イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

女子フィギアの運命を左右した?衣装の色

2006-02-25 11:47:37 | Weblog
おめでとう!荒川静香選手!
メダル不発の冬期五輪に、やっと明るいニュースをもたらしてくれましたね。
私はフィギアスケートのテクニカルなことは良く知りませんので、どうしても気になるのがコスチュームです。
そこで全く個人的な感想を。
とくに安藤美姫選手のショートプログラム(SP)の、黒っぽい衣装は「なんでだろう??」が残ります。
体格的に太って見えやすいために、黒っぽい色を選んだとのことですが、私には素敵に見えませんでした。
確かに、黒は収縮して感じる色なので、「痩せて見える」効果はあります。
私が教室や講演先で出会う人たちの多くにも、黒信者?がいらっしゃいます。
そこで私がよく申し上げるのは、黒のもうひとつの効果。黒や濃紺は「重たい」色でもあるのです。
ですから、安藤選手の若さ、軽快さ、スピード感などというものが、打ち消されてしまっていたと思います。
黒を着るなら、シャープなカッティングで胸元や背中を大きくあけたら良かったのではないでしょうか?
薄手のハイネックの長袖で肌を覆っていましたし、前面のデコラティブな紋章のような大きな飾りと、腰から足の付け根あたりの太い金フリンジも、重たげで、オバさんみたいでした。(失礼!)残念です!
フリーは、淡いブルーに下から濃いピンクが少し覗いて、かわいらしいものでした。こちらは文句ありません。ハイ。

それから、惜しくも4位の村主選手。
彼女はチームを自費でまかなうほど、努力家でこだわるプロ。
今回のオリンピックのコスチュームは、選曲にはとてもあっていました。SPもフリーも、大きく胸の開いたコスチュームでしたが、個人的に、彼女の華奢な身体には、袖なども布があった方が、存在感があっていいのではないかと思いました。
フリーの紫色のコスチュームは、曲のイメージでありましたが、観ているうちにどんどん気持ちが沈静化され、人々がオリンピックに期待する、楽しさや高揚感とは異なるものになっていました。ラテンのイタリアの地には、馴染まないのかも~、と採点が伸びなかった時に思いました。

そして、荒川選手。
彼女は、コスチュームからみても完璧でした!
SPの赤に白の縦長のアクセントのきいたコスチュームは、なにげに「NIPPON」カラーではありませんか!
首元を美しく見せていました。地元新聞にも「東から来た太陽」と称されたとか。
フリーの、ブルーとロイヤルブルーのコスチュームも、優美で控えめな荒川選手の持ち味を生かしていた、と新聞でも評されていた通り、全く同感です。
ブルーは、世界中で最も愛される色です。近年2回のオリンピックにおいて、女子シングルで優勝した選手がいずれも、ブルーのコスチュームであったとのことなので、この色はラッキーカラーでもありますね。


最新の画像もっと見る