今朝も良く晴れている!
畑の最低気温は6.2℃。ほぼ平年並みの最低気温です。
畑から見上げる尾白山の残雪は、あと少し。ブナの芽吹きは山頂付近まで登り上がったようだ。
さて今日は、トマト苗の水やりの話です。
まだこの時期の畑の朝は寒い日が多い。農業用水の水をそのまま上げてしまうと、トマト苗は震えあがってしまう。
そこで、オレンジ色の大きなタンクに水を溜め置き、日中の太陽光で温めておいた水を使うのです。
潅水の肝、その1。苗ごとに生育ステージに合った適正&均等な水やり。
たとえば今日の潅水量を1株当たり60㏄としました。昨日より多めです。
タンクから汲み上げる動力噴霧器の水圧力を設定します。昨日は「低圧」でしたが、今日の水量を得るには「低圧と噴霧圧の中間」にしました。
さらに、エンジンスロットルを微調整します。
ポット苗に水を入れる前に、自作の計量カップを使用して脳内メトロノームで60㏄になるようリズムを刻みます。
ちなみに昨日は「トン、トン、トン…」というリズムで1株当たり40~50㏄を与えました。今日は「トントン、トントン、トントン…」で約60㏄になるよう頭の中にリズムを刻みます。
そうすることで、ほぼ均一に揃ったトマト苗を育成するのです!
さらに、潅水の肝、その2。その日の潅水量をどうやって決めるのか?
おおまかには苗の生育ステージやその日の天候によって決めるのだけど、場合によってはこんな時もあるのです。
今日の潅水量を昨日よりも多めに決めた理由は、この天気図からです。ちょうど12時の実況ですが、予想天気図もほぼこんな感じでした。
東北地方の東側に縦長の高気圧があります。そして、極東付近に低気圧があります。この気圧配置が予想されると、高気圧から時計回りに極東の低気圧に向かって風が吹きあがります。関東地方から新潟へ向かって風が吹くのです。そうなると、ここ南会津伊南川流域は栃木県から山を越えてきた乾いた熱い風が吹き続けます。「フェーン現象」です。
これを予想したことで、本来なら昨日と同じ40~50㏄の水をやるところを、今日は60㏄と多めの潅水をしたわけです。
結果、この潅水量はドンピシャでした! 苗の葉が軽く萎れるかどうかで夕方の育苗ハウスを閉じました…。
こんな感じでしっかり身の締まったトマト苗を作り上げていくのです。
こんなぴったんこカンカンな日はビールも旨い!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます