地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

極度乾燥(しなさい)

2017年02月28日 | greece
ヨーロッパで大人気なブランド Superdry 極度乾燥(しなさい) について。

一目見ただけで
日本人なら誰でも
は?
となる。

だいたい 極度乾燥 という意味不明な単語以外に、
め、命令形?!
ブランドロゴで。
笑うを通り越して、微かに苛立ちさえ憶える。。

このブランド一体どういうつもりやねん
と思ってついに検索してみた。
私の疑問に答え、
気持ちを代弁してくれたこの記事
http://banqmosh.com/superdry
バスの中で読んでくっくって笑っちゃった。

つまり、めちゃくちゃな日本語はじつはわざとで、
日本でめちゃくちゃな英語の単語が堂々とファッションに使われているのを、
単語の意味が通じなくてもデザインの一部になっているのを、
このブランドはわざと逆輸入で再現しているみたい。
意味はわからないけれど、かっこいいからいいや。っていう発想。

そう聞いたらホッとしたー!
さらにちょっとファンになった。笑

OSAKA 、ってどかーんと書いてあるTシャツを、
何人もの若い子たちが着てる。
ついでに大阪のおばちゃんたちがどんなにオモロイかを説明してあげたいけど、
あの笑いだけは訳すことができない。

Clean Monday

2017年02月27日 | greece


今日は Clean Mondayというキリスト教の祝日

確か他国ではまずカーニバルがあって
お肉をたらふく食べて飲んで
Ash Wednesdayからお肉をあきらめて
イースター(復活祭)まで過ごすんだと思うのだけど
ギリシャのEastern Orthodox 教会では
水曜日じゃなくて
2日前からお肉をやめるみたい

で、お肉の代わりに食べるのは貝類だそうだけれど
タラマサラダっていう大好きなタラコのサラダも食べる習慣みたい

明日から出張で
そこで会うお友達のお土産を探していたので
瓶詰めのタラマサラダを買った
いちじくのジャムも添えて
このジャムはチーズにのせて食べると美味しい

Clean Mondayには
お肉をやめるだけでなくて
家を掃除して
いろいろと罪を改めて…
というか身の上の反省をするしきたりだという

私もがっつり考えた
最近、というかここのところずっとカリカリすることが多い
この間も怒りがなかなか収まらないことがあった
こんな自分はとても嫌で
どうやったら怒らないでいられるだろうと
せめて感情を外に出さないようにしたいのだけど
これがなかなか難しい
まだまだ修行が足りない

どんなに忙しくても
いつも穏やかで
人に優しくいたい
そんなことをじっくり考えてみた
Clean Monday

ここから春が訪れるんですって

木のランプ

2017年02月26日 | greece


このランプ

ギリシャに来てまだ間もなかった頃
酔っ払って千鳥足の帰り道
道端でアーティストが売ってて
一目惚れして衝動買いしたの...
家まで300メートルくらい担いで帰ったの...

枝の中をくり貫いて
下から上まで電線通して
その上からコルクで埋めて閉じてるの

うちの中であまり存在感なく
優しい雰囲気作ってくれてる
ユニークなのに飽きのこないランプ

サウイウモノ二ワタシハナリタイ(ムリムリ)

ぐんと来た

2017年02月25日 | greece
なんだか急に
わかる
わかるよ!
耳に入ってくる言葉が
意味をなしてる

急に言葉を話し始めた赤ちゃんみたい


コーヒー買って学んだフレーズ

Για πάντα μαζι
Together forever
いつまでも一緒

三連休

2017年02月25日 | greece


今度の月曜日がAsh Mondayだから
今週末は三連休

もう今季最後だろうスキーに行きたかったけど
どこかに行きたかったけど
やーめた
アテネに残る
充電する
溜まった疲れとって
溜まった仕事して
洗濯して部屋を掃除して
ジム行って
ギリシャ語やって
のんびりする
心も体もデトックスする

とりあえず寝る
いきなり12時間寝た
でもまだ疲れが取れない

外はぽかぽか
もう春はすぐそこ

乱暴すぎるギリシャ語教師

2017年02月25日 | greece



アテネに来てから半年間、やりたかったこと。
それはギリシャ語。
なかなかレッスンに通う気になれなかった。
夜5時半とか、早い時間からの授業に行ける自信がなかったから。
だから独学でギリシャ文字読めるようにはなり、
挨拶やコーヒーの注文くらいはうまくできるようになってきたけど、
そろそろ本腰だ。

重たい腰を上げて、えいやっと門を叩いた。
白髪混じりのロン毛のお兄さん。
チャラい感じ。

「もうクラスは3週間先に進んでしまっているから、補習が必要。明日から来て。フランス語話せるなら、習得速いね」

翌日行ってみたら、いきなりマンツーマンのレッスン始まった。

それもフランス語で。

始まってから少しして、聞いてみた。

「あのー、今日2時間やって、次はどうなるの?
どんなペースでやるの?
いつになったら正規のクラスに追い付けるの?」

「いいからいいから。やってみよう」

なんかこういう、行き当たりばったりも、嫌いではないけれどね。

でも2時間、頭パンク寸前まで、だだだーーーっと詰め込まれた。
ものすごい勢いで、文法叩き込まれた。
ギリシャ文字も殆ど一度も書いたことのない、数の数え方も知らない、まったくの初心者だと言うのに、
文法の本、50ページを 2時間でカバーした。

乱暴すぎるけど…
何にも覚えていないけど…
要領はわかった。
あとは独学で復習せよ、ということだ。
そしてそのやり方を、
私はわかっていることを、
彼は知っているのだ。

さて!
語学好き、どこまでできるかな。


ギリシャでスキー!

2017年02月23日 | greece


先週末はギリシャで2回目のスキーへ。
車で3時間くらいのパルナソスという山。
ちょっと上達したし、気持ち良かった~!

ところが… 翌日は雲が多過ぎて吹雪でリフトも停止。

というわけで近くの歴史遺産、デルフィへ。





2500年前の神殿。
ギリシャ、あなたは本当に
どこに行っても感心。

難民教育シンポ

2017年02月12日 | greece

たまには仕事の話。

ちょっと嬉しかったこと。

先週の金曜日、ギリシャの第2の都市のテサロニキに出張。

現場の様子見て、刺激受けて、

最後の締めくくりに、シンポジウムでお話させていただいた。

難民の教育に関して、

教育省の次官、テサロニキ市長、はじめ、偉い人の挨拶のあと、

ギリシャの著名な学者の方たち6名に交じって、このわたくしめ。

会場はすごい盛況!フルハウス。床に座っている人までいる。

最初はちょっと緊張したけれど、

落ち着いて、

難民の教育のノンフォーマル教育プログラムに関してお話しさせて頂いて、

あー、なんとかうまくいってほっと一安心。

 

ギリシャの難民支援の教育は、昨年からとても士気が上がっていて、

本当にこうしたギリシャ人の難民受け入れの気持ちが素晴らしくって、

そういう中に交じって意見を交換させて頂ける立場に居ることが、光栄で、さらに襟を正す気持ち。

支援はまだまだ全然ちゃんと行き届いていないけれど、

責任が重いからがんばれる。


アンタルヤの違う景色

2017年02月05日 | middle east

Rixosホテルで気持ち良く寝て、

朝ご飯も美味しく頂き、

今日は月曜日、仕事初めだ。

名前も知らなかったリゾート地のホテルで迎えることになったけれど、部屋にちゃんとデスクもあるし、快適だ。

こうなったら帰ることに慌てず、ここでじっくり落ち着いて仕事するのだ。

休み明けで会議もいくつかあったけれど、それも逃れ、メールとスカイプでたったかたったかと必要な仕事をこなした。

悪くないな・・・。

他の足止め旅行客もみんなくつろいでいる。

相変わらずターキッシュ空港からの連絡はないので、

夕方にはスパでターキッシュ・ハマム(トルコ式風呂)を予約した。これはもちろん有料。

これが思いのほか、最高に良かった。

ハマムは以前モロッコ旅行で一度だけ経験したけれど、

大理石みたいなお風呂場でゴシゴシと垢を擦ってくれて、

最後に大きな袋に入った気持ちのいい泡をぶわっとかけてくれる。

泡がこんなに気持ちがいいものだったなんて・・・。

担当のお姉さんのマッサージの技術も最高に良くて、

私の肩こり具合に驚いて、

徹底的にほぐしてくれた。

マッサージに厳しい私が満足することは少ないのだ。

すっかり気持ちよく上機嫌になった私は、仕事を続けるのを諦め、時差ボケも手伝って、早々に眠りに着いた。

 

朝の6時くらいに目が覚め、良く寝たなあ、と思っていたら、電話がなった。

「7時半の空港行きのバスに乗ってください」

 

やっとだ!3泊足止め後、やっと光が見えてきた!

このときの喜びと言ったら。

時差ボケも幾分解消し、気持ちも軽い。

一昨日の夜とはエラい違いだ。

ウキウキと朝食を済ませ、7時半前にバスに乗り込むが、なかなか発車しない。

もー、ブラジル人ってば!

聞くと、ツアー客御一行様のうちの一人がまだ起きてきていないという。

そういうの、添乗員さんがちゃんと事前に確認しておいてよ・・・。

はやる気持ちを抑え、再度アンタルヤ空港へ着き、チケット売り場に並び、

1時間半くらい並んだところで、ようやくチケットが発券された。

 

あああ・・・!

 

誰かと喜びを分かち合いたかったけれど、

一匹狼だからさっさとその場を去り、荷物を預けて登場ゲートへ向かった。

 

雪のイスタンブールに飛行機が着陸したとき、

乗客は拍手喝采となった。

 

イスタンブールでもまだあちこちで長蛇の列があった。

イスタンブールの滑走路はここ数日ずっと閉鎖されていたから、多分、あのときに手際良くアンタルヤからイスタンブールへと発ったベルギー人も日本人たちも、

きっとイスタンブールでまた足止めを食らっていたと思う。

そう思ったら、アンタルヤのゴージャスなホテルで2泊できた私は、ラッキーだった。

そう思うことにして、飛行機はようやくイスタンブールを経ち、私はアテネに着いた。

日本を出てから、5日くらい経っていた。

また一つ、私の海外珍道中のネタが増えた。

さあ、明日からまた仕事だ。


まだまだ遠い帰り道。

2017年02月05日 | middle east

な、なんということだ・・・。

怒りで震える私は、私は引き下がった。

「あなたがイスタンブールまでのチケットしか発券できないことはわかりました。

とりあえずイスタンブールまでで良いので発券してください。あとは自分で何とかしますから」

「いや、それはできません。あなたはアテネ行きのチケットを持っているのですから。あなたの気持ちは十分に察します。でも私にはあなたのチケットを発券することはできないのです。」

「なんでそれを、2時間前に列に並ぶ前に言ってくれなかったのですか?」

もう、ターキッシュ航空に文句を言っているのか、

トルコ人の配慮のなさに文句を言っているのか、

どうでも良くなっていたが、とにかく怒りが収まらない。

圧力鍋みたいになった私は、泣きそうになりながら(いや、多分泣いてた)、

意を決してチケット売り場に並んだ。

あと2時間か、3時間か・・・。

みんな怒り心頭で、誰かがターキッシュ航空のスタックと口論になって怒鳴る度に、

みんな拍手喝采で応援を送る。

この穏やかな私でさえこんな状態なのだから、

誰かが発狂したり、窓口のガラス戸を叩いたりしても、もはや何も不思議ではない。

 

少し時間が経ったところで、誰かが大声で怒鳴った。

「今日のイスタンブール行きの便はすべて欠航になりました」

 

なんてこったよ・・・(涙)

 

もう怒りと悲しみと疲れでヨレヨレになった私は、

放心状態になりかけたけれど、

ターキッシュ航空ではない他の航空会社の便が飛んでいることを知り、

それを使ってとりあえずイスタンブールへ行こうと決めた。

アテネへの便はそれから考えよう。

 

100ユーロくらいの便を買い、荷物の超過料金まで払い、

1時間くらい待った。

イスタンブールに着くのは夜の11時くらい。どこに泊まろう。

知り合いに連絡したけれど、連絡が着かない。

夜遅いし、雪だからあまり動きたくないから、空港の近くの格安ホテルに泊まろう・・・。

 

ふと思い立って、明日のイスタンブールからアテネの便を何とかおさえるため、

再びターキッシュ航空のチケットカウンターに並んでみた。

例の日本人グループを助けていた、優しそうな、しかも仕事ができそうな、髪の毛をソフトモヒカンに立てたお兄さんの列に並んだ。

何となく、この人なら、何とかしてくれそうな気がしたのだ。

お兄さんは、親切で同情的で、しかし説得力のある声で言った。

「サンライズ航空の便で行くと、イスタンブールの郊外の空港に到着し、面倒なことになりますよ。

今日は私たちの指定のホテルに泊まって、明日のイスタンブールの便で行った方が良いですよ。

今からアテネ行きを取っておきますから。ビジネスクラスを用意します」

「いや、でももうサンライズで取っちゃったから・・・」

「私が返金してもらえるように一緒に頼みます」

なんて頼もしくて優しい・・・。

このソフトモヒカンのお兄ちゃんは、酷い酷いターキッシュ航空の、輝く星だ。

間違いなく、今この世で私が最も信頼する男だ。

 

結局ヤクザみたいなサンライズ航空は返金を固辞し、

私は争う気にもなれず、

ホテル行きのバスを待った。

いつの間にか、もう夜遅い。

アテネの友人に電話したら、涙が出てきた。

あのベルギー人は、日本人たちは、無事にイスタンブールに発ったのだろう。

私だけ置いてけぼりでまだここにいる。

 

スペイン人の団体客と一緒にバスでホテルへ向かった。

添乗員さんが、「明日は帰りますよ!」と元気にマイクで話している。

日本のツアーからの帰りらしく、私が日本人だと告げると、「日本は素晴らしいね!!!」と興奮して声をかけてくる。

こんな褒め言葉はいつものことだから慣れていて、いつもなら「ありがとうございます」と謙虚に微笑むのだけれど、

今だからしみじみ噛み締める。

本当に日本は最高だ。

 

45分後にホテルに着くと、歓声が上がった。

Rixosという海沿いの、一流のホテルだった。

「屋内プールまであるらしいわよ!」

あまり関係ないけれど、何となく気持ちが和んだ。

昨日のゴテゴテホテルと違い、インテリアのセンスはいいし、インターネットも通じるし、食事のビュッフェは100種類くらい品が揃っていた。

「バーもすべて無料です」

ワイン一杯で、かなり気持ちが和んだ。

ターキッシュ航空は私の扱い方をわかっていた・・・。

血迷ってサンライズ航空に乗り換えなくてよかった。