地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

ワールド・スイム・フォー・マラリア

2005年03月15日 | swimming
しんじさんの質問にお答えいたします

ワールド・スイム・フォー・マラリアでは
お金の集めた方は何でもいいのです

参加者の家族・友人・同僚などに
「マラリアのために泳ぐから」ということで
募金してもらうとか
自分で募金するとか
イベント形式にして参加費を募金するとか

こういうチャリティーイベントはイギリスにいた頃よくありました
確かに日本では馴染みの薄いチャリティーかもね
「そんなんせんでも金出すで」とおっしゃる方もいるかもしれませんが
要はただ募金するのではなくて
参加することが大事で
その日は自分のために泳ぐのではなく
発展途上国の子ども達のために泳ぐという事実が重要
だから集まった総額よりも
泳いだ人の数の方が重要なのです

どうやって泳ぐかというと
これまた何でもアリ
自分達で自分達のプールで
イベントを作ってもらうのです

マスターズチームで
スイミングスクールで
小学校で
会社の同僚とで
仲のいい友達とで
家族とでも良いのです

皆で話し合って内容を決める
たとえば「全員で10km」とか
「1時間泳ぎ続ける」とか
「1時間リレーする」とか
「1時間スカリングし続ける」とか
「1時間ヘッドアップ」とか

おっと… マニアックなただのマゾになってしまった
そうじゃなくて

たとえばスイミングスクールで試合を開催してもよいし
元選手がチャリティー・クリニックを開催してもよいし
とにかくな~んでもアリ!
スイマー以外の方ももちろん巻き込んでいきたい

「マラリアへの募金」と「泳ぐ」ことさえクリアしていればいいのです

集まったお金は100%が
蚊帳を買うのに使われます
それはマラリアを防ぐのに
一番有効な解決策だからです
特に日本製の蚊帳は優れもの!
蚊を殺す化学物質が塗られている
調達やデリバリーはユニセフがしっかり担当

たとえば学校などでは
「マラリアって何?」というところから始めて
啓蒙活動としても展開していきたい

…とコンセプトはこんな感じ
あとは戦略立てていかないとです
いろんなアイデア募集中

しんじさんのチームでもやってね! 

途上国でスポーツが果たす役割。

2005年03月15日 | development
昨日に引き続き、スポーツ談義。

nojiさんからのコメントにもあったように、
私も発展途上国においてスポーツが果たせる役割は大きいと信じてやまない。

スポーツは身体能力の向上だけでなく、いろーんな効果がありますよね。
とくにシエラレオネのようなポスト・コンフリクト(紛争後)地域では、
トラウマを解消したり、生活に活力や希望を与えるだけでなく、
かつての反乱軍兵士との間に「和解」を生み出すかもしれない。

かつてスリランカの内戦の最中に、同国がクリケットのワールドカップで優勝して、
一般市民はすごく勇気づけられたとか、
昨年サッカーのアフリカ・カップでもルワンダが健闘していて、
国内でものすごく盛り上がっていたとか、実例はいくらでもありますね。
ブラジルやアルゼンチンでは、貧しいサッカー少年たちに生きる希望を与えています。

ガーナでもシエラレオネでも、サッカー人気は物凄い。
皆、そこらじゅうでボールを蹴っている。
ボロボロのボールに、しかも裸足だったり。

アフリカには、南アフリカのDSTVという素晴らしい衛星チャンネルがあって、
貧しい村にもDSTVのサッカーを上映するパブ(ほったて小屋?)があって、
好カードの日は村の若者が溢れかえって応援していました。
(ちなみに、アフリカにはアーセナル・ファンが多いけど、シエラレオネはマンUファンが多い

そんな些細なことでも、皆、活力を与えられていると思うんです。
(もちろん私も

とにかく、スポーツの可能性は無限大だ!

実は大学院の修士論文で「途上国開発におけるスポーツの役割」を研究したかったのですが、「文献がないから修士ではムリ。やりたければ博士課程でやれ」と先生に言われて、挫折した

そう、文献がない。
実践では沢山行われているのにね。
まだ学術の世界では、スポーツは新しいのです。
スポーツする前にまず、食べなくちゃ、学ばなくちゃ。ってことかしら。
でもその効果を考えると、この分野を確立していく価値は大アリですよねー

では実践から学ぼう!と思っていたところ、
ちょうどJICAシエラレオネの新しいプロジェクトは、スポーツを取り入れていくとのこと。
なんて偶然!

まだプロジェクトはプログラミング段階なので詳しいことは決まっていないのですが、
今後も興味深く見ていきたいと思っています。

日本でこういう研究をやっている人を知ってたら、ご一報下さーい。
いろいろ学ばせて頂きたいです。

それでもって私も、ワールド・スイム・フォー・マラリアという世界的なイベントを日本でも展開しようとしています。
(ウェブサイト日本語版は現在作成中)

これは今年の12月3日に、世界中で100万人以上の人で泳いで募金を集め、
マラリア対策に充てようというもの。
新しい試みですが、頼まれたので、ちょっとやってみよかな、と。
これに関しては後日、本格的にプロモーションかけていくのでヨロシクです。

まだまだ何も始まっていませんが、ボランティアを募集中です。
興味のある方、ご一報下さい

ちょっとアツイ今日のブログでした