イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

秋晴れの中、能楽堂へ

2006-10-15 20:56:45 | 観劇・アート
鼓のお稽古をしている友人からお誘いを受け、
「大倉松窓会」へ参りました。

場所は、目黒の喜多六平太記念能楽堂。
仕立て下ろしの、
青地に桃色のラインが粋なデザインの小紋を着て行きました。

この着物は、地元の自治会長さんの奥様の形見の反物をいただいたので、
私の寸法で仕立ててもらったものです。

着物地自体に、しぼがあるので、
まだ少し暑い時のあるこの頃には、ちょうど良いかと思いました。

新しい着物のしつけ糸を取る時は、ちょっとした快感があります。
やはり新品をおろす時はときめきますね。

着物をデザインした人、染めた人、縫った人、売った人、買った人、、、、
いろんな人の手を経て私の手元へきたのだな~と、嬉しくて。

そして、この反物を求めたものの、仕立てる事も無く、
タンスにしまったまま、お亡くなりになった奥様へのオマージュとして、
着させていただくことにしましょう。

帯は淡いベージュ系で温かみを出し、
帯締めは、鮮やかなピンクと茶色という、
モダンな配色の細めのものを選びました。

あれこれ小物を合わせるのも、幸せな時です。

本日は秋風がひんやり、空気はからっとしていて、着物日和。

さて、お目当ては、野村萬斎くん

実のところ、着付師は10月から12月は一番忙しいシーズンで、
お休みしてしまうのは心苦しいところですが、

「萬斎君とデートだから」
と言うと
「じゃあ仕方ないわね」って、お許しいただきました。

自由席なので早めに行き、正面席前から7列目。
結構近いです。
こちらの能楽堂はこじんまりしてていいですね~。

万斎くんは、狂言「萩大名」の大名役と、能「船弁慶」の船頭役です。

コミカルな大名と、神妙な船頭さんの2役を見事に演じ分けていました。
最初に大名として登場した時、
私たちの正面に立つので、思わず手をふっちゃいました。(腰の方でですけど)

しかし、、進むにつれ、段々いい気持ちになってまぶたが閉じてきます。
夏の終わりからしばらく、長い咳が続いていた私は、
観劇中に咳が出ててはいけないと、朝と昼、咳止めの薬を飲んでおりました。
これがいけなかったらしく、睡魔が襲って来るのです。

ああ、せっかくの万斎くんなのに...。
ぼーっとしたまま必死にこらえておりました。やれやれ、、、。


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