地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

学校が欲しいものリスト

2011年03月29日 | japan

被災地の学校再開に必要なもののリクエストがあがってきて

見ていると

海外で通常配るものとは違う

日本の学校ならではのものに

笑みがこぼれる

 

鉛筆 & 鉛筆キャップ ←日本って清潔。なくちゃカバンの中真っ黒になっちゃうもんね

下敷き! 必要、必要!

筆箱!うん、うん!キャラクターのやつね。

(そういや、海外の子どもたちは筆箱なしにどうしてるんだ?)

けん盤ハーモニカ。いいね!

防災頭巾。・・・。

 

以上は生徒用。

 

先生用、学校用も、

ラジカセ ←今どき?という学校もあれば

任天堂DS + 学習ソフト、とか

一輪車、とか

百人一首、とか

被災地復興に夢が膨らむわ

 

大体各学校ずらーっとリストあげているのですが

ある学校が

 

ぽつんと1個だけ

 

 

発電機

 

って・・・

 

 

(>_<)

 

これはもう

 

OKでしょ

 


@石巻

2011年03月29日 | japan

どうしてるってよく聞かれるのですが、

たまに避難所で遊んでます

もちろん、大人は、私なんぞが語ることのできぬ痛み。

苦しみっていう言葉が当てはまらないくらい、

想像を絶する痛み。

そんな中、子どもたち、精一杯我慢してる。

ある校長先生の言葉。

「ある家族が避難所を出て他県へ行くとき、子どもが『お外に出るのが怖い』って泣いたんです」

笑顔の下に隠していることを表現するのがあまり得意じゃない子が多い。

我慢強い子どもたち。

 

ホテルに暖房もお湯もなくて、体が芯から冷える。

でも避難所はもっともっと寒い。

 


被災地入り

2011年03月24日 | japan

今日から被災地入り。

空路で山形、そこから車です。

何を持って行ったら良いのだ?

何を着たら?

あったかい服をほとんど持っていない私。

一応、姉から長靴を借りていく。

ヘッドライトはハイチから持ってきた。

あまり考えても仕方がないのでこのまま行きます。

少々しんどくても、へっちゃら。

でも本音。

トイレは若干心配。

 

震災とは関係ないですが、明日、私のハイチでの仕事の様子が

テレビ東京 地球VOCE 21:54~

で流れます

5分間の番組です

私は観られないけれど、、、

 


合同アセスメントのフォーマット

2011年03月22日 | haïti

災害対応関係者のみなさんへ

ハイチで政府と国連が合同で行う緊急アセスメントのフォーマットはこちら (仏語ですみません。必要であれば訳します)

これはごくごく簡単なもので、迅速性と使いやすさに重点を置いています。

ハイチでは、自然災害時に備えて州政府の役人がこれを使ってニーズ・アセスメントをできるようにトレーニングされています。

他にご質問があれば何なりと! 

 

 


募金、募金。

2011年03月21日 | japan

ハイチの地震のとき、アメリカではジョージ・クルーニーの呼びかけで、

ジュリア・ロバーツ、ビヨンセ、ベン・スティラー、クリス・ロック、クリント・イーストウッド、デンゼル・ワシントン、ハル・ベリー、ジョン・スチュワート、マット・デイモン、モーガン・フリーマン、ニコール・キッドマン、サミュエル・L・ジャクソンなど

ものすごい数の著名人が一気に集まって、

地震の10日後にはテレビに出て募金を呼びかけ、

著名人みずからテレフォンセンターに座って募金の受付をしたんだ。

HOPE FOR HAITI NOW

ものすごい額の募金が集まった。

アメリカから近いと言っても、まったく別の国なのに。

 

日本の芸能人もがんばれ!

 

水泳選手も justgiving から募金活動をしてくれています。

立派です。

応援してあげて下さい!

田中雅美

源純夏

山下誠

古賀淳也

立石諒

 

Run For Japan英語)(日本語) 

世界各国からすくなくとも1人のランナーが参加し、28日間内で合計走行距離24,901マイル(世界一周/約4万キロ)を完走することが目標です。ランナー達には、各自の走りを日本の人々のために捧げていただき、走った総距離の各1マイル(約1.6キロ)について、自国通貨最低1単位を義援金として寄付をお願いします。 

Run for Japan is bringing together the global running community and showing solidarity and support through dedicating runs around the World to the people of Japan.

 

私も募金しつつ、自分でできる仕事をフル回転でしつつ、節電しつつ、

被災者の方々のために走ろうっと。

なんで泳がないのかというと、ハイチには泳げるプールがないから。

1km走るごとに1000円募金する。

募金はやはり・・・日本ユニセフ協会(笑)

 


【被災地にカセット用のガスボンベを送ろう】

2011年03月21日 | Weblog
以下、ご協力お願いします&転送歓迎。
 
現在、JR北松戸駅前にある倉庫で、町のひとびとの半分が行方不明となっているという、南三陸町の避難所への支援物資を募集してい ます。手配し ているのは移住連というNGOで、日本にいる外国人労働者支援をしている団体です。(「移住労働者と連帯する全国ネットワーク」) 募集 中なのは、現地の 災害本部(志津川)から言われた「ミルク、食糧、おむつ、生理用品、燃料、電池、肌着」です。
 
燃料のうち、ガスボンベは宅配できない(危険物扱い)のですが、現地のニーズはあるそうなので、取りまとめて倉庫まで運ぶ役をかっ て出ることにしました。もしもボンベ1本以上提供してもよいというひとがいらしたら、ご連絡くださいませんか。
 
ご存じかどうか、ボンベはいま都内でまったく入手できません。地震以来、さーっと店頭からも通販からもなくなってしまいました。高 価なものではありませんが、被災地では当分の間、それだけが煮炊き道具であるというひともいらっしゃるでしょう。
 
もし、ガスボンベ以外のもので提供品があったら、送付先「271-0064千葉県松戸市上本郷289-3ハイム化粧品  047-363-4285 へ「救援物資(移住連)」と書いて送ってください。カセットコンロ本体も同様です。
 
今週、何度もトラック行くそうです。現地に行くスタッフは、お届けだけでなく外国人移住労働者とその家族とつながりのニーズを確認 しに行くのですが、物資は避難所にあずけるので移住者だけに、とかではもちろんないです。
★渋谷方面に出ることができる方は、渋谷駅から4分の「アジア女性資料センター」というNGO事務所 150-0031 渋谷区桜丘町 14-10-211に預けておいてくれたら、受け取りに行きます。11-18時が開室時間 念のためTel 03-3780-5245 
 
できることを、こつこつと、しようと思ってます。
もしも、上記のこと、「ガスボンベ」についてご協力いただけるようでしたら、ご連絡くださいませ。
また、お知り合いの方によびかけをどうかお願いします。
ご協力いただいた方には、お礼代わりに、倉庫に預けに行ったあとで、本数と日付などのご報告をお送りします。
 
お問合せ先 gusbombe0311@gmail.com    橋本

日本人の底力。

2011年03月21日 | japan

なんという国だ。日本。

帰ってきて、テレビや新聞でニュースを拾いながら、開いた口が塞がらなくなっている。

ハイチやスリランカやアフリカの基準が私の中にあるものだから、一緒にしないでくれと言われるかも知れないけれど、それにしてもすごい。

 

災害から2、3日ですでに瓦礫の野原に道ができていた。(大体、自衛隊のブルドーザーはどうやって入ってきたのか?)

全国の自治体が受け入れに名乗りをあげ、すでに避難が始まった。

災害から8日目で、仮設住宅の建設が始まった。4月上旬入居予定。

壊れた橋が仮設の素材で、復旧。

 

頑丈で、冷静で、忍耐強くて、元に戻そうとする能力と、その基準がものすごく高い。

ストイック、かつ、謙虚に、統制されている。

 

災害から8日目で、陸前高田の郵便局が動き出した。(30%の受取人は所在不明)

その郵便局員は「便りを届けたい」とは言っていなかった。

「顔なじみのひとに会って、みんなに元に戻りつつあるって感じてもらいたくて」と言っていた。

立場を利用して、安否確認に一役買ってやろう、などという野心もない。

ただ、便りを届けるだけ。

元からある、自分の持ち場を守る。

それはとてもシンプルで意味のあることだと思う。

 

それは、東京の人たちもそう。

電車が止まった翌日、歩いて会社に行った人の多いこと。

この非常時に、平常を保とうとするチカラ。

これで日本経済は、ダメージを最小限に抑えることができる。

 

できることをやろう。

もう何度も聞いた。

ありきたりだけれど、小さなこともわざわざやろうとしない人が多い世界で、日本だけは一眼となってそれを守る。

 

原発の問題でも、誰もパニックになっている様子がない。

その他の世界とのコントラストが面白い。台風の目みたい。

あるネット記事に中国人の驚きが綴られていた。

電車が止まっていても、誰も何も言わずに、黙って長蛇の列を作って並ぶ日本人。

それはまるで無声映画を見ているみたいだった、って。

あまりにも静かで、あまりにも統制がとれていて、

外からは異様に映る。

 

なんという国だ。

自分は、お呼びでない、と感じる。

日本人は、自分たちでできるから、

世界のもっと自分たちではできない人たちのところに、自分は居るべきじゃないかって。

 

といいつつ、やれることはいっぱいあるんだと思う。

とりあえず時差ぼけ直そう。

 


世界での避難所(キャンプ)運営について

2011年03月21日 | development

 

以下の質問が届いたので、長いですけれど、私なりに回答してみました。

「実は昨日、日本財団で震災避難所の問題を議論していた中で、国連難民高等弁務官事務所の避難所アセスメントのシートが議論になりました。日本の避難所は、避難させることまでしか考えておらず、避難所運営は素人。ここから運営で余計な死者を出さなくてすむようにするにはどうしたらいいか議論していた中で、アセスメントシートが出てきました。ご存知ですか?また、難民キャンプが多数立ち上がって、運営していく場合、どういう体制を国連で組み、情報共有や運営をどう行っているのか、わかりやすいソースはありますか?ご存知でしたら、教えてほしいです。」 

自然災害時のキャンプ運営の体制
国によって難民キャンプ、国内避難民キャンプの運営方法は異なりますが、たとえば今のハイチでは一時期4000以上ものキャンプを、「キャンプ・マネジャー」と言われる担当のNGOまたは国際移住機関(IOM) が運営しています。ハイチは国内避難民なので、国連高等難民弁務官(UNHCR) ではなく、IOMの役割になっています。避難民が国外に出ると、難民となり、UNHCRの出番になります。

<コーディネーション>
コーディネーションは、大まかにわけて、(1) 全体のコーディネーション(インター・クラスター・コーディネーション)と、(2) セクター割りのコーディネーション(クラスター・コーディネーション)と、(3) キャンプごとのコーディネーション、との3つの単位があります。

クラスター・コーディネーション
まず、大規模な自然災害や紛争が発生すると、キャンプ調整運営、シェルター、物流、水・衛生、保健、食糧、教育、子どもの保護、といったセクター(クラスターと呼ばれています)の調整役を担うそれぞれの担当機関が、NGOなどのアクターを集めてセクターごとの調整を行っていきます。たとえば水・衛生や教育セクターでは、ユニセフが指揮をとって、どこで何が必要、ということをアセスメントをし、ニーズを把握し、それをシェアし、NGOなどがそのニーズを埋めていきます。クラスターの調整役は、ニーズと進捗をどんどんアップデートして、どこに何が行き届いていないかを把握し(gap analysis)、皆でそれを埋めていく作業をします。

インター・クラスター・コーディネーション(ICC)
そのセクター割りの調整役が、情報をシェアして、無駄な作業を省くように作業を分担し、できるだけうまく調整するのが、ICCの場で、国連人道問題調整事務所(OCHA) が調整しています。たとえば、キャンプの場所、名前、人数などのリストをキャンプ・コーディネーションの調整担当であるIOMがシェアし、その情報を各セクターの調整担当も自分たちのセクターでそれを使います。合同アセスメントもこの場で決められます。

キャンプ(避難所)・コーディネーション
キャンプマネジャーは、ひとつひとつのキャンプで、キャンプの住民と一緒にキャンプを運営します。各キャンプで、誰が何を支援しているということを把握し、残されたニーズを把握します。ユニセフが水を供給して、ワールド・ビジョンがシェルター、というように。
ハイチのキャンプの情報はこちら

<アセスメント>
アセスメントは、いろいろな機関がばらばらに行くと情報がひとつにまとめられませんし、何より被災者にも迷惑がかかりますので、皆で合同でまたは分担して行うように努力がなされています。通常、Rapid Joint Needs Assessment (RJNA) と言われます。

合同アセスメント・シートは国によってバラバラですが、たとえばスリランカの場合

↑このシートはあまり包括的ではないように思います。

合同アセスメントは、包括的かつ簡潔でなければならなく(情報量が多くなると収拾がつかなくなるため)、さらに、男女何人で何がどのくらい必要、といった一般的な情報だけでなく、子どもやお年寄りや障害者などの社会的弱者のニーズもきちんと把握できるように作られる必要があります。

ハイチの場合は、Departement de la Protection Civil という国の機関が合同アセスメントを調整していて、そのシートをあらかじめ作られ、配布されてあります。ハリケーンなどの災害が来たときにはそれを各地方自治団体が使うことになっています(実際はそこまで行き届いていませんが)。そのフォームは今は手元にないので同僚に送ってもらったら共有します。
合同アセスメントとは別に、各セクター調整役はさらに詳細の全体情報を作り、セクターの関係者と共有しています。通常、3W (Who does What Where) と言われるものです。
<情報共有>
以上のアセスメントや3Wの情報は、調整会議やメーリングリストで共有され、さらにひとつのウェブサイトにまとめられています。One Response
(残念ながらこのサイトは機能がよくなくて、ハイチは以下にごっそり引っ越しました)

他にもたくさんお話しできることはあると思いますが、今日はこの辺で。

またご質問があれば何なりとお知らせください。
私も日本でどのようにコーディネーションがされているのかが興味津々です!
井本直歩子

 


Calm. Order. Selflessness.

2011年03月18日 | japan

CNNが日本から8800km離れたカリフォルニアに原発の影響があるないってギャンギャン騒いでる

全部のプログラムのうち90%くらいは日本のことで

そのうち80%くらいは原発のこと

それを聞きながら

私は日本行きの飛行機を待っている

今日出てくる時

同僚たちに

「勇敢」「ご家族は帰ってくるなって言わなかったの?」と言われた

海外での報道は

おそらく日本国内より100倍くらいパニックになってる

日本人が一番落ち着いていると思う

私は怖いという気持ちはほとんどないし

私の家族は帰ってくるなというどころか

「被災地に行くなら俺らも行く」という

 

この日本人の冷静さは異常で、見事だと私は思う

 

日本にいないからわからないけれど

うちの家族を通して

私が忘れかけていた「日本人像」を思い出す

帰ると決めた時

同僚に「日本に居て精神的にものすごく疲れているだろうからどこか近場の海外に連れ出せば」と勧められ

それもいい案かもなと思って

「韓国とか」と持ちかけてみたのですが

「そんな・・・被災地の人たちが大変なときにそんなこと。そんなお金があったら寄付する」と言われた

それを聞いてフランス人やスペイン人たちは呆気にとられていた

食糧やトイレットペーパーがスーパーから消えているというので

「大丈夫?在庫ある?ハイチから持っていこうか!(笑)」と聞くと

「買いだめはしない。被災地に行かなくなると困るから」

姉は電気があっても、夜は節電してキャンドルを灯しているという

 

そんな地球人の鏡の私の家族

そしてこれが普通の考えの私の国

 

私が落ち込んでいるときも

「日本以外にこの状況をハンドルできるのは世界にいない」

って励まされた

そんな母国に私は一刻も早く帰りたいし

少しでも力になりたいと思う