♬ 歌・唄・詩の日々

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「風樹の母」の歌詞について

2005年04月24日 | 演歌・歌謡曲
森山愛子の新曲「風樹の母」についてさらに取り上げてみたい。この曲は作詞・松井由利夫氏、作曲・水森英夫氏で、「箱根八里の半次郎」など一連の氷川きよしのヒット曲と同じコンビである。歌詞を見ているとなかなか興味深い。2月の「霙」、5月の「柏餅」、9月の「月」と各コーラスにそれぞれ季節にちなんだキーワードを用いている。つめたい霙は、親と別れる淋しさ、そして母のきびしい言葉を表わしているかのようだ。同様に、柏餅は母の優しい気遣いの、半欠けの月は亡くなった母への想いの象徴といえる。
3番の歌詞には、和歌に用いられるような掛詞が、「あれから二年の杉木立」「きびしさやさしさ袷の絣」と2回出てくる。こういう技巧はあまり多用するのはどうかと思うが、この程度だと少しワサビを効かした感じだ。
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