地域で子どもを守れ!さいたま市で地域パトロール新制度が発足

2005年12月05日 13時12分26秒 | 社会
広島県安芸区の市立矢野西小学校1年生の木下あいりちゃん(7歳)の殺人、死体遺棄事件が、全国各地の教育関係者や父母を不安に陥れている。また、栃木県今市市では、市立大沢小学校1年生の吉田有希ちゃん(7歳)が殺害され、茨城県常陸大宮市で遺体で見つかった。痛ましい事件が続いている。
 平成16年には、奈良県で小学生の女児が殺害される事件が起きたのがキッカケになり、類似の事件が発生しないよう教育関係者は、警察とも協力して警戒を強めていたが、いずれも今回の事件はその盲点を突かれた形である。都市部でも、昼間に人通りがほとんどないという地域は少なくなく、犯罪誘発の原因にもなっている。
 小学生女児を狙う犯罪者から守る方策については、全国各地でいろいろと検討されてきているが、万全とは言えない。このため、さいたま市では、小中学校教師OBや警察官OBにとくに委嘱して、学校周辺や子どもたちの通学路などを定期的にパトロールしてもらう制度を新たに発足させ、平成18年度予算に人件費や制服制作(区ごとに色を変える)などの予算を計上し、本格的に活動を始める。すでにこれまでに委嘱されたOBたちが、ボランティアでパトロールを行っており、犯罪予防の効果を発揮しつつあるという。
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