今日は、10時から臨時会が行われました。国の第2次補正予算に合わせて、23億6109万円の一般会計補正予算を審議しました。歳入:国庫支出金15億6965万7千円、県支出金622万9千円、財政調整基金繰入金5億5千万円、市債1920万円 歳出の主なもの:教育費21億570万5千円(89.1%) 緊急経済支援対策ですので、早急に進めて頂きたいと思います。議案調査、各常任委員会後、午後2時10分から再開した本会議で、私は従来から反対している「東部森林公園事業費」予算に反対討論を行いました。
≪討論文≫
議案 第1号 平成21年度郡山市一般会計補正予算(第7号)のうち
農林水産費(仮称)東部森林公園整備事業の補正予算1490万円に反対を申し上げます。
この事業予算は、国の地域活性化・きめ細やかな臨時交付金1020万円と市の一般財源470万円で管理車道舗装等工事を行うものと説明を受けました。
この事業の最大の問題点は、構想当初から全体予算規模を示さず進めてきたことです。
郡山の未来をつくる会は、平成14年9月議会で、この事業については、無理に進めないこと、市民全体のニーズ調査がされていないこと、費用対効果を考慮されていない点を上げ、反対をしています。そして毎年度、廃止縮小を求めきました。
平成16年6月議会、当時の藤森市長は、供用開始に向け事業を推進してまいりますと述べています。全体予算が不透明なまま、基本構想、基本計画、実施設計と年度ごとに引き継がれてきました。本当に推進しなければならない必要な事業なのかどうか、今事業仕訳が可視化されていますが、本市において後年度財政負担や利用状況・維持管理費はどうなのか財政面をしっかりと考慮されてきたのか疑問です。
昨年8月末総選挙で、政権が交代し民主党・社民党・国民新党の連立政権になり「コンクリートから人へ」「生活重視」と政策が変わりました。
去る2月10日、財務省から発表された昨年2009年末時点の「国の借金」は871兆5104億円で、過去最高を更新しました。国民1人当たりでは約680万円です。借金のうち普通国債など主に国民の税金で返済する「国の長期債務残高」は約604兆円です。09年度は、経済危機による税収減を受け、過去最大の53兆円の新規国債を発行する予定です。871兆円これ程の国の借金が増えた原因は何でしょうか。複雑な会計制度のもと、杜撰な財政計画や利用度を度外視した巨大建設事業・公共事業に借金を重ねてきた結果ではないでしょうか。
今や国民・市民は、国の交付金でやる事業だからといって簡単に賛成はいたしません。事業を進めた人たちが、誰も借金返済の責任を取らず、未来の子どもたちに私たち世代のつけ、負の財産を残す仕組みは、止めたり減らしたりしなければならないと良識責任ある市民は考えています。
みなさまに(仮称)東部森林公園事業に対する「郡山の未来をつくる会」の見解を再度申し上げご理解をいただき、反対討論を終わります。