地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

隣の芝はすごく青い

2010年09月30日 | caribbean

新しい国に下り立つのは
いつもわくわく

ドミニカ共和国

ベースボールくらいでしか耳にしたことのない国に
まさか自分がいるなんて
一寸前まで思いもしなかったよ

自己主張も弱く
これといって売るものもなく
パンチが利いていなくて
何をやってもゆるーい加減で
感動とかあまりない感じの国
まあ着いたばかりですが

それにしても
ハイチと島を半分こにしているお隣さんなのに
もともとひとつの国だったのに
なんでこんなにちゃんとしてるの?
隣の劣等生を無視して
着々と発展を遂げている
双子のお兄さんみたいな存在

人や
文化や
歴史や
食べ物を知って
何百年も昔に
クリストファー・コロンブスが何かを感じたかも知れない大地と海から
初めて受ける刺激は大好きだけれど
アンテナを張るエネルギーのスウィッチを
今はちょっと切っている

ローカルのバスのひょいと乗ったら
私のスペイン語はまるでだめだけれど
バスの車掌さんとは
なぜか会話が通じる

雨が降っているからといって
シャワーキャップをずっとかぶっているのは
どうかと思いますが

 


welcome back to me

2010年09月30日 | haïti
激務&僻地の赴任地に勤める者たちに与えられる
6週間ごとの Rest & Recuperation (休養と回復)なんて
贅沢すぎて
ぜったいに要らない
私はそんなにヤワじゃない
と思ってたんだ
つい一昨日も
「まだあと2週間はいける。今こんな大変な時期にいけないよ!」
「自分のリミットは自分が一番わかってる」
と豪語していたくせに


バタバタしながら
フライトとホテル1泊分だけ辛うじて手配して
ビキニと本とワンピースと日焼け止めだけ持って
やっとこさ
6週間ぶりに飛行機に乗って
あの国を出てきたら。。。


別世界

車がスムーズに停まることなくビューッと走る

道が舗装されている

緑がきれい

建物が崩れていない

電気がある

ネットも簡単につながる

シャワーからお湯が出る
しかも勢いよく

外を歩ける


ちょっとほっとして
泣きたくなった
この6週間
ちょっと
ものすごい
ストレスが自分にのしかかってたんだ
別に強がっていた訳でもないのに
今はぷつんと糸が切れたみたいに
ふにゃふにゃになってみる


人生初のRest & Recuperation
実行させていただきます


心地よいホテルの心地よいベッドで
たっぷり寝て
頭をすっからかんにして
ダイビングして
本読んで
サッカー観て
髪の毛・顔・ボディ・爪
全身綺麗にして
ひたすらゴロゴロするんだ
あ でも運動もしたい

といいつつ
仕事のメールをついつい送ってしまう私!


友達に言われた

Penses a toi

自分を見つめろ

「脱出」した今ならその意味がわかる


テント吹っ飛ぶ

2010年09月26日 | haïti
一昨日の夜に集中豪雨があって

キャンプのテントが吹っ飛んだ

キャンプ運営やシェルターや水の調整機関はダーッと状況把握と対応に動いたけれど

教育は。。。

のらりくらり。。。

でも1週間後に学校始まっちゃうんですけれど。

最悪のタイミングで自然災害は起こる。

腰を据えて

2010年09月26日 | haïti
ようやく落ち着いてきましたー

何が落ち着きがなかったかっていうと

1)足がない(限られたオフィスの車でしか移動できない)
2)テント生活から家に移ったばかりだけれど食器もやかんもコンロもインターネットもない
3)大家にお金を払いたいのだけれど海外送金トラブル
4)同居人(イタリア人)がある日突然出ていった(家族を呼び寄せるので自分の家に移った)
5)仕事大変過ぎ。自分の力量のなさに凹む毎日
6)フランス語大変過ぎ。心の中で泣く毎日

しかし最近いろいろと攻略。。。 
根本的な問題以外は解決できた

家賃3ヶ月分の大金をキャッシュでボン。
インターネット開通。パチパチ!
新しい同居人が到着。
以前から知っているスイス人カップル2名とスリランカで一緒だったオーストラリア人の女の子。
4人で和やかに、というわけにはいかず、
結構バラバラ。
でもそれがいい。

家賃を払ったので、これからコンロがすぐに来て、お料理ができるようになることを祈りつつ、
スリランカからの荷物ももうすぐ届きそうだし、
そうしたら快適空間になりそう。

お家は、3部屋で、お庭はないけれど、朝食をとれるバルコニーがあり、広々空間がとても気に入っている。
特に私の部屋とバスルームは巨大。
おまけにウォーキング・クローゼットまである。
壁紙と壁にかけてある20枚くらいの絵(ぜんぶハイチ人アーティスト)を全部張り替えたいのだけれど。

すぐ近くにテント生活のド貧困が眼前に広がる世界がある中で、
私たちのセレブ生活。
家賃も想像を絶する程高い。
だいたいの相場は、一部屋当たり1,000ドル。
地震が起きてから倍以上くらいに高騰した
至る所にある援助の裏の世界のビジネス。
初めてこの世界に入ったときに感じた矛盾は今も拭えないし、
否定も言い訳もない。
もやもやしながら、
私はベストを尽くすのみ。
さてと。
Take your mark...

スーパー・スーパー

2010年09月12日 | haïti
ハイチは不思議な国です

最貧国の数々を見てきた私でも
これは、と目を見張る程の貧しさ
がある一方で

ほぼ中所得国に仲間入りしそうなスリランカ以上の生活水準がある
レストランはものすごい数があるし

今日行った新しいスーパーの品揃えと言ったら!
先進国そのもの~
感動~
そして高い~

おおはしゃぎの私とT氏












貧富の差がこれだけある国は見たことがない
failed state の面影がここにも

スーパーで至福と罪悪感を同時に憶える
3週間が経った今日この頃


檻の中のクルージング

2010年09月06日 | haïti
建物の大半がダメージを受けたポルトープリンスの宿事情

①キャンプでテント住まい
②ホテル化されたクルーズ船
③アパート・家

という限られたオプションの中
キャンプの生活も悪くはないんだけれど
「週末のぼせるように暑い」という理由で
船に移った

船の住民は大半が治安維持軍 MINUSTAH と
各国から派遣されている警察
これぞ国連ミッションという国際色豊かな船の上では
ドミニカ共和国から来ているからスタッフがスペイン語で
公用語は英語とフランス語で
スリランカ人とはシンハラ語
ルワンダ人とは懐かしのキニヤルワンダ語
仲良しのタンザニア人とケニア人とスワヒリ語
前述のT氏と日本語

といっても和・英・仏以外は片言の挨拶って意味ですが
忙しい





朝5時半に起きて
6時半のバスに乗って
いかめしいライフル銃をかついだ治安維持軍の護衛車の先導のもと
立ち入り禁止のレッド・ゾーンを通り
職場まで連れていかれ
落とされ
朝7時15分から夕方5時まで仕事し
また護衛車に先導されて船に帰る
一度船に戻ると外出は禁止
ご飯を食べ
窓のない狭い部屋の電気を消すと
闇の中でぐっすり寝る



なんといっても旅客船だし
お洋服をハンガーにかけることができるし
部屋の中でプライベートが守られるから
問題ないのだけれど・・・


だけど・・・


・・・バスに乗ってオフィスに着くと


囚人のような気分になるのです・・・

そしてその旅客船ももうすぐクローズする

早く家を探さなくちゃ