地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

私のコロナ生活

2020年05月02日 | greece

テレワーク開始から1か月半

ロックダウン開始から1か月と1週間程

生活のリズム掴め始めたのは

テレワーク開始から3週間ほど経ってからです

激務期間が過ぎて

ちゃんと寝るようになって

朝ヨガやるようになって

夕方は走るようになったら

生活のリズムが戻ってきた

やっぱり一日一回は外に出ないとダメだ

 

一日中Zoom会議をして人と話しているけれど

それでもやっぱり生身の人間とまったく触れ合わない一人暮らしは厳しかった

他に沢山辛い環境の人がいっぱい居るので(小さい子どもがいる中でテレワークとか)

贅沢な悩みですが・・・

お友達と定期的に散歩していなかったら

孤独感に襲われそうになった

テレワークになる寸前に預かった猫がいてくれて良かった

居なかったら孤独感半端なかっただろうと思う

 

仕事が激務だけれど

これを機に家でいろいろやりたいことがありまくりな私は幸せだと思う

Netflixはもちろんだけれど

本も沢山読みたいし

料理も上達させたいし(今まで作ったことないお料理にどんどん挑戦!)

ギリシャ語もガツンと上達したいし(ちょうど語学力検定試験が延期になったし!)

ウクレレも練習できるし

Zoom呑みブームに乗っかって世界中のお友達を飲み会をやっている

そして運動

ジョギングを毎日やろうと決めて

はりきってGarminの時計をオンラインで買ってみた

ずっと欲しかったけれど

なかなか手が出なかったやつ

でも調子に乗ってオシャレ系のやつを選んでしまい

GPS機能ついてなかった・・・ チーン

 

ついつい家で毎晩呑み過ぎちゃうから

平日(金曜日以外)は禁酒を始めました

ついでに炭水化物も抜いて

ロックダウンが終わったら颯爽と歩いてやろうと企んでいます


宴のあと。

2020年05月02日 | greece

全部終わってから、携帯のメッセージの量で、私は事の大きさを知った。

それは味わったことのない物凄い反響だった。

日本に限らず、世界中から連絡があった。

「テレビ見たよ!」って。

GuardianやNBCのネットニュースにも私とカプラロス会長の写真が載ってるし、

BBCを付けたら、私映ってるやんか!

 

それでも私は、またユニクロのレギンスに着替えて、

数時間後には仕事に戻りました。

またロックダウンの、誰にも会わない孤独な生活に。

メッセージは世界中から沢山来ているけれど、

この現実とのギャップ。

あれは何だったんだ…。

 

これだけ五輪開催可否が議論になっている中、

然るべき方々の渡航がキャンセルされ、

何としても聖火を日本に!という熱狂が起こり、

たまたまそこにいた私がピンチヒッターに起用され、「時の人」と言われた。

人生って何が起こるかわからない。

前より少し注目を浴びることになったから、これからも、一層がんばろう。

何よりも、これを機に、私が発展途上国の状況について語れる機会が増えて、それが一番嬉しいのです。

 ←一生の思い出の記念品


ぶっつけ本番

2020年05月02日 | greece

立ち上がって、いよいよ競技場に足を踏み入れる。

前を歩いてくださる組織委員会の方が手前で立ち止まったけれど、

えっと私は・・・

「ここで良いですかね」とオドオドしながら聞いてみる。

しかしその後の動きがまったくわからない。

「えっと… あの辺に歩いていけばいいんですかね」

ここのところのリハーサルはやっていなかったのだ。

さすがギリシャ…!

感心している場合ではない。

カプラロス会長はスタスタと聖火ランナーの方へ歩いていき、

トーチを受け取って、戻ってきた。

今か?行っちゃう?

会長の方へ歩いていき、前に行くと、会長は英語で話し始めた。

「この聖火を日本の皆さんが希望を乗せて東京まで届けることを祈っています」

みたいなことを言っていたと思うけれど、はっきり覚えていない。

私の方は、会長が持っているトーチにいつ手を添えるべきか否かみたいなことをごちゃごちゃ考えていたのだから。

 ←二十顎同士

会長がトーチを手放す。

私は、ほとんど勘で、トーチを掲げてみる。

そのシミュレーションは頭の中でできていなかったことに気づく。

トーチを下ろして、

次はランタンに火を移すのだ。

でも風が強すぎて全然つかない。

その間、私の髪の毛は強風で一層ぐちゃぐちゃになり、顔面にかかる髪の毛を払うので私は必死。

と同時に、持っているトーチの火が吹き荒れ、技術士の方の背中にかかりそうになる。それはマズ過ぎるだろう!

結構時間がかかって(実はこの時、技術士の方のテクニックでやっと火が移ったことは後で知った)、

ランタンに火が灯って、私はそのランタンを受け取るのだけれど、

その前に私が持っているトーチを誰かに渡さなきゃいけないことはリハーサルでできていた。

でもみんなランタンに火が移すことが多分冷や冷やで、その一大任務が終わり、次のアクションが吹っ飛んでしまっていたと思う。

「すみません、トーチ、トーチ」と私が言って、

技術士の方が気が付いて、トーチを受け取ってくださってから、

私はランタンを受け取った。

ランタンを掲げるところのシミュレーションは前日にバッチリできていました。

しかしその後の動きはまた全然わかっていなくて、

どこかに歩いていくのは知っているけれど、どこに行くんだ?

周りの人の動きに合わせて歩く。

競技場の中心から外までやん!結構長いやん!

と思っていたら、カプラロス会長に、

「この聖火を持っているのは、今世界中で君だけなんだよ」と言われた。

 

そういうことか…。

 

「世界に一つだけの火」なんだ。

 

私は恥ずかしながら、聖火の意味を初めて理解した。

 

↑ ここを歩いている時は、「またなんか協力しよう。ミーティングでもしようね」なんて話をしていました。

 

「終わったーーー」

 

この後、囲み取材。

日本語と英語。

コロナウィルス対策のため、記者さんには2m以上離れてくださいと頼んでおいた。

 

その後組織委員会の方に、「ではここで」と聖火を引き渡し、

彼らは空港へすたこらさっさと向かわれた。

 

私はその後も、個人携帯やLINE経由で日本からの取材を数件こなし、

一旦(スタジアムの隣の)家に帰って、

部屋着に着替えてからフランスの新聞(実はお友達)の取材を電話で受けていたら、

テレ朝の「報道ステーション」の知り合いから連絡があり、

「(50分後の)放送の前にメッセージ欲しいから今イケる?」と言われ、

フランス人の電話は切って、さっきの服にまた着替えて、スタジアムに走って戻ったのでした。