イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

「私ときもの~国際社会が教えてくれた、日本人の文化と価値 ~ 」西浄 さえ 氏

2012-11-09 19:37:28 | 着物
8日は日本橋文化交流会 特別講演
「私ときもの~国際社会が教えてくれた、日本人の文化と価値 ~ 」
ビューティー&コスメチックビジネス コンサルタント 西浄 さえ 氏 


に着付けの生徒さんらと参加しました。

講演者である西浄さえ氏は、
JALを経て、エスティローダーに再就職後、
エスティを大きく成長させたブレーンのお一人でいらっしゃいます。

17歳で留学する際、お母様が着物を数枚持たせてくれたこと、
ご近所の奥様から日本舞踊をお習いになり、
大学では着物姿でミスにも選ばれたことなどをスライドと共にご紹介下さりました。

ビジネスの場においても、何か人の集まる場には着物で出席し、
その効果を肌で実感されたといいます。

西浄氏もおっしゃっていましたが、
着物を着ていると、周りの扱いがとても丁寧に変わります。
何より自分がしっかり充実した感じがあるのを、私も実感しています。

「着物には、たくさんの人の思いが込められ、それがモノとして永遠に残っている。日本の職人さんは世界一」

「日本は、政治と経済は尊敬されないけれど、日本文化は尊敬される」

「自国の民族衣装を自分で着られないのは日本だけ」

西浄氏の言葉に皆一同うんうん、とうなづき、
どうにか着物を存続させる手だてはないものか、
とこれまた永遠の課題になりました。

その他、西浄氏が昔から大事にしている帯締めと、
それを見本に最近作ってもらったという帯締めの比較や、
きものリメイクのバルーンスカートを見せていただいたり、
参加者の中に素敵なかごをお持ちの方がいらして皆さんに廻してみせていただきました。ご本人の手作りとは恐れ入りました!

その後の懇親会も大盛り上がり。
着物繋がりのお友達もできて、ほんと、楽しかった。

ただ、こうやって分かち合えるのは、ごく少数なのかもしれない・・・
という危惧はやはりぬぐえません。

私は着付師として、着付けをさせていただけるのは嬉しいですが、
反面、浴衣さえも着られないでいいの?!と思ったり。

節目ごと、折りにふれては着物で、
というご家庭の格や、しつけのようなものがどんどんなくなって、
これではいけない、と思うのです。

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