日々の覚書

MFCオーナーのブログ

く、く、くせになるかも...^^;

2007年01月30日 23時37分09秒 | 音楽ネタ

Atmojo

去る1月28日、京都・北山のMOJO WESTで、かねてから予告していた通り(笑)『Producer's Night 1st Anniversary Special 産業ロックだよ!全員集合!!』の第一回が開催された。我々FOREFINGERも参加したこのイベント、予想以上に盛り上がって幕を閉じたのである。詳細については、出演者の皆さんが、それぞれのブログでレポを書いてるので、そちらを参照して下さい(笑)下記にてご覧頂けます。

http://yk-toko.de-blog.jp/yktoko/2007/01/post_f6cb.html
http://yaplog.jp/imagination/archive/1513
http://ninja.asablo.jp/blog/2007/01/29/1146679
http://plaza.rakuten.co.jp/brenda0928/diary/200701290000/
http://samone.blog27.fc2.com/blog-entry-25.html
http://neo-para.cocolog-nifty.com/issi/2007/01/at_mojo_west_5251.html
http://yotatei.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/cheek_to_lip_8c22.html

さて、一回目の出演は、

Mad Peach
Cheek to Lip(as Cheap Trick)
E. F. T(as Journey)
FOREFINGER(as Foreigner)
T. I. M(as Boston)
Bon VoJi(as Bon Jovi)

以上6バンドで、トップバッターを務めたMad Peachを除いては、みな産業ロックのコピバンな訳だが、どれも結成して日が浅いとはいえ(Cheek to Lipは、よたろう帝国の選抜メンバーによるバンドなので、活動長いけど)、BBAでもお馴染みの腕もキャラも立つ人たちによるバンドなんである。そんな中で我々FOREFINGERは、もう結成してから4年以上に渡って活動を続けてきている訳であって、そのキャリアで十分対抗出来るのだ、なんて思うはずもなく(爆)、そんな凄腕バンドたちに負けないようにするにはどうすればいいのか...そうだ、演奏で勝てないのならコスプレだ!、と考えたかどうか定かではないが(爆)、この日のFOREFINGERは、特に打ち合わせた訳でもないのに、全員がコスプレでステージに立つ、という異常事態となったのであった(爆)

という訳で、冒頭の写真である。フォリナーバンドだけに“ヘンな外国人”になろう、と当日僕は、以前札幌でみょうがさんに貰ったヅラを持参した。出番前、控え室でかぶってみたら案外とウケがいい(違)ので、気を良くして(爆)本番に臨んだ訳だ。最初は、ヅラかぶって眼鏡をはずそうか、なんて考えたのだが、ステージで何も見えないと怖いので(笑)、はずすのは止めた。写真だとそうでもないけど、実際には髪を撫でつけたりしてなかなかイケてたのよ(爆)

で、初体験のヅラだが、実際に演奏を始めてみると、はっきり言って邪魔である(笑) 目の前に髪が垂れ下がってきて、非常に見づらい。元々髪の毛の少ない体質のため、髪が目の前に落ちてくる、なんて経験はほとんどした事がない(爆) それに、口を開けると髪の毛が口に入ってくるのにも閉口した。でも、なんとか無事に演奏を終えることが出来た(と思う)。

コスプレのせいか、客席の反応も良かったようだ(笑) なんとか、他のバンドの影に隠れて演奏した事すら気づかれない事態は回避できたみたい(爆) それより、初のコスプレでの演奏が実に楽しかったのが、自分でも意外(爆) なんか、くせになりそうな気がする今日この頃(爆爆)

考えてみれば、我々FOREFINGERは、実に地味なバンドだった。フォリナーのコピーというのもあるが(爆)、僕をはじめ、メンバーも大人しい人ばかりだし。これまで、見た目をなんとかしよう、なんて試みた事はなかった。でも、人前で演奏する以上、超絶技巧がウリならともかく、やはり観客に見た目のインパクトを与える事も大事だ。フォリナーだけに“ヘンな外国人”、うん、これはなかなか面白いコンセプトである。今後、FOREFINGERはこの路線を追及していく事になるかもしれない(爆) 1月28日はFOREFINGERが一皮剥けた夜だったかも(爆爆)

ま、おそらく、直接のきっかけは、去年8月のライブで、ベースの揺れ名人さんが金髪のヅラをかぶって演奏した事にあるのは、間違いない(笑)

つー訳で、今回のイベントの主催者であるさもさんからも写真を頂いたし、近いうちにメンバーの艶姿の写真付きで、こちらにレポをアップしますので、どうぞ皆さんお楽しみに(笑)

あ、2月12日の第二回もよろしくね。お待ちしてます。 

コメント (31)
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産業ロックへの誘い

2007年01月25日 01時00分30秒 | 音楽ネタ

ちょっとMFCのゲストブックにも書いたけど、こんな記事があった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070123-00000401-yom-soci

う~む、他人事とは思えんな。有名曲を無断で演奏するのが著作権法違反なのは分かってたけど、まさか本当に裁判にかけられて実刑判決とは。アマチュアミュージシャンとして注意せねば。

所で、この記事にあるバーのマスターだけど、何故捕まってしまったんだろうね。さてはチクられた、いや、告発されたか(笑)

さて、いよいよ産業ロックイベントが近づいてきた。MFCでも宣伝してるし、ゲストブックにも告知した。ブログネタにもした。あちこちにご案内のメールもした(笑) でも心配だ。一体どれくらいのお客さんが来てくれるのか。産業ロックだもんなぁ。人気あるような、ないような(笑) ただ、第三者的に見ても、今回のイベント2日間で、これだけ産業ロック系のコピバンが集結するなんて、ちょっと聞いた事がない。見ておいて損はないだろうと思うんだけど...(笑)

前から言ってるけど、「産業ロックって何ですか?」という質問をされる事は多いのだが、反面産業ロックを否定的に捉えている人が多いのも事実だ。ま、人それぞれ好みがあるし、それなりのポリシーもあるだろうから、産業ロックが嫌いな人がいても不思議ではない。ただ、気に入らないのは、好むと好まざるとに関わらず、産業ロック自体が80年代を代表するムーブメントであったのは間違いないのに、それをきちんと検証しようという姿勢を、音楽ジャーナリズムが見せない事だ。これは明らかに怠慢である。そういう、産業ロックを隠蔽しようという姿勢が、知りもしないのに産業ロックを否定する人たちを増殖させているのだ、と僕は思う。

以前、MFCでも産業ロックについて書いた事があって、今回それをコピペしようと思ったのだが、長くなってしまうので(笑)、よろしければ、こちらをご覧下さい。

http://www2.ocn.ne.jp/~jedjex7/oboegaki08.htm#20020316

こんなのもあります(笑)

http://www2.ocn.ne.jp/~jedjex7/file_013.htm

そういう訳で、その産業ロックイベント、しつこいけど宣伝させて頂く(笑) 出来るだけ多くの人に、産業ロックを正しく認識し、その良さを知って貰えたらと思う次第である。

Producer's Night 1st Anniverary Special
産業ロックだよ!全員集合!!

2007年1月28日(日)開場17:00 開演17:15~終演21:00
【出演】
Mad Peach
Cheek To Lip (as Cheep Trick)
E.F.T. (as Journey)
FOREFINGER (as Foreigner)
T.I.M. (as Boston)
Bon Voji (as Bon Jovi)

2007年2月12日(祝月)開場17:00 開演17:15~終演21:00
【出演】
Creamy Taste (as Kiss etc.)
完全尼嗜好 (as Journey)

Dream Boat (as Heart)
The U2 (as U2)
詠時感 (as Asia)
偏脳侍

【料金】
前売り1日:2000円
当日1日 :2300円
2日通し券:3800円


【会場】
京都北山
Mojo west

赤字は、僕が参加しているバンドです(笑)

どうぞ、よろしくお願いします m(_ _)m

1月28日&2月12日は、あなたも産業ロックに酔いしれましょう!(爆)

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納豆ロッカー

2007年01月22日 22時15分57秒 | 与太話

もちろん、趣味の悪いダジャレである。ELPとは関係ない(分かってるって)

いやそれにしても、納豆品切れ事件には驚いた。テレビ番組でダイエットに効果的、と紹介されると、たちまちスーパーから納豆が消え失せ、メーカーが品薄で申し訳ない、と新聞にお詫び広告まで出す騒ぎ。しかも、騒動の元となったテレビ番組自体が嘘を放送していたというのだから、呆れるというかなんというか。なんとも不思議な話だ。テレビで紹介してたからといって、すぐに納豆を買いに走る心理もよく分からんし、また嘘と知りながら嘘を放送するテレビ局も理解し難い。放送する前のネタなんて、別にボツにしたって構わないのではないか、と思うのだが。案外、「納豆はダイエットにいい、と聞いたので、次回のテーマはそれでいこうと思います」なんて企画を出したら通ってしまって、調査を始めたはいいけど、思うようにいかず、けどプロデューサーあたりから「納豆ネタ進んでるか?期待してるぞ」なんて言われて、引っ込みがつかなくなって、結局嘘と知りつつ番組に仕立ててしまった、なんて所なんだろうか。これが4月1日に放送されていたら、シャレで済んだのにね(違)

ま、今回の一件で、一番被害を被ったのは、メーカーと小売店らしい。売れるもんだから、メーカーは増産体制、小売店も大量に仕入れて対応しようとしたが、結局は過剰在庫を抱える事となってしまった。当事者からすると笑えないな。

近頃の健康ブームに乗って、納豆はヘルシー食品として、あちこちで取り上げられている。血液をサラサラにするとか、肌がキレイになるとか、色々な効果があるらしい。そういう「納豆=ヘルシー」という刷り込みがあるだけに、今回の「納豆はダイエットに効果的」というのに、皆一も二もなく飛びついたのだろう。これが納豆ではなく違う食品だったら、これだけの騒動になったかどうか。いや、でも、テレビの力って大きいからなぁ。「韓国海苔を毎日食べれば癌にならない」なんて紹介したら、全国で韓国海苔が売れまくるのだろう。

他府県で囁かれている「関西神話」の中で、最も知られているのは「関西人は納豆を食べない」だろう。しかし、残念ながら、これは事実とは違うようである。僕も、周囲の人たちに聞いてみたが、生まれも育ちも関西、という人でも納豆食べる人は食べる。食べない人もいるけど、関東人だって納豆嫌いはいるので、同じことだ。スーパーでもコンピニでも納豆売ってる。食堂にだって置いてある。近所の回転寿司にも納豆巻がある。ちなみに、納豆品切れ騒動の時、回転寿司でも納豆巻に注文が殺到してるんだろうか、と思って、実際に行って注文してみたけど、ただいま品切れです、と言われるかと思いきや、すぐ出てきた。納豆品切れ現象はスーパーだけの事だったのか。

僕個人は、納豆は好きでも嫌いでもない。積極的に食べる方ではないが、時々食べたくなる事もあるので、そういう時はコンビニで買ってきて食べてる。ただ、納豆そのものはともかく、納豆を使った料理というのは好きではない。納豆巻はまぁいいけど、納豆パスタとか納豆オムレツとか納豆チャーハンとかはねぇ...納豆カレーというのもちょっと...(ちなみに、この人はココイチの納豆カレーが大好物らしい) 納豆はヘンに手を入れず、そのまま白いご飯にかけて食べるのが一番である。

よく、料理番組で、納豆嫌いの人においしく納豆を食べて貰おう、と色々なアイデア料理を紹介してるが、気になる点がある。大抵の番組では、納豆のネバネバを取り臭いを消してから、納豆を料理に使用するのだ。こうして出来上がった、ネバらず独特の匂いもしない納豆料理を食べて、納豆を好きになる人がいる訳なかろう。好きになったとしても、本当の姿を見て好きになったのとは違う。あのネバネバと臭いを克服しなければ、納豆は食べれないのだ。納豆嫌いを直すなら、ひたすら純な納豆を食べさせるしかない。今すぐ納豆を食べさせないとこの子は死ぬでもこの子は納豆が大嫌いなの、という場面であれば、ネバネバも臭いも消して、騙してでも食べさせるしかないと思うけど。

深い考えもなくだらだらと書き始めたネタだけど、納豆ネタって、意外と話が広がるもんだな(笑)

コメント (20)
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ケータイ悲話

2007年01月18日 23時35分59秒 | 与太話

ここしばらく携帯の調子が悪かった。バッテリーがすぐなくなってしまうのだ。そりゃ、使えば減るものだというのは分かってるけど、最近の減り方は尋常ではない。夜中の間に充電して、朝家を出ても下手すると昼頃には、目盛りがひとつ減っていて、昼過ぎには2つ減っていたりする。今日もそうだった。確かに、午前中に何回か電話をかけたりかかってきたりしたけど、昼までの通話時間は送受合わせても、20分なかったはず。なのに、ひとつ減った。午後は会議があったので、バッテリー保護の意味もあり、電源を切っていた。しかし、2時間程電源OFFにしていたにもかかわらず、使い始めたらさらにひとつ減った。そして15時半頃、ついに恐れていた事態が...

つまり、電話中にバッテリーが切れたのである。慌てて公衆電話を探したが、携帯普及のあおりで台数自体が少なくなっているので、なかなか見当たらない。ようやく一台見つけて乏しい小銭を放り込んで再度電話しようとしたが、悲しいかな、携帯のメモリー見ないと電話番号が分からない。仕方なく、会社に電話して調べて貰ったが、その間にもありったけ突っ込んだ10円玉がどんどん減っていく。結局、通話中に切れたのを含めて、公衆電話から4ヶ所に電話して、550円もかかってしまった。トータル10分も会話してないぞ。確かに、遠方から電話したのだが。普段、あまり気にせず電話を使っているけど、通話料金って実は高いのだ、というのが改めて分かった。途中で自販機で缶コーヒー買って小銭を作りながらの公衆電話だった。

携帯の電源は落ちたまま、新幹線で大阪へ戻り、さっそくドコモショップへ。バッテリーがおかしいというと、女性店員がすぐに調べて、「ご覧下さい。バッテリーが膨張してますね」。膨張?なんのこっちゃ、と思ったら、確かにバッテリーが少し膨らんでいる。その女性店員は、僕の携帯から取り出したバッテリーを、カウンターの上でくるくる回してみせながら、「充電が済んでいるのに充電器を抜かなかった場合や、充電中に通話したりした場合、電気がたくさん流れ込んで、バッテリーが膨張してしまうのです。2年未満の場合は無償で交換しますが、充電する時は気をつけて下さいね」と説明し、ついでに「以前は、バッテリーにカバーを付けていたのですが、今は携帯本体を薄くする為、カバーを取ってしまってるのです。抑えつけるものがないので、余計に膨張しやすいんですね」と、技術的な解説までしてくれた。はい、とってもよく分かりました(笑) ただでバッテリーを交換してくれるなら、文句は言いません(爆) 使い方についても、以後十分注意します(爆爆)

という訳で、年に何回かは、携帯が使えないといかに不便か、というのを思い知るのだが、今日はその日だったようだ(笑)

所で、あまり関係ないけど、携帯ショップの女性店員って、顔の造作はともかくとして、なんか派手なのが多くないか? メイクにしても髪形にしても。なんでだろう? 今日行ったショップの店員もそうだった。しかも爪が凄い。ケバい付け爪したのばかりで、仕事しにくくないだろうか、なんていらん心配をしてしまう(笑) 別に、派手でも、態度が悪いとか、説明が理解出来ないとか、何言ってんだか分からないとか、そういうのはなく、きちんと対応してくれるからいいんだけど。けど、ま、なんというか、その...

キャバ嬢みたいなのが多いなぁ、なんて思ったりして(爆) 

コメント (18)
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想い出のアルバム-CAPTURED

2007年01月16日 21時59分26秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Captured

ライブ・エナジー/ジャーニー(1981)

1.マジェスティック
2.消えたあの娘 
3.ジャスト・ザ・セイム・ウェイ
4.バイ・バイ・スージー
5.ライツ
6.僕のそばに 
7.トゥー・レイト 
8.ディキシー・ハイウェイ 
9.フィーリング・ザット・ウェイ 
10.エニタイム
11.ドゥー・ユー・リコール 
12.ウォーク・ライク・ア・レディ 
13.ラ・ドゥー・ダ
14.ラビン・タッチン・スクイージン 
15.ホイール・イン・ザ・スカイ
16.お気に召すまま
17.ブルー・スカイ・パーティ

なぜか僕は、ジャーニー嫌いと思われているようで、今月28日と来月12日に、京都・北山のMOJO WESTで行なわれる『産業ロックだよ!全員集合!!』に、ジャーニーのコピバンで参加する事について、「えっ!ジャーニー嫌いなのに何故?」なんて聞かれたりして、それはそれは困っているのである(笑) そりゃ確かに大ファンという訳ではないが、決して嫌いではない。それどころか、友人にジャーニー・ファンがいたせいもあり、スティーブ・ペリー加入後のアルバムは全て聴いている。ボーカルがスティーブ・オージェリーになってからのアルバムも、ちゃんとチェックしているのだ。生半可なファンよりは、よっぽどジャーニーには詳しいのだよ(爆) と言っても、自分で持ってるのは『インフィニティ』と『エッセンシャル・ジャーニー』だけだったりするのだが(爆爆)

そんな中で、一番聴いたのは、このライブ盤だろう。前述のジャーニー・ファンの友人から、初めて聴かされたジャーニーがこれだった。彼は前年(1980年)のジャーニーの来日公演を見に行って、一気にファンになったらしい。僕はといえば、ジャーニーは名前は知ってたけど、ろくに聴いた事もなく、「ラビン・タッチン・スクイージン」や「お気に召すまま」をかろうじて知ってる程度で、この『ライブ・エナジー(なんとも言えん邦題じゃ)』を聴いて「へぇ、ジャーニーってこんなバンドなんだぁ」と新鮮な驚きがあった。ま、10代の頃は、何聴いても新鮮に感じたんだけどね(笑)

しかし今聴いても、ライブ・バンドとしてのジャーニーを見事にパッケージした、実に優れたライブ盤であると言える。アメリカのバンドとはいえ、ここまで明るく軽やかにハイテンションな演奏を繰り広げるバンドというのも、当時でも珍しかったのではないか。ここで聴かれるテンションの高さは、ある種全盛期のグランド・ファンクに通じるものがある。その原動力は、なんといってもドラムのスティーブ・スミスだろう。よく知らないけど(あれ?ジャーニーには詳しいんだ、とさっき言いませんでしたっけ?)ジャズ畑の出身らしく、そのせいかプレイにミョーな重さがない。しかし、実は技巧派なんだけど、その技巧を前面に出すことはせず、ロック的なノリ重視のドラミングだ。少々走り気味でも、そのまま突っ走って結果としてメンバー全員のテンションを上げていくあたり、イアン・ペイスに似ているかも。音が軽めなのもいい。そのスティーブ・スミスに引っ張られ、ニール・ショーンもこれでもかと弾きまくる。彼が最も生き生きと弾きまくっていたのは、実はこの頃なのではないか、なんて思わせたりもする。ま、弾きまくるとは言っても、ジャーニーはあくまでもボーカル中心のアンサンブルで押すバンドであり、ニール・ショーンはきっちりとまとまった構成の中で弾きまくってる訳で、冗長なソロとは無縁だ。たとえ短くても情報量は豊富なギターソロが、絶妙なスピート感を醸し出す。深みが足りないとか何とか言うヤツには、言わせておきなさい(笑)

アタマの3連発「消えたあの娘」「ジャスト・ザ・セイム・ウェイ」「バイ・バイ・スージー」が、既に圧巻である。インストの「マジェスティック」がテープで流れ(多分)、オーディエンスの期待が最高潮に達する中、スティーブ・ペリーのMCに続き、ドラムの連打に続いてギターリフになだれ込んでいくあたり、いつ聴いてもゾクゾクする。なんてカッコいいんだ。そして「消えたあの娘」へ。この曲、単純な構成だけど、ひとつ踏み外すと立ち直れないという厄介なタイプの曲で、始まってしまったらコースアウトは許されない。ひたすらついていかねばならないのだ。ここで聴かれるジャーニーの演奏も、緊張感たっぷりで、めちゃスリリング。で、あっという間に「消えたあの娘」が終わると、間髪入れず「ジャスト・ザ・セイム・ウェイ」へ。グレッグ・ローリーが歌うこの曲、ややテンポはゆっくりだが、テンションの高さは変わらず。ここで少しペースを落として、再びテンションの上がる「バイ・バイ・スージー」へ。こちらはキメの多い曲だけど、バンド一丸で決めまくる。ギターソロもすごいぞ。もう、この3曲でお腹いっぱいだったりして(爆)

テンション高い演奏だけでなく、スティープ・ペリーも絶好調だし、さりげなくコーラスをばっちり決めてるのも見事。荒っぽいようでいて、決めるとこはしっかり決めてるのだ。演奏の一体感、そこから感じ取れる和気藹々とした雰囲気。技術的にも高水準。思えば、ジャーニーが最もバンドらしかったのは、この頃だったのかもしれない。この後、彼らは『エスケイプ』でアメリカン・ロックの頂点に立つが、『ライブ・エナジー』までのジャーニーに感じられた、やや鈍くさいような連帯感は希薄になってしまった。僕が『エスケイプ』以降のジャーニーを冷ややかな目で見てしまうのはそのせいだ。ジャーニー嫌いと言われるのも、それが原因か(笑)

誤解しないで欲しい。『エスケイプ』も『フロンティアーズ』も素晴らしいアルバムだ。決して僕はジャーニーを否定してるのではない。ただ、「ドント・ストップ・ビリービン」や「セパレイト・ウェイズ」ばかりがジャーニーではない、と言っているだけである。でも、80年代にジャーニーがトップに上り詰める過程で、捨ててきたものも多いと思う。そんなジャーニーが捨ててしまったものが、この『ライブ・エナジー』には詰まっている。だから、僕はこのライブ盤が好きなのだろう。てな事を「トゥー・レイト」や「フィーリング・ザット・ウェイ」や「エニタイム」を聴く度に思うのだ。

そんな想いも込めて、来月12日のMOJO WESTで、我々完全尼嗜好はジャーニーやります。もちろん、このライブ盤からの曲が中心です。是非、皆さんいらして下さいね。

と、ちゃっかり宣伝もするのであった(笑)

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