地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

バーンナウト症候群?

2005年10月30日 | rwanda
ここ最近 あまりのクレイジーな現状に
爆発寸前まで陥ってしまっていました

気力が萎んでいるだけでなく
頭の中がシャットダウンしている状態で
本当に大事な話は一生懸命神経を使って
自分で飲み込もうとしなきゃいけないし
些細なことにもいちいち怒ったり。。。

小さないらいらがどんどんたまっていくのがわかりました

朝7時からミーティングがあった日に
いろいろ1日中外で働いた後
最後の会議は9時まで続いたり

やることは山ほどあるのに
何にもできなくて
ネットカフェも閉まってしまって
メールをチェックできなかったり

銀行に行ったら
お望みの用件のブースに人がいなくて
ランチに行ったといわれてプリプリ怒り

ドライバーに「どこそこへ行って、あれとこれをやってちょうだい」と言ったのに
ぜんぜんわかってなくて
そのまま駐車場にいたことがあって
私のフランス語のせいか?!いいや 違うはず!
とまた不機嫌になったり

お気に入りのランチ・ビュッフェに行ったら
大好きなさつまいもがなかったり

車の中で小麦粉の袋が破れて
車中真っ白になってしまったり

皿洗いのスポンジの緑の部分がとれて
すごく落ち込んだり

いつもはおちょくって軽くあしらう物乞いのストリート・キッズたちにも八つ当たりしたり

こんな悲惨な過去を背負った国にいるのに
みんなの悩み、苦しみはもっともっと壮大なのに
些細なことでプリプリしているこんな自分が
すごくちっぽけに感じてまた落ち込んだり。。。


もともとの原因はきっと
まだ事務所がない不便さだったと思う

何か一つコトを運ぶのに延々と時間がかかる
ファックスを1枚送るのに3時間くらいかかって
話せば長くなるけど
挙句の果てに遅れなかったのだ
わざわざ日曜日に働いたのに・・・


ぷっちん


私の中で何かが切れた音がしました

この1ヵ月半分の ぷっちん


バーンナウト症候群というものをわざわざ調べる余裕もないのですが
それに近いんじゃないか と同僚に言われた


だからこれはいかんと思い
花を買った
ルワンダにはルワンダ・フローラという薔薇の輸出企業があり
何でもすごいおばさんが馬鹿でかい農園を切り盛りして
女性たちを働かせて大量の薔薇をヨーロッパに輸出しているというのだ
近いうちに行きたいー
でも今日はそのショップに立ち寄って
20本1,500フラン(約300円 安いでしょ)というから
いろいろと自分で選んだ

やっぱり花はいいですね

気持ちがすーっと落ち着いた
子供のテディベアみたいに
今日の午後ずっと持ってた

でももう平気
事務所がオープンしたから
本当は かっこいい大きなデスクが欲しい
おしゃれな事務所を作りたい
なんて最初は思っていたけど
今はもう何でもいい
ファックスとインターネットとプリンターに囲まれていて
スタッフが一緒の場所にいれば
何もいうことはあるまい

除隊兵士

2005年10月17日 | rwanda
ルワンダの北西 ルヘンゲリ県の
ムトボ除隊センターへ行ってきました

私の専門は一応「平和構築」ですから
ルワンダ動員解除・社会復帰委員会のカウンターパートに「今度行く時連れていって」と言っておいたけど
「明日行くぞ」と金曜日に言われた

えー 土曜日じゃん。。。 休ませてよ。。。

みんな働き者だ


除隊兵士に対して 最初は少しびびってたけど
だんだん慣れてきた
ひとりひとりがどんな過去を持っているのか
詳細まで知る由もないが
すでに除隊訓練を受けている元兵士たちは 皆大人しいし
いろいろな悩みを持っていて
話すのは面白い
所詮は皆 普通の人間だ
(ひとりではよう会いに行きませんが)

ムトボ除隊センターにいる元兵士たちは
1994年の大虐殺のあとに
現政権打倒のためにお隣のコンゴ民主共和国に潜んでいた人たちだ
今でもおよそ1万5千人がルワンダに帰るに帰れず
民間人に悪さをしたりしている
これが両政府の関係を未だ緊張させ続けている一因となっている

今日会った兵士たちの中には
94年の虐殺(ジェノサイド)に係わった人もいるかも知れない

でも何か・・・
私 ジェノサイドの話も 何度も聞きすぎて読みすぎて
もう慣れてしまったかも
こんな自分は恐ろしいだろうか 逞しいだろうか
私自身は いちいち怖がらなくてよくなったし
直面できるようになったから嬉しいけど

センターに着くと
教官が私のことを元兵士たちに紹介してくれた
すると前列の4人がパンっと出てきて
歓迎の踊りを踊ってくれたのでした
(写真参照。何やってるのかわからないかもしれないけど)

兵士たちは 少し眼光が怖かった ような気がした
私に視線が突き刺さる
湖の向こうのコンゴの森で
何を見てきたんだろう

キニヤルワンダ語しか話せない兵士とは
コミュニケーションがまったく取れないけど
兵士の中には 
元々小学校教師をしていたというフランス語を話せる人がいて
彼が通訳してくれた

ほぼ皆が反乱グループから命からがら逃げてきたと話してくれた
逃げる途中で腕を打たれ
右腕がない人もいた
一緒に逃げた仲間がつかまって戻されたけど
どうなったかわからないと言った

今日の目的は医療検査だったから
服を脱いで
銃弾のあとを何度も見せられた

HIV陽性の者もいた
カウンターパートがカウンセリングをした
「6年ぶりに家に帰って 奥さんと再会して 性交をするときは
コンドームをつけなければいけないよ」

その兵士はコンドームを今まで見たことがなかった


皆 久々に家に帰るのが楽しみだと言っていた
そういう彼らの目は明るかった

それでも普通の生活に復帰するのは
困難がつきまとうかもしれない
村人たちからの疎外感もあるかもしれない
仕事を見つけるのも大変だ
不安も多いだろう
私に「仕事を紹介してくれ」と頼む者もいた

一生懸命家族のために働いて
周囲の人たちに認めてもらえるように頑張ってね
と言ったら
ありがとう とはにかんで応えた

頑張れ 元兵士たち

アリの巣コロリ

2005年10月14日 | rwanda
海外にいると

ニッポンの技術ってなんでこんな素晴らしいの!!!!

と思わずにいられない

電化製品や車だけではない
たとえばホッチキスひとつとっても
消しゴムひとつとっても
日本の企業はすごい
なんたる独創心 追求心で 他国の追随を許さないのだ

本日のシロモノは

「アリの巣コロリ」

こんなもの 日本で使ったことがありませんでした
でも新しい家でかなりの蟻が発生していることが発覚し
大量の蟻たちと一緒の家に寝ていると考えただけで
いや 蟻は寝るかどうかわからないけど
とにかく 私はもう死んでしまいたいと思った

そんなとき こちらに唯一いる同僚が
「私 『アリの巣コロリ』持ってきたからあげる。一発だよー」

・・・。

この同僚はとにかくすごいのです

アフリカ経験も長く
本当に ドラえもんのように
「あー 日本のこれがあったらいいのになぁ」と思うもの
しかし「持ってきたらよかった」とは決して思わないようなものを持っている
(なぜなら思いつかないから
そして 私は結構我慢づよくて その上横着なので 
現地のものが使い心地悪くても我慢したり 
何かで代用したりするから)

でも彼女は持ってきているのです

たとえば ハエ叩き

足の形してて ちゃんとお尻につまむとこがついているヤツ
誰がアフリカにハエ叩きを持っていこうと思うだろうか

私なら タウンページとかでどっしーんと狙うが
やはり一番獲得率が高いのは
標的に風を感じさせない
日本製ハエ叩きに決まっている

それから サランラップ
これは私も過去の教訓から 日本のサランラップほど素晴らしいものはないと思って1個買ってきたけど
この姉さんは 5個くらい持ってきていた
ま、負けました。。。

あと鍋とか食器とかまで持ってて
本当に「用意周到」とは彼女のことを言うのだと思わされる毎日

前置きが長くなってしまったけど
その彼女が蟻の巣コロリをくれたので
さっそく蟻の行列の上にどかんと置いてみた

普段は蟻の行列なんて絶対に近寄ることもできないけど
コロリをくれた同僚が「おんもしろいよ~」というので
ちょっと凝視してみた

最初は蟻は警戒して誰もケースの中に入っていかなかったけど
だんだんと 1匹、2匹と入っていった
それでも中の餌(毒だんごみたい)を持っていくには
蟻は小さすぎた

しばらくじっと見ていると
やがて一匹の蟻が んしょんしょと運んでいって
でも大きすぎる餌によろけていた
仕舞には2匹で運んだりしていて
これはいったい「僕が手伝ってあげるよ!」と言って二人で運んでいるのか
「ちょっとあんた、放しなさいよ!これは私のものよ!」
と喧嘩しているのかは定かではない

その後少ししてまた観察に行ったら

しめしめ!

よろよろしながらも みんな頑張って運んでいるではないか!

同僚の説明によると
蟻さんたち(あ いけない さん付けなんてしてしまったわー)はこの匂いか味が大好物で
これを巣まで持ち帰り
すると 巣そのものがどうにかして固まるか 再起不能になるらしい
そうすると蟻も一緒に全部死ぬのだろうか?

死んで欲しい!!!!!

こんな私はまた壊れているでしょうか。。。


どうでもいいけど 蟻は本当に働き者ですね
さぼって休んでいる人はいないのね 人じゃなくて ・・・えーと

とにかく蟻を見ていて
私も仕事しなければと思わされました

怪しい不動産屋

2005年10月07日 | rwanda
ルワンダにも 不動産やさんがいます

紹介されたミッシェルは個人エージェント
これがまた怪しいヤツで

まずさっそく「どこの地域がいいの」と聞いてきたから
こことここのどこか、と答えると
翌日に「じゃ 行こう」と一緒に行った

こちらの不動産やはどういう風に仕事をするかというと
こちらは何も払わなくてよくて
家が決まれば大家さんから
家賃の月額の半分くらい貰うことになっているらしい
だから安心していろいろ回った

ミッシェルはけっこういい物件を知っていて
いくつかいいなと思うのがあった
でももちろん即決はできなくて
まだいいのがあるかもしれない、と
何件も回った

その中でもひとつ、気に入った家があった
「もうちょっと考えてから連絡するね」
とミッシェルには言って別れようとしたら
「僕は君のために何件も調査したのだから、その交通費と電話代をくれ」と言うのだ

「そんなの最初に言わなかったじゃない!」
「でもそれが決まりなんだ」

問答するのも面倒くさいので「いくら?」と聞いたら
「10,000フラン」(約2,000円)

冗談じゃあありません
そうは問屋が卸さないわよ!!

「高すぎ!5,000フランしか払わないっ!」
「わかった」

は、早っ!
あまりにあっさりと半値へ引き下がる気の弱いミッシェル

その後 さっき気に入った家に 
安全対策クラークを連れて行ってみた
外から見て 安全条件が悪くなければ
決めちゃおうかなーと思って

ちょうど家から人が出てきたので
大家さんかなと思って挨拶してみた
「この家、さっきエージェントのミッシェルと一緒に見に来たんです
気に入っちゃいました」

すると思わぬ返事
「ミッシェルって誰だ???」

「えっ あなたが頼んだ不動産やでしょ」
「そんな奴には頼んでいないし、第一この家はもう借主が決まっているよ」

ええええええええええ

つまりミッシェルは
誰の断りもなくここにズケズケと入り込んで
私に見せていたのだ

おまけに「ここは1000ドル」と
勝手な値段までつけていたのは言うまでもない

そ、そんなことをする奴だったとは。。。

そのあともミッシェルからじゃんじゃん電話がかかってきたけど
ぜんぶシカトした

聞くところによると
私の友人はミッシェルによって家を見つけて
ミッシェルはまんまと大家からお金をもらう筈だったけど
大家が30%かそのくらいしか払わなかったとかで
その友人に「残りの20%を払え」と請求してきたそうだ

なんてヤクザな個人エージェント
ルワンダ、おもろすぎです

ワールド・スイム・フォー・マラリアBLOG 

2005年10月03日 | swimming

開設しましたぁぁぁぁ

ワールド・スイム・フォー・マラリアBLOG


あと2ヶ月です

12月3日に10km泳ぐと宣言したものの
私はぜんぜん練習していません
せっかくNOVOTELの15mプールの会員になったというのに
まだ2回しか泳いでいません

だ、だって。。。
この間ちょっと泳ぎおわって鏡を見たら。。。


ぎゃああああああああああ


し、しみが 

         ボツボツボツボツボツボツ・・・


日焼け止め ガン塗りしたのに。。。


や、やめたい。。。

ポレポレで。

2005年10月01日 | rwanda
10月に突入し
ルワンダはだんだんと雨季に入ってきました

毎日照りつける太陽が痛いくらい
そして決まって夕暮れ時になると
ザザザーーーーーっと
雷神が怒ったような雨が降る

その豪快な降りっぷりが気持ちいいの

雨は 恵みの雨
農作物が生き生きして
ルワンダ人も生き生きしている気がする

私、結構元気。
ていうか
思ったよりも気が長い自分に ちょっと安心している

というのは
まだ事務所がなくて
もう一人いる「ボランティア調整員」(青年海外協力隊担当。協力隊は12月から再開される)の家に居候しながら
ときには彼女の家で仕事して
ときにはタクシーで走り回っている

インターネットはネットカフェにいちいち行かなければならないし
ファックスは郵便局に行くけど
いつも通じない
プリンターを買ったけど
注文したカートリッジはもう1ヶ月くらい来ていないから
なかなかプリントアウトもできない
やっとのことでプリントアウトしても
FAX送るのに所長のサインが必要で
その度に所長の家に行き。。。

荷物はやっとこさ届いたけど
まだ家探しも車探しもあるし
銀行開設とか 政府への登録とか IDの発行とか

そんな自分のことは後回しで
業務がすごい勢いで迫ってくる

そのひとつひとつが私には初めての内容だったりして
あまり聞く人も身近にいなくて
途方に暮れてしまうときもあるけど

それでもあまりイライラせずに
「まあこんなもんかな」と
お庭に立って ルワンダの千の丘を眺める

スワヒリ語で「ポレポレ」という言葉がある
「ゆっくりゆっくり」という意味
最近ちょっと気に入っている

ちょっと急ぎすぎて疲れちゃったときは
「ポーレポレ」とおいしいコーヒーをいれるの

ゆっくりだけど
ひとつひとつ 大事に見て 大事に過ごしたい
急いで通り過ぎてしまいたくない
だってこの国にいられるこの時期を
あとで後悔したくないものね

今年あと3ヶ月の抱負でしたぁー