前回、ビートルズ映画のパンフレットをネタにしたが、実はビートルズ以外にも古い映画のパンフレットが見つかっていたのである(笑) ビートルズ同様或いはそれ以上に懐かしさで悶絶しそうなパンフレットたちを、是非紹介させて頂きたい(笑)
ご存知ジュール・ベルヌの小説を映画化したもの。ディズニー製作なんで、子供向けかと思いきや、監督はリチャード・フライシャーで、カーク・ダグラスやジェームス・メイスンも出演しているという、結構本格的な映画である。なんで見たのだろう? 多分、親に連れて行かれたのだろうな。1954年の映画なんで、当然僕が見たのはリバイバル上映である。特撮も素晴らしく、子供心にも面白い映画だった。見に行ったのは1973年か1974年だったかと^^;
これは多分、『海底2万哩』と2本立てだったと思う。映像もストーリーも本格的な『海底2万哩』に対して、こちらはドタバタなコメディである。結構笑えた(笑) フランス製のようだ。まぁなんと言うか、フランスの片田舎の青年4人組が巻き起こす騒動を描いた映画で、好評だったみたいで、シリーズ化されて、第二弾(第三弾?)が後に公開されてた記憶がある。本作に関しては、ツール・ド・フランスかどうか知らんが自転車レースが題材になってて、なんかフランスでは自転車レースはあちこちで開催されてる、みたいな雰囲気だった。
こちらもご存知マーク・トウェイン原作の映画化。だが、いつどういう経緯で見たのか、記憶が全くない^^; おそらく親に連れられて見たのだと思う。ただ、今パンフレットを見て気づいたのだが、なんと!あのジョディ・フォスターが出演している。多分、トム・ソーヤーのガールフレンドの役だろう。驚いた。パンフのプロフィールから察するに、『タクシー・ドライバー』に出演する前ではないかと思われる。この映画の時点で10歳だけど、既に7年のキャリアを誇る、とパンフにも書いてあって、知らなかったけど、芸歴長いんだね。で、気になって、ウィキペディアを見てみたら、ジョディ・フォスターの出演映画のリストに『トム・ソーヤーの冒険』も載っていた。なんとなく安心(笑)
いやいや流行ったよね(爆) 1999年7月に恐怖の大王が降臨して人類は滅びる、というノストラダムスの予言が大ブームとなった1974年頃、そのブームに乗って映画も作られた訳だ。当時、僕はノストラダムスの予言に興味を持っていたので、映画化されると聞いて、どうしても見たくて、親に頼んだら、どういう展開か、叔父さんが連れて行ってくれる事になった。念願叶って見れたのはいいが、内容をちゃんと理解出来ていたのかどうか(笑) ま、実際に人類が滅亡するストーリーではなく、当時の様々な問題を取り上げて、このままでは20世紀末には人類は滅亡してしまうよ、だから、そうならないように努力しようね、というコンセプトだったように思うが、久々にパンフレットを見てみると、映画の中では、来たるべき人類滅亡は公害・異常気象・自然破壊等が要因とされていて、考えてみると、現在抱えている問題とほほ同じだ。ただ、映画では、そのせいで人間が違う生物に変化してしまったり奇形児が大量に生まれたりする事になってて、そこいらは当時流行していたパニック映画やオカルト映画の影響だろうけど、環境問題や食糧問題は、1970年代も今も変わらないというのは、何やら示唆的ではある。
これを見た時のことは、よく覚えている。当時、小学6年だったけど、いっぱしの映画好きで(生意気な)、毎日新聞広告を眺めて、あれが見たいこれが見たいと悶々としていたのだが、うちの親も簡単には連れて行ってくれなくて(そりゃそうだ)、ようやく見せて貰えたのが、この『エアポート’75』だった。1975年の暮れの事だ。当時流行りのオールスター・キャストのパニック映画、チャールトン・ヘストン、ジョージ・ケネディ・カレン・ブラックなど、錚々たる顔ぶれが出演していた。『エクソシスト』でブレークしたばかりのリンダ・ブレアや、あの頃人気絶頂だったヘレン・レディも出ていた。映画自体も話題性だけでなく、旅客機の運転席にセスナが突っ込んで制御不能となり、スチュワーデス役のカレン・ブラックが管制からの無線を頼りに操縦したり、救助に向かったヘリからチャールトン・ヘストンが旅客機に乗り移ろうとしたり、とにかく見せ場の連続。大げさでなく、正に手に汗に握って見ていたのを思い出す。いやぁ、やっぱり映画は劇場で見るものだな、と思いました(生意気な)
これも当時世間の話題を独占していた。オールスター・キャストのパニック映画、という点では『エアポート’75』と同じ。ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンという2大スターを筆頭に、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、ロバート・ボーン、ウィリアム・ホールデンなど、こっちも凄い顔ぶれだった。ストーリーは知られていると思うが、サンフランシスコに完成した地上138階の超々高層ビルが、竣工披露の当日大火災に見舞われる、というお話。駆けつけた消防隊による消火活動や救助活動の様子を臨場感たっぷりに見せつつ、火災の原因は経費を抑える為に材料費をケチったことにある、なんて話も絡んできて、ビルの設計責任者のポール・ニューマンと消防隊長のスティーブ・マックイーンが反発したり協力したりの絡みも面白く、娯楽映画としては一級品、と当時思った^^; やたらと高い建物を作りたがる愚かしさ、なんて事もスティーブ・マックイーンが口にしており、当時のハリウッドは娯楽映画でも、ちょっとだけ社会的・人道的なテーマみたいなものがあったような気がする。あくまでちょっとだけ、なんだけどね(笑)
やや意外かもしれないが、『カッコーの巣の上で』。パンフレットで分かるだろうか、主演はジャック・ニコルソン、1975年度のアカデミー賞の作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・主演女優賞の5部門で栄冠に輝いた、当時の話題作であり名作である。今まで↑娯楽作品ばかりだったけど、ここで社会派作品が登場する訳で(笑)、刑務所から精神病院にやってきた服役者(ジャック・ニコルソン)が、その病院で患者たちが不当に抑圧されているのを見て、なんとか現状を打破しようと、あれこれ行動を起こすが、病院側からは要注意人物と見なされ、強制的にロボトミー手術を受けさせられてしまう。ほとんど生ける屍と化したジャック・ニコルソンを見て、仲の良かった患者の一人が彼を窒息死させて逃走する、というストーリーで、いくら社会派とはいえ、今なら、患者をコントロールする精神病院(この呼称もアウトかな)とか、言うこと聞かない患者にロボトミー手術を施すとか、多分映画化は無理でしょう(笑) なんというか、やはり娯楽映画には違いなく、↑の作品とは違った面白さがあり、難しそうなテーマだけど中学生が見ても理解出来るように作っているのは素晴らしいと思う。それにしても、現代では、この映画の評価はどうなっているのだろう? ジャック・ニコルソンの代表作とは言われてない気がする。
こちらもオールスター・キャスト。昔は、戦争映画というとオールスター・キャストが多かった気がする。登場人物が多いからか? しかも歴史上の重要人物もたくさんいるしね。本作は、1944年の9月に決行されたイギリス軍による”マーケット・ガーデン作戦”を題材にしている、という事で、西洋史には疎いので^^;、”マーケット・ガーデン作戦”の事は知らないのだが、オランダやベルギーも巻き込んだ大掛かりな作戦だったらしい。そんな超大作の出演者は、ロバート・レッドフォード、ジーン・ハックマン、ジェームス・カーン、ショーン・コネリー、ライアン・オニール、アンソニー・ホプキンス、ローレンス・オリビエ等々、確かに錚々たる顔ぶれ。ギャラだけでもかなりの額になるだろう、というのは中学生でも察しはつく(笑) 僕的には、正直言うと、日本には馴染みのない題材だし、前述したように西洋史には疎いし、ってんで、実は印象の薄い映画であるのだが、戦闘シーンは迫力満点で、やはりこれも劇場で見るべき映画かな。ほんと、昔はこういう映画多かった。70年代以降、戦争と言えばベトナム戦争を題材にする事が多くなり、この『遠すぎた橋』とか『史上最大の作戦』とか『空軍大戦略』みたいな、史実に忠実ではあるが、戦勝国の国威をアピールするような映画は少なくなったと思う。いい事なのかどうなのか、よくわからんけど^^;
いやいや、ほんと懐かしい。その割には、覚えてないのもあるけど^^; あと、パンフレットはないけど、ジュリー・アンドリュースの『メリー・ポピンズ』のリバイバル上映も見た。少ないのでは、と思われる人もいるだろうけど、小学生から中学生の頃なんて、なかなか劇場まで行けなかったですよ。金もかかるし(笑)
いやぁ、映画って本当にいいものですね^^