日々の覚書

MFCオーナーのブログ

リーマン、魂を売る

2008年09月19日 22時31分37秒 | 時事・社会ネタ

今日の夕方、上司がシブい顔で、二枚綴りのFAXを僕に手渡した。

「これ、頼むわ」

何かと思って見ると、そこには「公明党を応援して下さい」の文字が...要するに、公明党が来るべき総選挙を睨んでか、「公明党支持者名簿」なるものをあちこちに配り、名前を記入させているのである。それが、我が社にも回ってきたという訳だ。

もちろん、うちの会社は公明党とは何の関係もない。しかし、我が社の大得意先の一つであるT社が、公明党いや創価学会と密接な関係にある。ってたって、創価学会から仕事貰ってるだけなんだけど(笑) そのT社に対して、創価学会から「今月中に公明党支持者名簿500人集めろ」とか、圧力がかかったのだろう。で、とても自社だけでは集められない、とT社は思って、出入り業者にも協力を依頼したに違いない。FAXは、うちの本社の部長から、送られてきていた。

はっきり言って、我が社は創価学会とは、何の関係もないし、義理もない。別に断っても構わないのだ。しかし、T社からの依頼となると断れない。断る訳にいかない。前述したように大得意先なのだ。我が社のような機械メーカーは、同じ得意先から、毎年定期的に注文を頂く、という事がまずない。機械だから、一度設備すれば10年以上は使えるので、毎年設備を入れ換える社など、ほとんどないのだ。しかし、T社は別。この業界では、全国一ともいえる設備規模を誇り、規模がデカい(台数が多い)だけに、毎年必ず工場内のどこかの機械が更新されている。つまり、我が社はT社から、毎年のように仕事を貰っているのである。T社との取引がなくなったら、倒産とまではいかないが、売り上げガタ落ち、ボーナスだって出なくなるかもしれない。それほど、我が社には強い影響力を持つ大得意先なのである。

そんなT社に頼まれて、どうして断ることができよう。また、うちがT社には逆らえないのと同じで、T社も創価学会には逆らえない。創価学会からの仕事がなくなったら、T社も大変な事になる。ま、倒産する事はないだろうが、間違いなく、会社の規模を半分くらいにしないと、やっていけないだろう。設備も従業員も、大幅に削減しなければならなくなるはずだ。そんな事情も分かっているから、尚更うちとしては断る訳にいかないのだ。なので、本社からFAXで各営業所に、「公明党支持者名簿」に協力するように、とお達しが回っているのである。

僕「自分は、公明党を支持する立場ではないんですけどね」
上司「俺だって、代々自民党だよ」
僕「でも、T社から頼まれては...」
上司「...仕方ないよな...」

という会話を、ボソボソとかわしながら、上司と僕は、名簿に名前を書いたのであった。ああ、なんとリーマン社会は、義理が重たい世界であることか(爆)

という訳で、ささやかな誇りも理念もプライドも踏みにじった公明党を、僕は許さないのである(爆) 絶対、投票してやらないもんね(爆) 

つーか、生まれてこの方、公明党に投票したことは、一度もないんだけど(爆爆)

コメント (11)
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