地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

アフリカ水泳事情

2005年03月14日 | swimming
今日は「関東学生冬季公認水泳記録会」があり、大学の後輩たちの応援に行ったのにちなんで、アフリカの水泳のお話。

アフリカの水泳。

アフリカ人はあまり泳がない or 泳げない

以上。
さむー

アテネ五輪男子400mフリーリレーで南アフリカが世界新記録で優勝したのは、記憶に新しい
あと200m背泳ぎを獲ったカースティ・コベントリー選手はジンバブエ人
しかし彼らは皆白人で、アメリカなどで練習していますからね…

やはり黒人には「泳ぐ」という文化がないのでしょうね
海を見たことのない人も沢山いるし、川では洗濯するだけ 泳ぎはしないようです
シエラレオネには綺麗な海があるのに、泳いでる人はほとんど見かけない
休日はみんなビーチに集まるけど、海岸でサッカーしてるか、漁をしているか、水かけっこしているくらいです(何が楽しいんだか…)

よく思うのは、黒人の身体は明らかに「水泳体型」ではない
メジャーリーグの黒人選手が良い例ですが
あんなにお尻が出ていて 身体が反っていては
抵抗がかかって仕方ない
つまりストリームライン(けのびの姿勢=水泳の基本です)ができない

文化の問題だけでなく、運動生理学的に向いていないですよね
だからきっと、うまく泳げる人もいなくて、広まらないのではないか

特に西アフリカにはひょろ~っと痩せている人が多くて
いかにも水の中でうまく動けなそう!

以前、セントラルの鈴木陽二コーチが、あるレースの前に、うちの大学の無名選手を指して
「あいつはきっと速いぞ」と身体を見ただけでおっしゃったことがあって
本当にその子はぐんぐん伸びて
すんごいびっくりしたのを覚えています

そんな鈴木先生の気持ちが、アフリカではわかる…
え、レベルが違う?
水泳をやっていれば誰にでもわかるって(笑)

ところがこんなお国事情の中、シエラレオネには一つ50mの国際基準のプールがあります(写真)

なぜ、こんな国に、こんなに良いプールが???

これは1980年代に、中国の支援でできたもの
サッカースタジアムを作って、そのついでにプールも作っちゃったそうな

個人的には歓迎ですが、かなりの無駄遣いなんちゃう???
泳がない人たちに立派なプールを与えてもブタに真珠では?
これで「アフリカに水泳を!」と意気込んでいたのかな?
それともきまぐれで作ったのかな?

しかも、当初はぼちぼち誰かが泳いでいたそうですが
今では壊れて使われておりません
内戦中にここは避難所となり、やがて戦場となり、壊されてしまいました
せっかくのプールは、悲しい場所となってしまいました

需要がないので、アフリカ人に水泳を教えよう!という発想は特に持ち合わせていないけど、自分の泳ぐ場所は確保したい(笑)
以前、ガーナの奥地のサバンナで3ヶ月ほど暮らしていたときは
ひからびそうになりました

私は内陸国には行けない?