午前は、西山正啓監督「主権在民」の完成試写会
午後からの全国集会は、会場がぎっしり満席になるほど約300名を超える参加者でした。
・講演「福島原発の現状と危険性」
山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
耐震性の問題、圧力容器内部、使用済燃料プール、
原発費用の肥大化、倫理の問題
《4つの事故報告書をどう見るか》
・事故調査・検証委員会
・東電事故調査委員会
・公表された報告書一覧
・事故発生までの問題点
・真相は究明されたのか
・情報は提供されたのか
・論点のズレ
・情報の出し方
・規制機関
・事故後の対応(防災や補償)
・保田弁護士、河合弁護士、海渡弁護士からは、全国に運動を広げ1万人原告団をめざそうとそれぞれ時間を超えて熱く力強いお話があった。
・河合弁護士 検察官の正義は、①巨悪を打つこと、②被害者と共に泣くこと
検察官を動かすのは、
①国民の怒り
②被曝による被害を示すこと、(PTSDは現実に被害と
認められている)
③子どもたちに健康異常(甲状腺嚢胞等)の事実を示すなど
新聞・テレビなどマスコミ取材も大変多かったので、夜9時NHKテレビ全国報道を期待したが、されなかった。どうしてでしょう。
《集会アピール》
おびただしい被害を出し、命を傷つけ、かけがえのない自然環境を破壊しながら、この未曾有の原発事故でなぜ誰も責任を問われないのか。
こんなあからさまな不正義、不条理が目の前で起こっているのになんの手も打たれない日本は本当に法治国家なのか。
当たり前の正義が通る社会にしたい_そんな思いから、2012年3月に生まれた福島原発告訴団は、1324人の告訴人を集め、6月11日に第1次告訴をしました。福島に住む者、県外への避難者の怒りと思いの詰まった陳述書は検察を動かし、8月1日、私たちの告訴が受理されるところまで来ました。私たちの運動のもたらした成果であると思います。
しかし、第1次告訴の受理は私たちにとって通過点です。
私たちは次の段階に進まなければなりません。
全国から告訴人を集め、怒りは福島だけではない、全国が被害者であり、怒っているのだと示す必要があります。それは、この国に生きるひとりひとりが福島の思いを受け止めること、みんなが福島を孤立させることなく、その最も深刻な被害に対し、自分の問題として、豊かな想像力と行動力で立ち向かう決意を示すことでもあります。
日本政府は、あらゆる戦争、あらゆる公害、あらゆる事故や企業犯罪で、ことごとく加害者・企業の側に立ち、最も苦しめられている被害者を切り捨てるための役割を果たしてきました。私たちの目標は、誰かを犠牲にして成り立つ社会を根源から問い、「犠牲のシステム」の歴史に終止符を打つことです。
私たちは、小さな違いを乗り越え、政府や企業の犯罪に苦しんでいるすべての人たちと連帯し、この事故を引き起こした人たちにしっかりと責任を取らせたいと思います。
この国に生きるひとりひとりが尊重され、大切にされる新しい価値観を若い人々や子どもたちに残せるように、手を取り合い、立ち向かっていきましょう。
2012.9.22
福島原告告訴団全国集会参加者一同