とにかく、巷の話題はひたすらコロナである。日に日に感染者は増え続けていて、一時期収まりかけたかに見えたが、また増加傾向に転じた。日本はまだ緊急事態宣言は出てないものの、海外の例を見てると、いつどうなるか分からない。日本とは比較にならないペースで感染者・死者が増え続ける欧米に対し、生活習慣・衛生習慣等が全く異なる日本では、爆発的に増える事はないだろう、なんて思ってたけど、ここんとこの勢いは怖い。イタリアみたいにはならないだろう、と個人的には思っているが、どうなのか。一日も早く、この新型コロナウィルスのメカニズムを解明して欲しいもの。ハンパな経済政策なんて後でいいから。安倍総理もあちこちに気を遣わないでいいと思います^^;
ご承知の通り、今回のコロナ騒ぎで明らかになったのは、世界の中国に対する依存度の高さである。影響力の大きさ、と言ってもいい。騒動が収束したら、世界各国は中国との関係を、改めて見直すべきである。もちろん日本もだ。中国が咳をしたら世界中が風邪をひく、という状況を打破しなければならない。進行中の国連の中国化も阻止する必要がある。もっとも、日本は国連を脱退してもいいと思うけどね。
国内外問わず、有名人が感染したというニュースが入ってくると、余計怖くなるが、反面意識を高める効用もあるかもしれない。とにかく、志村けんが心配だ。頑張って欲しい。
それにしても、コロナのおかげで、本来なら報道されるべきニュースが、ほとんど話題にならない。アフリカで数億匹というバッタの大群が発生し、農作物を食い荒らした挙げ句、インド・中国方面へ移動している、という、ある種身の毛もよだつニュースがあったが、その後どうなったのか? また、どさくさに紛れて、慰安婦や南京事件の自虐的史観が盛り込まれた日本史の教科書が、続々と検定に合格してる、という由々しき事態も聞いてる。一体どうなってしまうのか。
という訳で、最近買ったCDから。
イエス、キング・クリムゾンで知られるプログレ界の大御所ドラマー、ビル・ブラフォードは、UK脱退後自分の姓をバンド名にしたブラフォードを結成し(当初はソロ・アルバム制作のつもりが、バンドに発展したらしい)、3枚のアルバムを発表した。この『One Of A Kind』はその1枚目である。メンバーは、アラン・ホールズワース(G、本作完成後脱退)、デイブ・スチュワート(Key)、ジェフ・バーリン(Bs)にブラフォードを加えた4人で、この顔ぶれからもある程度想像出来るように、中味は高度なテクニックとマニアックな音楽性に裏打ちされた変態系プログレインストで、ほとんどのプログレがそうであるように、決して大衆受けする音楽ではないが、曲が割と分かりやすい事もあって、カンタベリー系ほど難解ではなく、当時流行りだったフュージョン的なアプローチも取り入れて、むしろ聴きやすいかも。プログレ好きを自認する人で、本作を未聴の方は、是非この機会に聴いてみて欲しい。再発されたしね(笑)
いやしかし、これ、よく聴いたなぁ。大学生の頃、当時のバンド仲間のギタリストが、このアルバムの曲をコピーしたい、という事で聴かされたのが最初。結構気に入ってしまって、ほんと、よく聴いてた。もちろん、聴くだけでなく、コピーもした(笑) 実際に人前で演奏したのは、「Hell's Bells」「One Of A Kind-Part 1」「Forever Until Sunday」の3曲。言い出しっぺのギタリストは、実はホールズワースのファンで、本作中唯一ホールズワースが作曲した「The Abingdon Chasp」をやりたがってたのだが、こちらの技量が追いつかなくて出来なかった、というのも今となっては懐かしい(笑) 正に思い出のアルバムである。
前述した通り、このアルバム、全曲インストだが、意外なのはビル・ブラフォード自身が大半の曲を手がけていること。それも、パーカッシブなインプロビゼーションとかはほとんどなく、印象的なテーマやメロディをフューチャーした曲ばかり。ブラフォードはピアノで作曲したそうだが、これもなんとなく意外(笑) 決して変拍子ビシバシだけではないのだよ。「Travels With Myself-And Someone Else」や「Forever Until Sunday」といったスローで始まる曲なんて、巧みな構成と展開に圧倒されてしまうし、前述した「The Abingdon Chasp」もドラマチックで美しい。タイトル曲や「Fainting In Coils」もスリリングな演奏が堪能出来るし、「Five G」なんて超絶技巧プラスめちゃカッコいい。ほんと、文句のつけようがないアルバムである。
今回の再発、ジャケットにはリミックスと書いてあるけど、違いがよく分からなかった^^; それと、1曲目と2曲目の間がやたらと空いてるのが気になる。とはいえ、その素晴らしさが色褪せる訳ではない。コピーしてみよう、なんて気には、もうならないけど(笑)
ご存知エルトン・ジョン最新(?)のベスト盤である。悪かろうはずがないが、過去のベスト盤と内容はさほど変わらないので、入門者ならともかく、普通のファンがわざわざ買う必要はない。内容は素晴らしいけどね。
では、何故、中古とはいえ、このベスト盤を買ったのか、というと、正直言って、「Electricity」一曲の為である(笑) この曲、恥ずかしながらノーマークで全く知らない曲だった。『ビリー・エリオット』というミュージカルの為に書かれた曲で、『ピーチツリー・ロード』に追加収録されたらしい。知らなかった。最初、この『Diamonds』の収録曲を眺めていて、「Electricity」とあるのを見た時も、たまたま曲と曲名が自分の中で一致してないだけだろう、なんて思っていた。でも、全く知らない曲だと気づいたので、こりゃヤバいと、『Diamonds』を購入した、という次第。それだけの価値があったかどうか、は言うまでもない(爆)
80’sの音楽を語る時には外せないひとりが、クリストファー・クロスである。顔を全く見せないという戦略で、1980年鳴り物入りでデビューし、1stアルバムが大ヒット、その年のグラミー賞での、史上初の新人による主要4部門(最優秀レコード、最優秀アルバム、最優秀曲、新人賞)独占は、当時大ニュースとなり、その衝撃は今も鮮明だ。ちなみに、その大記録を、先頃ビリー・アイリッシュが、クリストファー・クロス以来40年ぶりに達成した訳で、ひょっとして、それに乗じてクリストファー・クロスの再評価があるかな、と思ったけど、どうもなさそうだ(笑)
という訳で、クリストファー・クロスのベスト盤を買ったのである(中古だけど^^;) 当時は特に好きではなかったけど、今聴くとなかなか良い。とにかく分かりやすいのがよろしい。個人的には、デビュー曲の「風立ちぬ」が一番好きだけど、「セイリング」や「オールライト」もいい。全盛期を過ぎてたけど「チャーム・ザ・スネイク」や「ターン・オブ・ザ・ワールド」もいいね。これに、ロス五輪の「チャンス・フォー・ヘブン」や「もう二度と」「悲しきメモリー」あたりも入ってれば、鉄壁のベスト盤だったのに(爆)
ところで、前述のグラミー賞で新人が主要4部門独占の話だけど、確か、ノラ・ジョーンズも4部門独占してたはずなので、ビリー・アイリッシュは史上3人目のはずだが、実際には2人目という事になってる。ヘンだなぁ、と思ったが、もしかして、最優秀曲については、確かにノラの「ドント・ノウ・ホワイ」だけど、この曲ノラの作曲ではないので、受賞者はノラ・ジョーンズではない、故に4部門独占とはされてない、という事なのだろうか。なんか、ありそうな気がする。
アラン・パーソンズ・プロジェクト(以下APP)も、ベスト盤がたくさん出ていて、しかも、そのベスト盤がどれも、帯に短し襷に長し状態で、Aには○○が入ってるけど××は入ってない、Bはその逆、みたいなのばかりで、ようやく見つけたのが本盤なのである。ま、とにかく、聴きたかった曲は全て聴ける。「ドント・アンサー・ミー」なんて久しぶりに聴いたなぁ。フィル・スペクターというより大瀧詠一みたいに聞こえたのが意外というか何というか。
APPというと、↑のクリスファー・クロスと同様、80’sを代表するヒットメーカーという印象だけど、よくよく考えてみると、ヒットメーカーとしての時期は意外と短い。1980年から82年にかけて連続してヒットを出して、しばし沈黙、そして久々に出た新曲が「ドント・アンサー・ミー」で、これが最後のヒット曲だったような気がする。その後は、コンスタントにアルバムは出すものの、ヒットはあまり出なかったような...
とはいえ、APPがクォリティ高いヒット曲を連発していたのは確かで、このベスト盤を聴いてると、改めてそれを実感する。ただ、「アイ・ロボット」と「ルシファー」のインスト2曲が同じに聞こえるのは僕だけ?(笑)
桜も満開だし、早くコロナ騒動が収まって欲しいな。でも、皆さん、買い占めに走るのはやめましょう^^