地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

次の赴任地への決意表明

2010年07月29日 | haïti
昨日夜中に目が覚めて
そのあとあまり眠れなくて
それはきっと飲み過ぎたからだと確信していたのだけれど
とにかく本を読むことにした

手にしたのは水泳界の先輩の元シンクロ・ソウル五輪銅メダリストの田中ウルヴェ京さんの著書
「無欲の勝利」


現役を辞めてからは特にメンタル・トレーニングとかそういう類の本は興味がなかったのだけれど
読み始めたら
10年前の現役選手当時を思い出しながら
「何事においてもピークパフォーマンスを発揮するには適度な意識がいい」とか
「セルフトークをして冷静に自分を見つめる」とか
「自分の弱いところを認識する」とか
「目標と自分の欲を自己分析する」とか
今の仕事で力を発揮するのに役立つことがいろいろ書いてあって
何だか一気に読んでしまった

水泳をやめてから
あそこまで目標に執着したり
わずか26秒足らずでその結果が出てしまうという状況に身を置いていたから
それに比べると
仕事を始めてからは何事にもけっこう適当で
それでもそこそこの結果は収められていて
誤解がないように言っておくと
仕事は一生懸命にやっているのだけれど
どうしても選手時代ほどのプレッシャーや激しさを持ちながらはやっていないという相対的な言い方

今まではそうなんだけれど
きっとこれから先は
競技をやっていたときに近いくらいの
瞬時に高いパフォーマンスが必要とされるだろうと思っていた矢先に読んだ本だったから
ベッドの上で
酔っ払いながらも
真夜中に膝を打ったのでした

なぜ瞬時のパフォーマンスか

それは次の赴任地がハイチに決まったからです

1月の大地震で22万人以上の犠牲者
今も150万人がキャンプ生活を送る
あのハイチ
これからテント生活だというのに
この業界では「ご栄転」らしい
ぶるるるる 武者震いがするわー

もうすぐ出発
仕事と引越し準備とお別れ会に忙殺されながらも
日に日に気が引き締まります


ハイチに先乗りしている知り合いが送ってくれた写真・・・



こういう余裕としょーもない笑いを常に持ちたいよね


ゴムの山の隠れ家

2010年07月25日 | sri lanka
Glenross by Bluewater

コロンボから2時間弱のドライブ
誰かさんの別荘を あの Bluewater が買い取って経営している宿
ベッドルーム4つ
大好きな友達を誘って
自然の中でのんびり過ごす週末

スリランカに居ることを忘れて
ヨークシャーに居るみたいな錯覚に陥る
自分の家にしたい心地良さです。。。







裏山はゴムのプランテーション





ゴムがこうやって作られるって知らなかったでしょ
もちろん私も知りませんでしたー
ヨーグルトみたいに真っ白
手に取ったら
チューインガムみたいにびよーんと伸びる
でも強くて
ボンドみたいな匂いなのに
自然の感触がするんだー

800円サリー

2010年07月21日 | sri lanka
会議ちゅー。

ホテルで会議していると、ランチとおやつ、ずっと食べ続けている感じ。
今日こそ「ランチはサラダ、10時と3時のおやつは食べない!」と誓うも、
NO と言えない日本人。
ってそういうところで使う言葉じゃないって?

ただでさえサリーのブラウスは体にぴっちりのサイズに作るので、
は、腹が・・・
腕はもちろんぎゅっと締め付けられ、丸大ハムみたいに飛び出しますけど。

今日のサリーはびみょーな色だけど、手縫いの刺繍が大のお気に入り。
昔から、手縫いの刺繍に弱い私。



今日の私服☆

2010年07月20日 | sri lanka
また出た!

変な私服

しかもなんかちゃっかりポーズとってるし!

今日から3日間会議だから
大変恐縮ですが
お腹出しちゃってます

このサリーはあまりにシンプル&カジュアルなので
密かに「GAP」サリーと呼んでいます
なんかGAPがサリー売り出したらこんな感じにしそうでしょ

でもコットンが上質で着やすいのだ

癒しの隠れ家①

2010年07月18日 | sri lanka
THE LAST HOUSE

コロンボから5時間くらい車を走らせたTangalleに
ひっそりとたたずむ「家」がある

ホテルっていうより「家」

その場所に
当たり前みたいに
しっくりと溶け込んでいる家

バワがデザインした最後のホテルと言われている


どこに居ても風が流れる













なんか心ががちゃがちゃしていているときに
ここに行ったら
そういうものがすぅーっと
消えてなくなるような
そんな落ち着きのある家でした


おとなになりたい願望

2010年07月17日 | sri lanka
オフィスですっごく納得のいかない出来事があって
みんなが帰ってから一人でめそめそ泣いていたところを
上司の一人に見られてしまった

彼にこう言われた

「これから歩む道で納得のいかないことはいくらでもある
君はもっと出世するんだから
いちいちそんなに感情移入してはいけない
もっと強くならないといけない」

もっと経験したら
ものすごく納得のいかないことにでも
耐えられるようになるんだろうか
できる人というのは
そうなのだろうか
私はダメージからの切り替えがマッハのスピードで速い人だけれど
インスタントな衝撃にはたまに弱く
結構(というかかなり)涙もろい
過去2年9ヶ月にオフィスで泣いたのはおそらく3回目
涙というものは自分が思う以上に周りに与える印象が重いと思う
仕事のデキる女は人前で泣いてはいけないと思う
最初に受けるダメージを軽くするのは
経験・考え方次第で可能?
どんなに納得できないことでも?
泣き虫は治せるものなのか?

おとなになりたいな


ハッカーに振り回される

2010年07月17日 | sri lanka
あろうことがインターネット・ハッカーにひっかかってしまい
もう12、3年くらい使っているメールアカウントのアドレス帳にある方々すべてに迷惑なメールが飛んでった
ご迷惑をおかけしただけでなく
もう私のことなど忘れてしまっているだろう方々にもすべて胡散臭いメールが行ってしまって
恥ずかしすぎ
ただでさえドタバタな日々に起きたこの現代的な事件に
かなり凹んだ

でも悪いことばかりではなかった
しばらく音信不通になっていた人々からメールが来て
懐かしがりながら近況報告
ハッカーに感謝

そしてもしまたこのようなことがあっても
ダメージが減るように
800人以上のメールアドレスが登録されているアドレス帳を少し整理する決心をした
仕分け対象は
- 明らかに現在使われていないアドレス(転職した人など)
- 顔が思い出せない人
- ものすごい偶然でない限りおそらくもう一生会わないだろう人(だいたいが仕事関係)
に加え
- そんなに好きじゃなくてなぜ登録されているのか意味不明な人

800人以上を一人一人ざーっと見通して
いろんな国のいろんな思い出が蘇ってきたり
あー こういう人居たなー!とか
こういう仕事したなーとか
思いながらも
昔本当にお世話になった方々にすっかりご無沙汰してしまい
やっぱり年賀状とかそれなりに大事だよな
日本の良い習慣だな
と思ってみたり
今や生活に欠かせなくなったEメールというものに振り回され
便利さに感謝し
かつ戒められた数日間だったのでした

関係ないけれど写真は大好きなルワンダのコーヒー豆
出会って8年になる”ご学友”がルワンダに仕事で行ったときに買ってきてくれて
スリランカまで送ってくれました!
素敵すぎ!
こういう極めの細かい人になりたい


指揮官交代

2010年07月14日 | sri lanka
スタッフに愛された事務所の代表が離任。

私は代表が赴任した直後に着任したからほぼ丸々彼の行動を見てきたけれど、
こんなに激動の3年弱はあまりないと思う。
着任のその日から、あることが発端で我が事務所が当時立たされていた政府、メディアの強烈なバッシングに直面。
そして2008年後半から2009年の北部緊急支援。
政府軍と反乱軍の戦いの前線がどんどん北上し、ついに国連は北から撤退。
30万人の現地の人々を残して。
どんなに辛い決断だっただろう。
そして国内避難民キャンプ、通称マニック・ファームの建設。
戦地から逃れてきた人々は、今度はキャンプに閉じ込められる。
私のようなぺーぺーが無力感に苛まれている時、
彼はどんな思いで決断を下していたんだろうか。

彼から沢山のことを学んだ。
政治的な人ではあるけれど、少しナルシストだし、ユーモアのセンスもイマイチだけど(笑)、人間味があって、ものすごく仕事熱心で、頭がキレて、勤勉で、極め細かく、パッションが全面に出ている人である。
こういう人で、かつ愛すべき人というのは少ない。
彼の着任当時、事務所はバラバラだったけれど、
今ではオフィス内ではこれといった問題はほとんどないし、
何よりみんながマネジメントを信頼している。

彼からの最後のメッセージ。
Always question why. Try to understand the situation. It's not a rocket science. Always have passion. There is an answer.
常になぜかを考えなさい。状況を読みなさい。ロケット科学ほど難しくない。そして常に情熱を持ちなさい。そこに答えがある。

私個人には、こう言ってくれた。
Good luck.
君は素晴らしいプロフェッショナルだ。
笑いのセンスも抜群。
きっと成功する。
時々連絡をくれ。

リーダーのお手本みたいな人の下で働けたことを幸せに思うのでした。

次の指揮官はイラン人。
第一印象は、飾らない人。
その手腕に期待。


ハイチ、6ヶ月後。

2010年07月12日 | haïti
ワールドカップの影に隠れて(?)
参院選終了。
巨大の債務と高齢化社会を抱える世界第2位の島国は、
これからどう迷走するのだろう。

私はスリランカで在外投票したけれど、
自分が投じた一票が正しかったのか、
まったく不明。

迷走、日本。
未来を憂う。


そんな中、世界中が釘付けになった1月のハイチ大地震から6ヶ月が過ぎた。
課題がいっぱい。
21万人が亡くなった大地震から半年経つのに、まだこんな問題抱えているの?という驚きの事実。
多分、想像もつかない困難がいっぱい。


私はとりあえずワールドカップによって失われた睡眠を取り戻すことに集中しよう。





国連オフィスの前で断食

2010年07月10日 | sri lanka
ここスリランカは戦争が終わって1年2ヶ月程が経ち
すっかり平和になったねぇと話していたところ
国連オフィスが包囲されるという寝耳に水のニュースが飛び込んできた

戦争犯罪を調査する国連の調査団の派遣に抗議する人たちによって
国連オフィスの周りが包囲され
オフィスは3日間もお休みになっている

BBC News

残念ながら(笑)我がオフィスは少し離れた別の建物にあるので
何の影響もないのだが
私の同居人と親しいお友達は「自宅待機で仕事」
でもまたフィールド出張に行くときの防衛省の許可が下りなくなって
つまり出張足止め
スケジュールを見直して他の戦略を練る

ニューヨークに抗議するのは勝手だけれど
この国の人たちのための支援をしている私たちの活動が規制されるのは
すごく遺憾に思う

断食している人もいるらしく
今日たまたま国連オフィス前を通ったら
選挙運動のようにやかましく
皆の形相がおっかない雰囲気の中で
本当にベッドの上で横たわっている人がいた
もし亡くなったりしたら国連は罪もなく咎められるに決まっているけれど
周りにいる何百人が傍観していたとしたらそれはもっと問題だろうと
友人と話していた