地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

『泳縁』。だって。

2006年02月26日 | Weblog
短い日本滞在の締め括りは 日本短水路選手権
今年からジャパン・オープン?
      知らんし。。。

家が近いため チャリ通。

100人くらい挨拶してめまぐるしかったけど
懐かしい面々に、ほっこり。

結婚。
出産。
子連れ。
離婚。
まだ独り。

痩せた。太った。


時は流れても プールで再会

木原光知子師匠はこれを『泳縁』と呼ぶのだという


さて試合

びっくりしたのは中村真衣です
泳ぎこんでいたのは知ってたけど
50m背泳ぎで一気に0.45秒も縮める自己ベスト(日本新)
(若干浮き上がりが怪しかったが)

妹のような彼女だけど
選手として本当に尊敬する
天才だし
限界を作っているようで作っていない

限界を作らないと言えば
松田(旧姓・前原)仁美さんも素晴らしい復活
100m個人メドレー いきなり2位ですもん 日本人1位
以前と違って本当に水泳が好きで楽しく泳いでる姿は
見ていて気持ちいい
彼女はほんとにバネがあるので
まだタイムは伸びるのではと思わせるトコがまた凄い


そして私はまた一人 アフリカへ発ちます

さみしい

短すぎた


パッキング だるー

ルワンダ競泳のために。

2006年02月25日 | rwanda
買ってしまいました ペースクロック!

ルワンダ競泳ナショナルチームコーチとして
かわいい選手たちのために
税込4万7千円の自腹を切りましたぁ
(でもコレ コネで仕入れ値

かーわーいーーーー くない?マジで。

TSUKASAさんのモノです
こんなかわいいペースクロックだったら
練習も楽しいよねっ
ちなみに電力不足が危ういので 乾電池式
(乾電池代が恒久的にかかるのは気になるが。ルワンダ水泳連盟もお金ないので)

しかし問題が。。。

カタログを見て購入したとき
思わずデザインの可愛さだけに気を取られてしまい
ちゃんとサイズをチェックしてなかったので
そんなに大きなモノとは知らずオーダーしてしまいました

届いてみたら・・・ で、でかっ。Σ( ̄ロ ̄lll)


これはどうやって飛行機で運ぼう???
機内持ち込みは無理
まずどうやって関西空港まで運ぶ?

ちゃんとサイズをチェックすればよかった。。。

何やかんやとゴタゴタしています
ルワンダまで飛行機乗り継いで運ぶの大変そう。。。

でも!
私の愛がいっぱい詰まったペースクロックは
まだインターバル練習をしたことがないルワンダン・スイマーたちにきっと喜んでもらえる

これで短水路世界選手権もバッチリね

超過料金でもがんばって運ぶぞぉ

鬱度チェック

2006年02月23日 | Weblog
5ヶ月ぶりに帰ってきて 羽田からの帰り道
トーキョーのあまりの発展度に

ドラえもんの国みたい。

とつぶやいた。
そう、22世紀って感じ。


カルチャーショックを受けています

言葉は全部通じるのに
ちゃんと行き先とか迷わずに行けるのに
地下鉄だって路線図見ずにのりかえもわかるし 料金まで大体わかるのに
自分の国じゃないみたい
日本のヒトたちとの距離が遠すぎて
ブラウン管を通して見えているみたい

あんなに食べたかった日本食もどうでもいいし
納豆もお米もそんなに食べたくなくなっちゃったし
温泉だってめんどくさい

アフリカに10ヶ月いると こうなっちゃうのか?

いや 疲れているだけなのだ きっと
仕事に追われている。。。
なんか安らげない。。。
インターネットの存在を恨む

思わず ウェブで「鬱度チェック」をやってしまいました

さて 結果は。。。


得点は 10.3 点です。

とっても健康のようです。
めでたし。めでたし。


だって。

ああ よかったぁ

やっぱり アタシでした

残りの滞在を楽しまなくちゃね

MOTTAINAI

2006年02月21日 | swimming
久々に ワールド・スイム・フォー・マラリアのその後のお話・・・

コーディネーターが無責任に日本にいなかったせいで
たくさんの人にご迷惑をおかけし
私はもうどの面下げて水泳界を歩けばいいんだと思って帰ってきましたが
いろんな人に御礼していると
「良いイベントだったね」
「参加できてよかった」
「熱海さん 頑張ってたよ」
「今年もやらないの?」
と言ってくださいます

おかげさまで日本だけで 500万円突破
3万人以上が泳いだ

8000張以上の蚊帳が買える

コナミスポーツさんでは
12月3日全店舗入場無料でWSM開催
古巣JSSでも たくさんのプールで募金が行われた
おかやま国体では 国体史上はじめて募金
(木原光知子大先生のご尽力!
著名選手たちも40人くらい 
私の古いお友達はほとんど参加して
イベントを盛り上げて下さいました

普段は援助のことなど考えたこともない競泳選手たちも
自分が泳いだり 教えることでお金を集め
それを全額募金してくれた
交通費だって1円も払っていませんよ
FREESTYLE
中村真衣

あるプールのコーチが ちびっ子スイマーに
「あなたたちの歳まで生きられない子どもたちが 世界にはたくさんいるの
その人たちのために泳ごう」
って言ってくれた
子どもたちは一生懸命泳いで
大切なお小遣いのうち 100円を寄付してくれた

私にとっては マラリアは
本当に身近な人たちが死んでしまう
いつ自分にも襲いかかるか分からない すぐ隣り合わせの恐怖だけど
マラリアのこと 今まで聞いたこともなかった人たちが
事実を知って 行動に移してくれた


何かを残すことができたかなぁ


全然お金をかけないで
誰も儲からないで これだけできた


続けていったら もっと素敵なことが実現するんじゃないかと期待してしまうけど・・・
ホントに多くの人に「今年もまたやりましょう!」って言われるけど・・・

日本にいない私が 中心にいるべきではない
もう散々 色んな人にお世話になって
散々迷惑をかけてしまいましたから


うううー しかしもったいない
ねぇ、マータイさん

健康管理休暇

2006年02月18日 | Weblog
久しぶりの日本。

寒。


寒さと時差ボケと 蓄積していた仕事の疲れが出たのかで 
ちょっと放心状態になっていて
あんなに心待ちにしていた日本食にも買い物にも心ときめかず

人はこれを「鬱」と呼ぶのだろうか。

などと真剣に考えたり
その漢字を練習してみたりしましたが
最近ちょっといろんな人が読んでいるこのブログで
弱音を吐くような私ではない

アリの巣コロリを4つも買ったら元気が出ました。

なぜ「アリの巣コロリ」かというと
過去のブログを参照
撃退したのに最近また復活しやがった
そしてルワンダにいる某協力隊員も
最近蟻で悩んでいるので
近くのマツキヨに走りました

今日も、今度新しくルワンダに赴任になる専門家にブリーフィングをしていて
「これは持っていった方がいいと思うものは?」
と聞かれ、とっさに

「アリの巣コロリ」

と答えてしまいました
その家に蟻が出るか出ないかは運だと思うのですが・・・

しかし彼はこう返しました

「僕、ほんとうに蟻がだめなのです」

あ、それはかなり致命的っすね

しかしコロリがあれば大丈夫です


うちのアリめ、今のうちに羽を伸ばしとくが良い!!!



・・・これは「鬱」の症状か否か?!

金メダルとったら

2006年02月15日 | sports
トリノ五輪に釘づけです

特にスピードスケートは
議員秘書時代 どっぷり関わったので 
ちょっと他人事ではない


男子500mスピードスケートで優勝したアメリカのジョーイ・チーク選手が
優勝後の記者会見で
「ご褒美でもらえる約300万円を
チャドにいるダルフール難民の子供たちに寄付する」
と発表したとか


素敵


オリンピックの舞台で誰よりも持っている力を発揮して 勝って
それだけでも尊敬できるのに
さらに私と同じ視点を持っているなんて(←何も私と彼だけの視点では決してない)

惚れました。


・・・でも何かスポーツの話してても
こんな風に開発の話にいってしまう私

あああ こんな自分が怖い

純粋にスポーツだけ見ようっと

教育ワークショップ

2006年02月13日 | kenya
お仕事していて楽しいと思えるのは
沢山学んで
自分が向上できていると実感するとき

先週 アフリカの教育分野関係者が集まって
いろんなプロジェクトの事例を聞いたり
いろんなトピックについて話すワークショップがあって
私は教育専門ではないけど 
ルワンダの教育担当ということで寄せてもらいましたぁ

今までちゃんと教育分野の勉強をしないまま 
立ち止まることも許されずに 手探りで活動していた私には
すっごく勉強になりました

「平和構築」という分野の専門家になるには
紛争のことだけ知っててもダメで
それは当たり前のベースとして
かつあらゆる分野で「平和構築案件」を作らなくちゃいけない
つまり「平和構築」というのはクロスカッティングで
それだけで簡潔し得る「セクター」ではないわけで
そういう意味では 私は完全にまだまだだ

経験を通して 引き出しを多くしていかなくちゃ


それにしても私は「平和構築」が好きだ
よく「何でその分野に?」って聞かれるけど

答えがありません

ただ好きなのです

悪いか?


久々のナイロビは 人が明るかった
(=ルワンダは暗い。)
日本食も食べちゃった
お気に入りのバーにも行っちゃった
平和構築好きでも やはり都会が好きな私です

こういう人が開発をやるのは
ちょっとしんどいよね

盲目の除隊兵士

2006年02月06日 | rwanda
今日は全国一斉地方選挙です

町会議員を選ぶ日

道に誰も人がいなくて
車も全然走っていなくて
集会所のどばーーーっと人が集まっている

日本のケタタマシイ選挙とはエライ違いで
何のサインもなく
厳かに行われている

投票率は凄いと思う
だーれも外にいないもん

本当にこの国 皆で何かやろうとするときは すごい結束力だ
「結束」といっても 喜び勇んでやるのではなくて
義務だからやってるような
半ば強制ともいえるような そんな感じで 
あまり感情の起伏なしに 淡々と不特定多数を担っている

空いている店はただのひとつもなくて
経済活動が完全にストップしていることなど
気にかける人は誰もいないのだろうか


そんな今日 運の悪いことに
盲目の除隊兵士の研修の集合日と重なってしまった
誰も来ないかもなぁと思って集合場所に行ったら
5人ばかり来た


普通 除隊兵士で障害を持つ人は 引っ込み思案だったり
やたらと要求したり
何かトラウマでも抱えているような人が多い

盲目だと尚更で
一人では何もできないのが当たり前


でも今日会った5人の中に
とんでもないスーパーおじさんがいた

集合場所に来ないで
バイクタクシーで勝手に現れるし
普通なら誰かに同伴してもらうけど
杖もないのに一人で行動してるし
やたら良く喋るし
「ワイフと子どもにしばらくお別れしなくちゃいけないから今日は帰る。明日来る」という始末・・・

もうとっくにエンパワメントされちゃっているの このおじさん
名前をオーガスティンといいます

帰りの車の中で話していて さらに驚きました

オ「実は今日の選挙で16人中1番に当選しちゃってよー」

        ・・・。

オ「でも断ったよ。この研修があるから」

私「失礼ですが、盲目なのに、何でそんなにリスペクトされてるんですか?」
オ「ワシ、ガチャチャ法廷(94年のジェノサイド加担者を裁くコミュニティ裁判)でも副議長やから」
私「えー すごい。今、仕事とか持ってるんですか?」
オ「前、小学校を作った」

       ど、どうやって・・・

オ「コミュニティの若いモンに作らせた」
私「何か他にあなたができることは?」
オ「農業と・・・ 椅子も作れるけど」

椅子・・・

あまりに驚いたので、そのサングラスの下で 本当は見えているんじゃないかと疑ってみました。

こんな人 私たちのプロジェクトでやる盲目者のための自立促進研修なんていらないんじゃないか
もう立派に自立しているもの!

私「わかった。おじさん。他の参加者たちを助けてね」

オ「ナキバゾ!(キニヤルワンダ語でノー・プロブレム)」


まさにスーパーおじさん
こんな除隊兵士もいるのか

頼りにしてるよ オーガスティン

世界短水路選手権 代表選考会

2006年02月05日 | rwanda
がありました
もちろん ここルワンダでの、です

ルワンダ一大きな25mプール(私たちが使っているプール)に
ペットボトルをくぐらせたコースロープを張って
4つのチームから4名ずつ16名が
2枚の香港行き切符をかけて泳ぎました

ブタレ県の選手が到着するまで待っていたから
3時間半遅れて試合が始まった
あまりの緊張感のなさ
日本の代表選考会とのギャップを思い、苦笑・・・


ようやくレースが始まった
スタートのピストルは 笛
5mフラッグも 5mラインもない
種目は自由形と平泳ぎしかなかった
(背泳ぎとバタフライはみんな泳げないから)

自分の選手がルワンダで一番強いのかと思っていたら 違った

男子50m自由形で勝ったのは
ギセニ県出身 キブ湖で練習しているAimable
タイムは 33秒

女の子は私が(3回だけ)教えているパメラが勝った
50m平泳ぎ 49秒2
(ターンのとき 片手だったのは見過ごしておいた)


実は1ヵ月後にももう一回 選考会があるらしい
そのときまでに私の秘蔵っ子・ピトゥを鍛え上げて
Aimableを負かさせたいけど・・・



キガリ以外の選手はどんなレベルかな?と思っていたけど
小学校の記録会のようなレベルだった

クロールで顔を前に上げる子が多かった

クイックターンをする選手は一人もいなかった
(Aimableでさえも)

終わってからみんなに
平泳ぎの『ひと掻きひと蹴り』の正しいやり方を教えた


今度 学校が休みのときに
キガリにみんな集めて強化合宿をしたいな


その夜 青年スポーツ省の次官に会って
「水泳連盟に入ってくれ」と言われてしまった


OOOOOOPS!