私の両親はちっぽけな町工場(こうば)を運営していた。夫婦二人で。
はっきり言って裕福ではなかったけど、病弱な身で無理を重ね、土曜も日曜も休むことなく働いていた両親だった。
工場には今は使われることがほとんどないカム式の旋盤が並ぶ。
実家の隣が工場だったので、私も小学生から多少は手伝い、またこういった工作機械を見て育ったことが、今の人生に大きく影響していると思う。
その旋盤がこの週末に家からいなくなった。
両親ともに健在ではあるが、父親の脳梗塞をきっかけに廃業。工場の中ではそのときから時間が止まっていた。
さすがにこのままでは良くないので、もろもろの事情によりようやく設備を引き取ってっもらえることになった。
今旋盤の主流はNC(コンピュータによる数値制御)式。
この設備のメーカはすでに存在しないが、部品供給を引き受けている方がおり、設備を引き取りに来られた方もその関係者
引き取りにこられた方も高齢で、「今の機械はよう扱わん。神様がわしの引退にカム式の時代が終わるのをあわせてくれたんかなぁ」と言っていたのが印象に残った。
私をメカ好きにしてくれた原点。ありがとう。
お兄さんのように見守っていて
くれたような工作機械なのですね。
私の愛車(クロスバイク)も
大切に乗ってあげたいと
思っています。
ブログのタイトルを見て、ドキリとしました。。
うちの父親は土建屋でして、事務所の隣りには、
自動車修理工場があり、このような工作機械が
たくさんおいてありました。
大学生時代の実験室にも、カム式の旋盤が
置いてあって、空いている時間には、車の
シフトノブを自作したりしました(笑
”メカ好きにしてくれた原点”という言葉。
すごくよくわかります。
仕事柄、工作機械を見る機会はそこそこありますが、
カム式?といった旋盤を見るのは初めてです。
いかにも古そうではありますが、写真を見る限り
まだまだ使えそうですね。
部品供給を引き受けておられる方のところへ
引き取られていくということは、またどこかで
回る日が来るのでしょうね!
老兵の咲かすもう一花、見てみたいものです。
ICチップより歯車が好きです。
逆に、今の時代、貴重な機器ですね。
道具は長く使うほど愛着がわきますよね。
新しいものもいいですが、気に入ったものを長く使いたいものです。
紛らわしかったでしょうか?ごめんなさい(汗
ですとらさんは機械加工がお得意のようですね。
私は結局電気系に進みましたが、機械や加工についてもそれなりに通じる者でいたいといつも思っています。
そう思わせてくれたのがこの機械たちです。
次々にバイトが動いて製品を形にする姿。小学生のときにはしょっちゅう眺めていたことを思い出します。
でも機種名で調べるとまだ使用されている加工業者はそれなりにあるようです(ダイワ精機、D-801)
東南アジアでの需要もあるとのことでした。
もう一度動く姿を見てから送り出したかったです。
順序よくバイトが干渉することなく動き、切りくずが飛び散る中に製品が出来上がる姿。
もちろん最新の電子制御ではもっと高速に動きますが、カムと連動するその複雑さが面白いです。