5月22日(土)郡山の未来をつくる会主催の「春の市民学習会」に、たくさんの方がご参加され無事終了いたしました。
ご協力いただいた方々に感謝申し上げます。
講師中里見さんからは、「女も男も<対等・平等に>人間らしく生きていける社会にするために、、、」と題して、講演して頂きました。未来をつくる会としては、結成当時から、”政策決定の場にもっと女性を”と掲げております。今回の学習会は、そのテーマに沿って、男女の政治的平等先進国の取組みから、ルワンダ、スウェーデン、コスタリカ、ドイツの紹介がありました。
世界のポジティブアクション(PA)として
1、法律による強制的なPA 2、政党による自発的なPA 3、穏健な支援型 を示されました。
そして、日本に1、2、は可能かどうか?
男女の政治的な平等を進める前提に、政治的な権力を握っている男性たちが、女性を対等な人間、市民とみなしているか? と疑問を投げかけられました。
日本における平等実現の二重の困難として、1、女性を対等な人間・市民とみなさない男性優位主義が異様に多い。2、日本は、男性間差別(階級・階層差別)の解消にも国家介入が弱いという伝統があること。⇒男女間差別の解消に男性支配の国家が介入する可能性は非常に薄い現状があると指摘されました。
男女の対等・平等、人間らしく生きること、、、を日本国憲法から考えると、人権規定で保障されています。最低でも25条が重要。男女の「対等・平等」①公的(政治・経済・社会上)平等は、14条。 ②私的(家族における)平等は24条に示されています。
また、国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)からの日本審査総括所見で、日本の差別的法規が前回勧告されているのにもかかわらず、いまだ改正されていない現実を改善していくべき。
まとめとして、基本的には、権利を奪われている人々による「権利要求」の運動以外に社会を改善、進歩させる要素はなく、男性間差別の解消に国家介入を強める運動の重要性と、男女の公的・私的平等を求めるあらゆる運動がすべて重要であると述べられました。