「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

余市岳 花良し、眺望良し。

2007-07-09 22:30:45 | 札幌・小樽周辺の山々
【ゴンドラ山頂駅】
7月8日(日)余市岳の登山記録。
土日運行のキロロスキー場のゴンドラを利用。朝里岳の標高1180メートル地点まで運んでくれる。往復950円と価格もリーズナブルだ。目の前に余市岳が構えるゴンドラ山頂駅は、ちょっとした観光スボットになっていて、積丹岳、ニセコ連山などの眺望も抜群。周辺は通称「飛行場」という広大かつ平坦な笹原。今年からタケノコ採りの自生園が整備され、大勢の人が楽しんでいた。スピーカーで大音響の音楽を鳴らしているので、クマの心配もない。迷っても、音がする方向に戻れば良いので、安心だ。ゴンドラと保険料込みで1300円。

8時50分、山頂駅から入山。平坦な「飛行場」を黙々と進む。有料のタケノコ自生園に行かなくても、十分、タケノコがありそう。しかし、時間が惜しいので、目もくれずに進む。

【通称:飛行場】

9時30分、赤井川コースとの出合いに到着。目の前に、でーんと余市岳が構えていた。朝里岳の「飛行場」とはお別れで、ここから笹に代わってハイマツが登場。ようやく登山らしくなる。いったん、コルに下りて標高差300メートルを一気に登る。

【赤井川コースの出合いから余市岳を望む】

10時25分、ケルンに到着。羊蹄山の眺望がすばらしい。ケルンには1963年に23歳で亡くなった青年の名前が刻まれていた。沢登りコースの到達点で、かつては「頂上」の扱いをされていたらしい。周辺は平坦な山火事跡だが、コケモモ、リンネソウ、エゾイソツツジ、エゾカンゾウなどが咲き競っていて、ここは天空の楽園。
 
【ケルン】
 
【コケモモ】


【リンネソウ】

10時35分、山頂。標高1488メートルは、札幌の最高峰。支笏湖や定山渓周辺の山々、ニセコ連山、積丹岳、増毛連山、樺戸連山など、ぐるり360度の大展望が拡がっていた。

【山頂】

帰路、ケルンから沢登りの踏み跡をたどって南東斜面に立ち寄る。雪解け斜面がお花畑になっている。チシマフウロ、チングルマ、シナノキンバイなどが咲いていた。遥か氷河期に連なる悠久の光景だ。ここはサッポロ。

【シナノキンバイ】


【チングルマ】

12時、ケルンを出て13時10分にゴンドラ山頂駅に戻る。温泉はキロロの湯。リゾートホテルの温泉なので940円と高め。しかし、ゴンドラ駅で割引券を見つけた。620円なら、まずまず。


過去の登山記録:2003年8月17日