南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
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1月26日 ついに、あの鹿を仕留めました…

2022-01-26 20:56:55 | 里山の暮らし

26日の今日、本当は岩手に行って雪崩事故防止の研修でしたが、このオミクロン騒ぎで中止となってしまいました。

さて、どうしたものかと考え、21日に逃したあの片角の鹿を探しに出掛けたのです。

あの日以来、まとまった降雪もなく雪は落ち着いている。沢沿いは獣の足跡でいっぱいだ。

時々ヤマドリの足跡もある。しかも新しい…。

慎重にスキーを進めていくと…。いました!

分かりますか?矢印の先に。

ヤマドリです!でもどうやらメスのようですね。メスは打ちません。

今シーズンはすでに2羽獲っているので、ここは気持ちに余裕があります。

こちらから声を出すと、慌てて飛び出していきました。

さらに奥へと進んでいきます。今日はウサギの足跡も多い。

ウサギは同じ所を歩く習性があります。この習性を利用して、昔はくくり罠を仕掛けていたそうですね。

ウサギがいないか慎重に進みます。

さらに奥へ行くと…、いた!

沢沿いの杉木立の奥に、鹿がなにやら食べています。見えますか?矢印の先です。

大型獣用のスラッグ弾を込め直し、息を殺して近づきます。

ある程度近づくと逃げだしました。どうやら2頭です。あっ!しかも1頭はあの片角の鹿だ!

今度こそ仕留めたい…。弾は6発ある。

両岸が急斜の沢なので、鹿たちはひたすら上流へと逃げていきます。しかし、やはりこの雪深さでラッセルしながらの逃げ足は、遅い。

今回もウロコ板のスキーは絶大な効果を発揮。どんどん間を詰めます。

そして射程内で鉄砲を構え、ポン!

一発で倒れ込みました…。もう1頭は逃げ切りました。

まだ足を動かしもがいていたので、近づき頭に止め刺しを打ちました。

自分でも信じられない。またあの鹿に遭遇するなんて…。

確かにあの21日に打ち損じた片角の鹿でした。狩猟を始めて、初めての鹿です。

手を合わせ首を垂れ、山の神様に感謝を込め祈りました。

さて、興奮がおさまり冷静になると、どうやってこの鹿を運んだらいいのか?と大変なことに気づきます。

両岸はかなりの急斜です。

ここはもう現場で解体するしかない…。

こういうこともあろうかと、常備していたロープ、スリング、カラビナを使い、3:1引き上げシステムで足を吊り上げ、解体に取り掛かりました。

いきなり初めての解体だったので時間がかかりましたが、授かった鹿の命を無駄にすることなく、たくさんの肉を頂きました。

やはり肉は重い。担ぐことは無理なのでブルーシートで梱包して、引っ張ることにしました。

無事帰宅し、魚屋の父親が欲しがっていた背ロースを届けに向かいました。

たくさんの鹿肉は、お世話になっている方々へお裾分けしたいと思います。

山の神様、感謝いたします…。

 

今日、訃報が届きました。

目白カラファテの北田啓郎さんが逝去されました。届いたお知らせメールに目を疑いました。

信じられない…の一言です。

北田さんとは深いお付き合いではなかったものの、ぼくが岩手でテレマークを始めてから岩手盛岡生まれの北田さんは事あるごとに若造のぼくに声を掛けてくれました。ぼくが南会津に移ってからも目白のカラファテに顔を出すと、嬉しそうに出て来てくれて岩手や南会津の話で盛り上がりました。

北田さんは今ぼくがやっている南会津流半農半スキーのライフスタイルを、とても応援してくださり心強くもありました。

北田さんは日本のテレマークスキー草創期からの第一人者です。心からご冥福をお祈りいたします。

北田さん、ありがとうございました…。

コメント (2)
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