地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

言いだしっぺが来た。

2005年03月31日 | Weblog
ワールド・スイム・フォー・マラリアの言いだしっぺ、Rob Mather氏が来日した

彼とは電話で話していただけだったが、本当に話すのが好きな人
1時間電話してきて、私は「A-ha, a-ha」と言っているだけなので、親がいつも驚いていた
「直歩子をここまで黙らす人とは・・・」
来てからもずーっとしゃべっている

実はこの人はケンブリッジ大卒のインテリ
もともとビジネスの世界にいるが、「2年間このイベントのために休職している」
子どもが4人いる 一番下の娘は生後4週間
思わず聞いてしまった
「休職のこと、奥さんはなんと言ってるの?」
「完璧に応援してくれているよ」
・・・よっぽど昔稼いでいたのかな?

来日前に彼が「お金をセーブしたいので出張したら知り合いの家に泊まりたい」と言うので
「狭いけどうちで良いならどうぞ」とオファーした
うちの家族は大慌て
「今まで会ったこともないひと?!」
そういえばそーだ
でも電話で話していて悪い人ではない確信があった
私は騙されやすいかも?
でもアメリカやイギリスではこんなことはしょっちゅうだったから慣れているのだ
日本にはないですね 普通ホテル行きますよね

でもWSMは事務局の経費が希薄なので
こうして節約していかなければね

成田に着くなり、連れ回しています
いろんな人に会っています
反応は最高です
かなり凄いイベントになりそうですよーーーん

今までに食べたのは
立ち食いそば
我が家の秘伝・餃子
おでん屋さん
寿司

外国人の知り合いは多いですが
納豆が好きな外国人は初めてです

マンチェスターUの大ファンなので
最高に気が合うのだ

うちの両親も一生懸命英語で話しております 

旧友

2005年03月31日 | Weblog
昨日までジュニア・オリンピックでした

我が家は沢山の水泳の大会が開かれる辰巳国際プールの近くにある
駅まで走ってケーキを買いにいったとき
大阪にいるはずのイトマンの先生たちが立っていて
一瞬頭がパニック

そんなわけでウチの近所に
今はコーチをしている旧友がうじゃうじゃいて
ここ数日、本当に忙しい夜でした

小学校6年生まで泳いでいたB&Gの仲間
イトマンの先輩と同級生
中大で一緒に泳いでいた人
昔の遠征仲間
お世話になったコーチの方々

久々に会った人たちばかりだった
大学以来、高校以来!
つまり10年…
でも変わってなかった!
久々に会えてウレシイ!ウレシイ!

多くのスイマーの友人が今ではコーチをしていて
みんな一生懸命指導していた
私の知らないところで
みんな頑張っているんだなぁ…
いい選手育てて欲しいです

やっと会えたのに
またしばらく会えなくなってしまうのは淋しいけれど
またいつか会った時に
元気で素晴らしい人生を送っていて欲しいです お互いにね

水泳を通じて沢山の人に会えてよかった

家が辰巳の近くで良かった

ガーナ・チョコレート

2005年03月28日 | ghana
ガーナと言えばやはり
「チョコレート」
これしか思い浮かばない人も結構いるのでは…

ロッテ社のおかげで
ガーナという西アフリカの国の知名度は定着していますが
しかし!
ガーナではカカオは沢山とれますが
チョコレートを作る生産能力は非常に低い

唯一のガーナ産チョコレートがこの写真です
GOLDEN TREE社のもの
もちろんベルギー産とかスイス産とか
そういうチョコとは比べられませんが
慣れれば結構美味しくて
ちょっと懐かしい味
ただ現地でも結構なお値段がするので
一般のガーナ人にはちょっと高い

しかしこのチョコレート
30度以上の熱帯でも溶けないように作られているため
日本に持ってきたら
カチンコチンになった・・・

ポットの上などに少し置いてから食べたら
味が戻った

寒さに耐えられない
ガーナチョコレートです 

高級レストラン

2005年03月26日 | Weblog
今日はうちに住む手話通訳者のお誕生日です

お誕生日おめでとーーーーー 

姉の誕生日ディナーとはまた別なのですが
この間びっくり仰天のレストランでお食事をした

恵比寿のウェスティンホテルの2階「龍天門」
グルメな知り合いが選んだお店

ほんとは「中華は太るからイヤ!」
と我が儘を言っていたのですが
「中華の概念が変わるよ」とまで言われ、レッツゴー

メニューを見て
自分の目を疑いました

誰も信じてくれないだろうと思ったので撮ったのが上の写真
見えますか?このお値段
これはコース料理ではない
小・中・大のスープのお値段です
ス、スープに18まんえんんんんん???

アフリカ帰りの私の思考回路は
パンクしそうになった

もちろんオーダーしませんが
思わず言った言葉が
「ゼロ二つ取ってもバーミヤンでは高い」

いったい何が入っているんだろう…
誰か飲む人はいるのだろうか
1年に何人くらいオーダーするのだろうか
18万円で納得する味ってどんなのだろう
それか、largeだからプール一杯分くらいのスープかも

アフリカ人は何年暮らせるか。。。 
(出ました、お約束のいつもの計算)

このスープじゃないですけど
食べたお料理はとてもおいしかったです
確かに普通の中華のように脂っこくなく
和食のような
フランス料理のような…

いやーしかし
自分はすごい国に住んでいるんだな

こういうお店でご飯を食べる自分と
アフリカの茂みでトイレットペーパーを手に用を足す自分の
ギャップが何とも言えず
また世の中について考える
今日この頃です

ヒデちゃんのラジオ

2005年03月23日 | Weblog
なんとなく壁紙イメチェン☆
アフリカっぽくない
ていうかバリバリ日本じゃんっ
何でもアリなのだ

今日は初のラジオ出演でしたー

東京FMの 「愛してジャパン」という番組

ラジオは車の中と「仏語会話」しか聴かないので知りませんでした
パーソナリティーは中山秀征さん
そう あのヒデちゃん☆

テレビでよく見るような
かっこいいスタジオ
ヒデちゃんがヘッドフォンをつけたので
私もつけようとしたら
「つけなくていいですよ」と言われた

つけたかった・・・

内容はね
私のシエラレオネでの体験談です

快調にヒデちゃんの質問に答えていましたが
だんだんと会話がそれて
台本にない
宗教や
サッカーの話

ディレクターにとめられ
また話を戻す

けっこう柔らかい話をしていると
いきなりズバッと
「アフリカにおける日本の役割をどうお考えですか?」

きゃ~~~

とりあえず何を言ったか覚えてない

でもまー楽しかったな
ヒデちゃんはとってもいい人でしたぁ

しかしオンエア日がいつか聞いてくるの忘れた

トイレ文化

2005年03月22日 | Weblog
最近アツイ話が多かったので
ちょっと肩の力抜いて書こう

日本とアフリカの差を一番感じるのは
何を隠そう
トイレです

アフリカでは
紙があって水が流れれば
これほど嬉しいことはない

いつか写真をとって見せてあげたいですが
これはトイレ?
どうやって使うの?
というようなものもある

実は私 こう見えても結構デリケートでして…
汚いトイレほど嫌なものはなくて
いつも我慢して便秘になるのです
(同僚は「そして痔になるんですよねぇ」と平然と言っていた)

たまにお腹を壊してピーピーくるので
ほぼ常時
便秘・下痢・便秘・下痢の繰り返し
汚い話でごめんなさい

そして日本に帰ってくると…
これはもう
日本のトイレほどすごいものはないんじゃないか?!
と思えますね

冬の寒いときにお尻を出して
便座があったか~いときの至福の瞬間
トイレがこんなに落ち着くものだったなんて…
日本に帰ってきてよかったと
一番思えるとき

あと公衆便所にある「音消し」
ピ~ピロピロピロ ピロロロロ~
トイレ内のビジネスの音を恥ずかしがるのは
日本人だけなのでは
なんて繊細な民族!
デパートや駅などではちょっと重宝してます
(ところであれは男性トイレにもついているのですか?)

そして洗面所も
「石鹸」「水」「乾燥」と自動センサーで出てくるから
蛇口をひねらなくてもいい
これはばい菌をもらわなくて良いですね

しかし私が「あって嬉しい」と思うのはそれだけ
あとはいらないモノばかり

我が家にもあるけど「ウォッシュレット」
一度試してみたことがありますが
つめたいっ!
きもちわるぅぅぅぅ!
その後 乾燥
ちゃんと乾くまで時間かかるのでは?

「ビデ」が何なのか未だによくわからないし・・・

公衆トイレでは最近「自動洗浄」もある
何もしなくても
立ち去れば流れる
でもたまに流れない時もあって
ドア付近で奇妙な動きで
センサーを感知させようとするのは
私だけ?

そして一番いらないのは
私の不在時に我が家にやってきた「自動蓋開け」
ドアを開けて中に入ると
自動的にトイレの蓋が開くのです

…蓋ぐらい自分で開けさせろっ
いったい何のためにあるのでしょうか
しかも何故それが我が家にあるのか

しかしだんだんとそれが当たり前になって
よそのトイレで
蓋を開けるのが面倒臭くなる

あーコワイコワイ
日本の未来が恐ろしい 

アスリートの弱さ

2005年03月20日 | sports
アスリートのメンタリティについて
コメント欄で話が膨らんできたので
単独ブログとして再デビュー!

とはいうものの
私ごときが語れるような内容じゃないんですけどね
二流ですから。。。
恐れ多い。。。
しかもものすごいスペースを必要とするでしょうね
一度語りだしたら

ただあくまで自分の経験と知識から書かせて頂くと
選手って弱い人ばっかりだと思うのです 私
取材しながらもいろんな選手を見てきて
ほんと~に強い選手っていうのは一握りかな、と
そしてその強い選手たちにも
弱いときはある

それで何が「弱さ」かというと
練習とか日常生活でのメンタリティではなく
負けてからナニクソと思う精神力でもなく
「本番中」のメンタリティ
ですね
私が評価の基準とするのは

つまり日常生活では誰でも強いのです
アスリートなら
そうじゃないとやっていませんよね

だけど本当の強さは
レースにおける強さ

レース前まで自己と葛藤しながらも
「絶対イケる!」
と自分に言い聞かせながら臨む

でもレース中になぜか
本当になぜなんでしょうか…
その自信がとても脆いものになってしまうことがよくあって
弱気になっちゃうことがありました
ものすご~く長い間
そのレースだけのために練習を積んできたのにね

でも現役を辞めてから
練習もせずにひょっこり出た試合で
頭ひとつリードされながらも
「絶対負けるか!!」
と最後の最後のタッチまで泳いだ時に
100分の1差で勝ったことがありました

そのときに
ああ、これだったんだな…
と思ったのです
それ以来 遊びでレースに出ても負けなかった

次元はまったく違いますが
そういう気持ちを
オリンピックとかオリンピック選考会とか
大舞台で維持できる選手が
栄光を勝ち取れるんじゃないかと思いますね…

そして強い選手というのは
それが実に当たり前にできるんですよねぇ
北島康介選手を取材していて
いつもそれを感じます

だから「強い」「弱い」は他人と比較するものではなくて
自分との戦いだと思います

未練ではないけど
後悔が多いなぁ
自分のキャリアに関して

他のアスリートの声も聞きたいな

明日発売!Number PLUS

2005年03月16日 | sports
いやー これはもう絶対”買い”ですよぉー

創刊25周年記念ということで
今までのこれぞというスポーツ・シーンの写真がぎっしり

実は私もちょっと記事書かせて頂いたのですが
アテネ五輪以来久々ということで
勘が鈍ってるよ!どうしよう!
とオロオロしていた

まったくの取り越し苦労でした
写真が主役ですから

860円ですが
この質だったら安い安い!
(自分は買っていないクセに)

この中のベストワンを選ぶのは難しい…
(誰も選べと言っていないが)

でも私はやっぱり
アテネ五輪前の北島康介選手の写真

カメラマンの渞(みなもと)忠之さんと
グアムのナショナルチーム合宿に行って
私も初のNumber巻頭記事
渞さんも表紙(初じゃないけど)
二人でめちゃめちゃ緊張していたら
当の康介選手はめちゃめちゃぽや~んとしていた
スイッチ切りまくりだよ おい!

そりゃそうだ
選考会終わったばかりで
まだ五輪まで3ヶ月あったもの

私は想像していたし
まだ締め切りまでうんと日にちがあったのでよかったけど
(しかもペンは何とでもできる)
渞さんはワンカットで全部表さなきゃいけないし
今回だけが勝負
かわいそ~と思ってた

そして渞さんと康介選手はどこかへ消えていった
帰ってきたら
「いや~負けず嫌いだね」
と言っていた

できあがった写真を見て
カンドー…
かっこ良すぎ

実はグアムへ発つ前の空港で
初めて渞さんにお会いした時
写真のことをまったく知らない私は
「カメラマンさんも集中とか必要なんですか」
と本当に本当に無礼な一言を
偉大なカメラマンに浴びせた 
一緒にいた編集者は慌てていたし
渞さんは明らかにムッとしていた

渞さん ごめんなさい
そしてプロフェッショナルの意味を
教えて下さって
ありがとうございました 

ワールド・スイム・フォー・マラリア

2005年03月15日 | swimming
しんじさんの質問にお答えいたします

ワールド・スイム・フォー・マラリアでは
お金の集めた方は何でもいいのです

参加者の家族・友人・同僚などに
「マラリアのために泳ぐから」ということで
募金してもらうとか
自分で募金するとか
イベント形式にして参加費を募金するとか

こういうチャリティーイベントはイギリスにいた頃よくありました
確かに日本では馴染みの薄いチャリティーかもね
「そんなんせんでも金出すで」とおっしゃる方もいるかもしれませんが
要はただ募金するのではなくて
参加することが大事で
その日は自分のために泳ぐのではなく
発展途上国の子ども達のために泳ぐという事実が重要
だから集まった総額よりも
泳いだ人の数の方が重要なのです

どうやって泳ぐかというと
これまた何でもアリ
自分達で自分達のプールで
イベントを作ってもらうのです

マスターズチームで
スイミングスクールで
小学校で
会社の同僚とで
仲のいい友達とで
家族とでも良いのです

皆で話し合って内容を決める
たとえば「全員で10km」とか
「1時間泳ぎ続ける」とか
「1時間リレーする」とか
「1時間スカリングし続ける」とか
「1時間ヘッドアップ」とか

おっと… マニアックなただのマゾになってしまった
そうじゃなくて

たとえばスイミングスクールで試合を開催してもよいし
元選手がチャリティー・クリニックを開催してもよいし
とにかくな~んでもアリ!
スイマー以外の方ももちろん巻き込んでいきたい

「マラリアへの募金」と「泳ぐ」ことさえクリアしていればいいのです

集まったお金は100%が
蚊帳を買うのに使われます
それはマラリアを防ぐのに
一番有効な解決策だからです
特に日本製の蚊帳は優れもの!
蚊を殺す化学物質が塗られている
調達やデリバリーはユニセフがしっかり担当

たとえば学校などでは
「マラリアって何?」というところから始めて
啓蒙活動としても展開していきたい

…とコンセプトはこんな感じ
あとは戦略立てていかないとです
いろんなアイデア募集中

しんじさんのチームでもやってね! 

途上国でスポーツが果たす役割。

2005年03月15日 | development
昨日に引き続き、スポーツ談義。

nojiさんからのコメントにもあったように、
私も発展途上国においてスポーツが果たせる役割は大きいと信じてやまない。

スポーツは身体能力の向上だけでなく、いろーんな効果がありますよね。
とくにシエラレオネのようなポスト・コンフリクト(紛争後)地域では、
トラウマを解消したり、生活に活力や希望を与えるだけでなく、
かつての反乱軍兵士との間に「和解」を生み出すかもしれない。

かつてスリランカの内戦の最中に、同国がクリケットのワールドカップで優勝して、
一般市民はすごく勇気づけられたとか、
昨年サッカーのアフリカ・カップでもルワンダが健闘していて、
国内でものすごく盛り上がっていたとか、実例はいくらでもありますね。
ブラジルやアルゼンチンでは、貧しいサッカー少年たちに生きる希望を与えています。

ガーナでもシエラレオネでも、サッカー人気は物凄い。
皆、そこらじゅうでボールを蹴っている。
ボロボロのボールに、しかも裸足だったり。

アフリカには、南アフリカのDSTVという素晴らしい衛星チャンネルがあって、
貧しい村にもDSTVのサッカーを上映するパブ(ほったて小屋?)があって、
好カードの日は村の若者が溢れかえって応援していました。
(ちなみに、アフリカにはアーセナル・ファンが多いけど、シエラレオネはマンUファンが多い

そんな些細なことでも、皆、活力を与えられていると思うんです。
(もちろん私も

とにかく、スポーツの可能性は無限大だ!

実は大学院の修士論文で「途上国開発におけるスポーツの役割」を研究したかったのですが、「文献がないから修士ではムリ。やりたければ博士課程でやれ」と先生に言われて、挫折した

そう、文献がない。
実践では沢山行われているのにね。
まだ学術の世界では、スポーツは新しいのです。
スポーツする前にまず、食べなくちゃ、学ばなくちゃ。ってことかしら。
でもその効果を考えると、この分野を確立していく価値は大アリですよねー

では実践から学ぼう!と思っていたところ、
ちょうどJICAシエラレオネの新しいプロジェクトは、スポーツを取り入れていくとのこと。
なんて偶然!

まだプロジェクトはプログラミング段階なので詳しいことは決まっていないのですが、
今後も興味深く見ていきたいと思っています。

日本でこういう研究をやっている人を知ってたら、ご一報下さーい。
いろいろ学ばせて頂きたいです。

それでもって私も、ワールド・スイム・フォー・マラリアという世界的なイベントを日本でも展開しようとしています。
(ウェブサイト日本語版は現在作成中)

これは今年の12月3日に、世界中で100万人以上の人で泳いで募金を集め、
マラリア対策に充てようというもの。
新しい試みですが、頼まれたので、ちょっとやってみよかな、と。
これに関しては後日、本格的にプロモーションかけていくのでヨロシクです。

まだまだ何も始まっていませんが、ボランティアを募集中です。
興味のある方、ご一報下さい

ちょっとアツイ今日のブログでした