する星屑の上昇と下降そして火星から来た蜘蛛の群れ/デビッド・ボウイ(17位8位
20位・・バンド・オン・ザ・ラン/ホール・マッカートニー&ウィングス(圏外36位

まぁ、見事に違うわな(笑) (  )内の数字は、臨時増刊号に於ける順位で、赤がレココレライター、青が読者投票。お気づきになったかと思うが、レココレ・読者・MFCオーナーいずれのランキングでもトップ10に入ったアルバムが1枚ある。そう、ピンク・フロイドの『狂気』だ(レココレ9位・読者3位・MFCオーナー2位)。これこそが、誰もが認める真の名盤と言っていいのではなかろうか(爆) それ以外はてんでバラバラ(笑) ま、それが面白いのであって、前から言ってるけど、誰にもその人なりの名盤があるもので、それを皆で見せっこすると楽しいだろうな(笑) そういう、どーでもいい事をあーだこーだ議論すると、酒も進むかと(爆)

『MFCオーナーの歴代最高のアルバム500選』近日公開予定です。乞うご期待(いねーよ)

ところで、僕もレココレの読者が選ぶロック・アルバム200に投票したのだが、その際、投票者は1位に選んだアルバムについてコメント(1位に選んだ理由)を書けるようになっている。で、もちろん僕も『オペラ座の夜』に関するコメント付きで投票した訳で、場合によっては掲載されるかもしれません、という事だったのだが、なんと、臨時増刊を買って見てみたら、僕のコメントが掲載されているではないか。予想してなかったので、なんだか嬉しい^^

わざわざ塗りつぶす必要はなかったのかもしれないが、ここに僕の本名が印刷されています(笑) ご存知の方はご存知ですね(笑)

還暦のいい記念になりました(笑) ありがとうございます。

しかし、何故僕のが採用されたのだろう? 内容が良いから、と言いたいが、そんな事はあるまい(爆) もしかすると、『オペラ座の夜』を1位にした人はいなかった、つまりコメント書いた人は僕以外にはいなかった、とか。ま、そんなとこかも(笑)

記念と言えば、ユーミンこと松任谷由実も今年デビュー50周年らしい。凄いな。それを記念して、『ユーミン万歳!』というベスト盤が出ている。3枚組50曲。早速買って聴いてみたが、改めてユーミンの凄さに恐れ入ってしまった。本当にこの人は凄い。近いうちに、当プログでもユーミンについて書かせて頂こうと思ってますので、お楽しみに(いねーよ)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニュートラル・ミルク・ホテル

2022年10月16日 00時09分18秒 | 音楽ネタ

いやはや、今年も早いもので、もう10月半ば、プロ野球日本シリーズ出場チームも決定した。去年と同じ、ヤクルトとオリックスの対戦だ。両チームの関係者及びファンの皆さん、おめでとうございます。シリーズ史上1・2を争う名勝負となった(個人の見解です。笑)昨年のシリーズの再現なるか。実に楽しみだ。

セ・リーグ優勝及びクライマックス・シリーズ勝ち抜けのヤクルトだが、今年は早い時期から独走態勢に入り、一時期は他の5チームが全て勝率5割以下、という一強5弱状態だった事もあって、余裕の優勝といったところだろう。パ・リーグは混戦で、制したのは結局投手力に勝るオリックスという結果になったが、1位のオリックスと2位のソフトバンクが共に76勝65敗勝率5割3分9厘、というのは珍しいというか何というか、全く記憶がない(実際、史上初らしい)。直接対決の結果でオリックスの優勝という事になったが、クライマックス・シリーズの結果次第では、ひっくり返る可能性もあった訳で(直接対決の結果だけの話)、ま、一体どうなるのだとやきもきしてたのだが(笑)、結局オリックスに軍配が上がった。日本シリーズ頑張って下さい。去年の雪辱に期待してます。

という訳で、ちょっと間が空いてしまったが^^;、最近買ったCDから。

In The Aeroplane Over The Sea/Neutral Milk Hotel

ご存知の人はご存知なのだろうか。ニュートラル・ミルク・ホテルというバンドの2ndアルバムらしい。1997年に出ていたそうな。全く知らなかった。

このアルバムを知ったのは、以前当ブログでも紹介した、レコード・コレクターズの「90年代のロック・アルバム200」で、112位にランクインしていたからである。前述したように何も知らないのだが、レビューを見ていて、なんとなく気になるものがあった。ジャケットにもミョーに惹かれたし。

それからしばらくして、これまたここでも紹介したローリング・ストーンの「The 500 Greatest Albums Of All Time」にも、このアルバムがランクインしてるのに気がついた。376位である。正直なところ、意外と高い。このアルバムはもしかして、隠れた名盤なのか。ちなみに、1つ上の375位はグリーン・デイの『ドゥーキー』だった(だから?)

ま、そんな訳で、摩訶不思議なジャケットと共に、このアルバムが気になって仕方なくなってしまったのであった(笑) レココレとローリング・ストーンの両方のレビューを見てみると、割と似たような事が書かれていて、察しがつくとは思うけど、いわゆるインディーズであり、バンド形態にはなっているものの、ジェフ・マグナムというリーダーの嗜好でアルバムは作られており、要するにソロ・プロジェクトみたいなものらしい。こういうのは、90年代以降のインディーズでよく見られたパターンではないかと^^; このアルバムのコンセプトには、『アンネの日記』と『ベット・サウンズ』が大きな影響を与えており、つーか、リーダーはここいらに思い入れが強いらしい。相当内省的というか、内に籠もったマニアックな世界なのだろうな、と想像してしまう訳だ。

と、前置きが長くなったが、ついに我慢出来ずに聴いてみた。とうの昔に廃盤で入手困難、と聞いていたが、アマゾンには新品の在庫(再発されてたらしい)があったし、メルカリ等にも出品されているので、手に入れるのは別に難しくはなかったけど、隠れた名盤という評価のせいか、中古でもややお高め(笑)

で、肝心の中味だが、ジャケット同様摩訶不思議な世界(=一般受けはしない)ではあるものの、全体的にアコースティックな雰囲気でまとめられたサウンドもシンプルなメロディの収録曲も、それほど難解というかマニアックではなく、なかなか聴きやすい。ブラスも導入されているが、言葉は悪いがちんどん屋みたいな感じで、曲の雰囲気にフィットしていてよろしい。この手の音楽は、歌詞が重要なのだと思うが、歌詞が分からなくも、このアルバムの世界観みたいなものは伝わってくる。鮮烈な幼児体験というのが根底にはあるのだろうか。

という訳で、摩訶不思議だけどジャケット同様病みつきになりそうな世界でもある。興味を覚えた方は是非^^; しかし、内容はともかく、こういうアルバムが今評価されている、というのが凄いというか興味深いというか。聞いた話だと、2000年以降にデビューしたバンドの中には、このアルバムに大きく影響されているのも多く、そういう若者に評価された事で広く知られるようになり、時代に埋もれずに生き残る事が出来た、という事らしい。う~む、この世界では、何がどうなるか分からんな。

Imperfect Circle/Hootie & The Blowfish

これも以前紹介したが、目下のところ、フーティー&ザ・ブロウフィッシュの最新作。彼らは、2008年頃から活動を休止していたが2018年に復活、本アルバムは復活第一弾となる。なかなかの力作と言ってよかろう。

このアルバムでは、シェリル・クロウでお馴染みのジェフ・トロットをプロデューサーに迎え、何曲かで彼と共作もしていて、新生面を打ち出そうとしたのだろうと思うが、そのせいか、今までになくソリッドでタイトな印象。ただ、曲自体はいつものフーティー調で、特に新機軸は感じられない。ま、そういうバンドなんだから別にいいんだけど^^; ま、ファンが期待する内容にはなってると思う。逆に、そういうのが気に入らない人からは、評価が低いバンドな訳だ。仕方ないかな(笑)

ま、僕なんかも、フーティーのルーツに根ざしたサウンドが好きなので、別に新しい事をやって欲しいとは思わない。良い曲を作ってダリアス・ラッカーのボーカルを中心に良いサウンドを聞かせてくれたら満足。このスタイルのままで良いから、長く続けて欲しいと思うのであります^^;

ところで、ご存知の人も多いと思うが、クイーンの1989年の名盤『ザ・ミラクル』のデラックス盤が出るそうな。CD5枚・LP1枚・DVD1枚から成るコレクターズ・エディションは本編の他、未発表音源(初公開音源含む)を集めた「ザ・ミラクル・セッションズ」やアルバム未収録音源を収録した「オルタナティブ・ミラクル」といったディスクが魅力だが、例によってインスト集やインタビューCDには興味なし。CD2枚のデラックス・エディションは、本編と「ザ・ミラクル・セッションズ」という構成なんだそうで、これに「オルタナティブ・ミラクル」を加えた3枚組バージョンを是非出して欲しいもの(笑)

5年程前だっと思うが、『世界に捧ぐ』のアニバーサリー・エディションが出た時、本編のリマスターと未発表テイク集の2枚組で発売してくれないかな、と今回と同じような事を言っていたが(笑)、長い間知らなかったけど、2枚組仕様バージョンが出ていた。気づいたのが遅かったので買ってないが(笑)、今回も同様の展開に期待したい(爆)

今回の『ザ・ミラクル』デラックス・エディションの「ザ・ミラクル・セッションズ」収録の「フェイス・イット・アローン」という曲が、シングル・カットと言うか何と言うか、日本では配信のみでリリースされるらしい。マジで、配信のみっての止めてくれないかな。本国ではCD出てるのに、日本では配信だけ、というのも結構ある。困ったものだ。しかし、そのクイーンの「フェイス・イット・アローン」だが、完成品になってるのだろうか? フレディが“フェイス・イット・アローン”とだけ歌う10秒程度のバージョンしか聴いてないもんで、なんだか心配だ(笑)

でも、配信だけでも発売されるだけマシなのかも。『ザ・ミラクル』デラックス・エディションのちょっと前に、ロジャー・テイラーのライブ盤も出たのだが、これ、現時点で日本発売なしである。本国のオンライン・ショップで購入は可能らしいが、クイーンのロジャーだよ。日本発売なしってどういう事なんだよ。失礼な。ユニバーサルは一体何考えてるのか。責任者出てこい!(爆)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする