80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

鉄道総研に三線軌?

2010-04-27 10:37:15 | 実物・資料系(現在)
財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)をGoogleで空中散歩していたら、新幹線ぽいモノと、三線軌条ではないかと思われる線路を発見しました。
例によって地図埋め込みができないので、お手数ですがリンクから閲覧し、ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってください。

1.新幹線ぽいモノ
以下のリンクが鉄道総研上空です。そのままの位置でグーッとズームアップしてみてください。流線型の先頭車をはじめとする白い3両編成の電車が見えてきましたか?
中間車の屋根に「ATLAS」と書かれているのがわかります。調べてみると、1992年頃に新幹線の高速化プロジェクトがスタートしていて、これを「ATLAS計画」と呼んでいたようです。この成果が現在の500系からN700系の技術に活かされているということでしょう。
◆新幹線ぽいモノのある場所


この車両は300系新幹線のモックアップを使って作られたそうで、こちらのHPに写真があります。ページ自体はどうも"廃線跡"らしく(笑)、写真がことごとく非表示になっていますが、6枚目にあるこの写真だけ奇跡的に表示されています。
◆ATLAS試験車両の写真があるページへのリンク


2.三線軌条らしき線路
こんどは、ATLAS試験車両の先頭部から前方へ伸びる線路にご注目ください。新しそうな枕木の標準軌とみられる線路はすぐに分岐器で合流しますが、この線路がどうも三線軌条になっているように見えます。
左上の方へスクロールしていくとすぐに周回線と交差しますが、ここは周回線側の線路が撤去されています。続いてかつての受渡し線の一部と思われる線路と交差しますが、何とここは三線軌と狭軌のクロッシングになっています!見ぜひ実物を見てみたいものです。
さらに左上へスクロールを続けると、何やら台車のようなものが放置されていて、最後は左側から狭軌が合流したかと思うと“狭軌の線路が標準軌に拡大して”建物の中に吸い込まれています。フリーゲージトレインはここで試験をしていたんでしょうか?
なお、新幹線の頭の分岐に戻って右の方へ見ていくと、こんどは三線軌が狭軌に変わっているのがわかります。しかしこの変わり目は、ちょうど木立の影に隠れて見えません。とても興味をそそられる部分です。
◆三線軌条と思われる線路

それにしても、こんな短い区間で何の研究をしていたのでしょうか。当然、高速走行試験などできないはずですから、カーブ区間でのアクティブサスの動きとか、そのようなこまごまとした研究開発をしていたのではないかと思います。


3.これは何だ?
総研内には楽しそうなものがたくさんありそうです。
ATLASの近くにある、このS字形をしたものは何でしょうか?
2本に見えますが上の1本は影と思われますので、何やらモノレール式の構造物に見えます。
◆モノレール状の構造物


4.敷地周辺の怪しい円弧
これは総研のメインゲート周辺の上空です。左上あたりにメインゲートがあり、それを取り囲むようにして、かつての周回線の跡地がくっきりと見えます。ちなみに周回線跡とメインゲートの間に951-1形を保存した「ひかりプラザ」があるのですが、わかりますか?
さて、ここでいう怪しい円弧はこの周回線跡のことではありません。最初の位置・スケールに戻っていただいてフレームの右端に注目してください。怪しい円弧が見えませんか?
円弧の上端は駐車場になっていて、これを延長していけば確実に総研敷地に入っていき、反対に下側は中央線国立駅周辺へ向かっています。言うまでもなくこれは、かつて中央線とつながっていた連絡線の跡ではありません。いろいろweb検索してみましたが、残念ながらこのことに触れたものは見つかりませんでした。
◆周回線跡と、怪しい円弧が見える場所

どうもこの謎を解くには、鉄道総研の敷地の歴史を調べる必要がありそうです。
文教都市として整備が進んだ国立駅南口とは違い、かつての駅北側は雑木林が広がっていたそうですが、その中にこれだけ広大な敷地を確保して鉄道専門の研究機関を新たに建設したとは思えません。
前身の国鉄の技術研究所がここへ越してきたのは、Wikiによると1959年(昭和34年)とのことですから、戦後も戦後、そんなに古い話ではなく、周辺の宅地化は進んでいたと思われます。つまり、何かの工場か軍関係施設の施設が既にあって、そこへの引込み線があったが、国鉄が越してきた時には既にそれはなく、新たに西側に連絡線をつくった・・・
こんな推理ですが、いかがでしょうか。

正解を知っている人、挙手!(笑)


参考:ATLAS車両について「福美車両製造」様HPを参考にしました。ありがとうございます。


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